アメリカではParenting Acesというテニスペアレンツ向けのコンテンツを毎週PODキャストや、記事で紹介してくれているサイトがあります。

PODキャストのコンテンツは毎週Youtubeで配信されていて、毎週ゲストの方が興味深い内容を紹介してくれます。

Webサイト:https://parentingaces.com/
Youtube:https://www.youtube.com/c/parentingaces1


今回は昨年までライリーオペルカ選手のコーチだった、JY Auboneさんが彼の立ち上げたサービスについて紹介してくれているのですが、
そのコンテンツというのはテニスの動画を見て試合分析をしてくれたり、トーナメントのスケジュール、トレーニングした方がいい分野のアドバイスをしてくれるというものでした。


PODキャストの半分はサービスの宣伝もあるので話半分で聞いていましたが、彼曰く、テクノロジーが発達して簡単にビデオが取れるのに、コーチが選手のプレーを見て課題点を見るケースは非常に少ないということでした。
特に1試合だけ、数ポイントだけを見て評価すると、断片的な部分しか見てないので(偶々その試合でミスが続いただけなのか、本当に修正、練習が必要な点か)、ある程度トレンドを見て判断する必要があるということでした。


本格的に競技テニスにハマっている訳ではないと、あまりそんなことを考えることもありませんが、段々競技テニスにはまり、試合に出ていると、コーチの試合分析というのは時々気になります。


今日でアメリカに来て5年が過ぎたのですが、息子の場合アメリカに来てから4年半、同じコーチに習っていました。

U10のオレンジボールやグリーンボール。 そしてイエローボールと段階を経て12歳の今があるのですが、前のコーチはテニススクールで開催されたトーナメントの一部以外 試合を見てることはありませんでした。

当然最初の頃はできるプレーが限られているので、テクニック部分の向上が主で、試合のプレーの仕方は重要ではありませんでした。

11歳になり、ある程度プレーができるようになると、感情的な部分であったり、プレーの仕方というのは、毎回私が見て、その内容をフィードバックするだけで本当にいいのか、見るべきポイント抜けているんじゃないかと疑問もありました。


今年の夏からスクールのヘッドコーチに見てもらうようになったのですが(ヘッドコーチにお願いし始めたのは、球出し中心より、もっとラリーを多くしたいという所が大きかったのですが)、以前のコーチと大きな違いがコーチの試合観戦でした。

USTAの中でもL3やL4の一部はコーチが時間を割いて見に来てくれたり、あとはマッチ練のパートナーを呼んで、ポイントプレーをしながら、コーチが後ろでポイント毎のフィードバックをするといったことが定期的にあります。

新しくお願いしたコーチの場合、テクニック的なことはよっぽど悪くないと指摘されませんが、ボールの配給はかなり細かく注意されるようになりました。

例えば、ダブルスでダウンザラインを狙うとNGを出されたり(確率が悪いので)、 シングルスでダウンザラインのストレートを打っていい場面、そうではない場面の違い、あとは、ボールの落下点によって返球するボールの、高さ、リターンするコースの違いなんかがあります。

これは単純にボールが決まってポイントができればOKというよりは、確率や得意パターンを徹底的に頭と体で覚える形が増えた感じでしょうか。

先日のトーナメントでも1度だけですが、ディースの場面で、散々練習したアウトワイドにサーブを打ち、リターンが短いならストレートに打つシーンがありました。





これはプライベートで30分程、徹底的に練習した内容なのですが、正直息子が意識して使ったかは不明です。


ただコーチ曰く、ここぞという場面はイチかバチかではなく、自分が徹底的に練習した得意パターンを使えというのを言っていたので、このシーンを見て、あ、これ見たことがあると思いました。


練習と試合では当然、簡単にミスできない点や、負けたら終わりというプレッシャーがあるので、試合でしか見れない部分があると思います。

なので、JY Auboneさんが指摘するように、動画を取ってコーチに試合を見てもらう点や、Swing Visionなんかで、ポイントの同行を視覚化して評価する点は、もっとテクノロジーを使う場面が増えてもいいのになーと感じました。

当然コーチの時間もあるので、毎回お願いという訳にはいきませんが。

PODキャストを聞いて、試合動画を定期的に見てトレンドや課題点を共有してくれる彼のサービは面白いと思ったのですが、ホームページの値段を見て唖然。

あー庶民向けじゃないというのも逆に分かりました(笑)。
https://www.aubonetennis.com/

1試合の試合分析、30分のフィードバック。 250ドル。
2-4試合の分析、30分のフィードバック。 550-925ドル。


うーん、正直コーチにお金を払って見てもらう方が安くないか?

個人で動画を取ると許可を取ったり色々あるので、いっそトーナメントサイトがGO Proとかでサービスを提供してくれるシーンが増えてもいいのにと思う今日この頃でした。

 


 

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