2022年12月12日

試験を終えて

気がつけば期末試験も終わり、「いよいよ学期末」というような雰囲気になってきた。
私自身、今回、試験の採点をしながらいろいろ考えた。

「これほど長く教員生活を送っているのにもかかわらず、私はなんと教え方が下手なのだろう…」と。

あれほど復習したのに、あれもこれも、全然解いてくれない。

何だが、教えても教えても、そのまま抜けていくようで、「ざる」どころか「つつ(筒)」状態なのだ。

授業中私の話を聞いているようで、実は、ただただ静かに座っているだけなのではないか。
頭の中は、別のことで一杯で、何も聞いていないのではないか。

中一のクラスの採点をして、私はそんな風に考えてしまった。

そうなると、採点のモチベーションも下がる。なかなか遅々として進まなかった。

考査が終わると、残り五回ほどの授業がある。
私は、この期間をすべて試験のやり直しに充てることにした。
二種類の試験で、何時間かかる分からないが、一つひとつ、初めて教えるつもりで、ていねいに解説して見ようと思っているいる。

それが私の、せめても罪滅ぼしだ、

ふと考える。

私自身、「授業をすることが楽しくないのではないか」、と思う。
惰性で授業をし、ただただ時間を潰しているのではいか。
かつてのような熱意が、私の中から抜け去っているのではないか。


「丹澤先生、次は絶対頑張りますから…」
果たしてそういうことを言う生徒がいただろうか…。

たとえ授業が楽しいと、多くの生徒が言っても、実力を付けさせなければ、彼等の満足度は上がらないし、保護者のニーズに応えていることにはならないのだ。

猛省せねばなるまい…。

saburo-netbird at 23:30│Comments(0)教育現場の出来事 

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プロフィール

丹澤 三郎

中学、高校の教員になってもう30年以上になります。なんだか、がむしゃらに歩んできたような気がします。このブログでは、日常の学校生活中から、子供とのかかわりを紹介しています。若手の教員の方に参考になれば幸いです。タイトルは、以前学級通信を発行し続けてきたことがもとになっています。

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