ハワイモンクアザラシのケコア(19歳・オス)は、野生だった頃、子アザラシを2頭殺してしまったりなど、仲間を傷つける「暴れん坊アザラシ」でした。

他のアザラシ保護のため、一旦安楽死が決まったのですが、その途端行方不明に。居なくなってる間、カリフォルニアの研究所に移した後でハワイの水族館で飼うという代替案が計画され、その後わりとすぐに姿を表したのだとか。まさに動物の第六感です。

ハワイ固有種で絶滅危惧種な上、水族館で飼われているのが珍しく、専用プールを作ってもらうなど、今や海獣界のVIPにのし上がったケコア。長年アザラシの生態研究に貢献したという実績まで持っていて、その稀有な半生はニュースにも取り上げられました。

多摩川に現れただけで住民票が取得できてしまうお国柄の日本だったら「ケコアを見に行ったら幸運体質になった」「写真を待ち受けにしたら結婚できた」などの噂が広まり、遠方からも見物人が殺到。名前も可愛いし、キャラクター化されてコロナ後の経済回復にも一役買いそうです。