こんちはー、無憂です。
今日また半日使ってフレーズクラウドセラピーのセッションをやったのですが
例によって
12件の主訴に対して
全クリ達成しました。
またしても何とも言えない余韻に包まれており、
ちょっとふわーってなっています。
なかなかこういう感じって他では味わえないですね。
この方（クライアントなのでKさんとします）は
前から何回もセッションを受けられている方で
その度毎にテーマが変わって解放が進み、
ご自身でもやり方を覚えていて
どんどんさらに進めて行っている方なのですが、
いわゆる「毒親」というケースに当たります。
私のクライアントさんの中では「重め」の方で
子供の頃はかなりきついいじめにも苦しんだそうです。
これまでのセッションでは
耐えがたいような精神的苦痛を訴えられて
その度にたくさん観念を手放して
その代わりにギフト（気づき）を受け取って、
ということを繰り返してきたのですが、
気づけばなぜか
本丸に当たるはずのいじめと両親の件が
いつも相談内容に出てこないんですね。
しばらく前に疑問に思って
このことを指摘したことがあるのですが
そのときはご本人曰く
「もう家族とは縁を切るしこのままでいいんです」
ということでした。
セッションの終わりにタイムマシンテストというのをやって
これで「過去を変えたい」と言わなくなれば
セッション成功、と言えるのですが、
この方はずっとこれに関しては「やっぱり過去は変えたいです」と
繰り返していました。
ということは、
結局まだ最悪の体験については
悪は悪だ、ネガティブはネガティブだ、という
二元性の中に居続けている、
っていうことになるはずなので、
「そのままそっちへ行くとたぶんしっぺ返しがありますよ」
と思ったのですが、
「二元性から出たほうがよいですよ」とは繰り返しつつも
「そっちの方向を探究されたいということなら
そうしてみるのがベストなのではないでしょうか」
という感じで、
説教したりとか、説得したりとかは
しませんでした。
これは実はいきなりこういう風にできたわけではなくて
「教えてください」と相談して来たにもかかわらず
全然私の言うことを聞こうとしないという別のクライアントの方が以前いらして、
これについては私も珍しく結構ちゃんと感情的に反応したのですが、
そのときに（やっぱりフレーズクラウドセラピーですが）学んだんですね。
どんなにこっちのほうがいいと確信していても、
結局私は自分の考えや教えを押し付けることはできない。
どっちみち人はやりたいことをやるんだから、そのままにすればいいと。
もし私の予想通りそれで痛い目を見るとして
それで身をもって学びがあるわけですし、
もしかしたら私の考えのほうが外れていて
そっちが正解ということだってあり得る。
これはなかなか貴重なレッスンでした。
そんなわけで、しばらく連絡が無かったのですが、
最近になってKさんから連絡があり
ヤバいくらいの不安があると。
それで心療内科で薬も貰って来たと。
ああ、やはりこうなるのか、と思いましたが、
特に興味深いのが
以前扱った大きなテーマ「苦行」が
「苦しみ」に言葉を変えてほぼそのまま復活しているように見えたことです。
フレーズクラウドセラピーでは悩みが戻ってくることはほとんどない、と
言っていますが、
このようにそれが起こるとしたら、
ほぼ唯一の説明は、
もっと上位の観念が残っていて、
それが下位の観念を作り出している、
という可能性です。
つまり、より本質的なテーマを扱わない限り
たぶんこれは繰り返す。
ということでついに今日「本丸」を扱うセッションに至ったのですが、
もう自分でもかなりワークをやった後なので
「今日せっかくお願いしたけれども
うまく観念が出て来るか分からない。
もう出てこないんじゃないか」
ということでした。
ところが、はじめて数分で出るわ出るわ。
超重量級の観念（思い込み）が幾つも見つかりました。
極めつけはこういう毒親のケースで典型的な観念だと思うのですが
両親を赦すことができない
（もちろん強さは最大の１０）
でした。
毒親に苦しめられたという方のケースで
両親を赦す、というのは
ある意味もっともハードルが高い行為でしょう。
そんなもん、なんの心理学か知らんが
カウンセリングを受けるだけで赦せるようになるなら苦労せんわ、
とお思いの方も多いでしょう。
ところが
なんの魔法も使わずに
ただ単に、
「両親を赦すことができない」という観念と
陰陽がちょうど逆で釣り合うようなポジティブな観念（考え）を見つけるよう
指示を出しただけですが、
多少のやり取りの後で
あっさりとこの難所を突破されました。
その答えとは何だったんでしょうか。
私は自分が味方だと気付いた！
でした。
ずうっとご両親が自分の味方になってくれなかったことを恨み
世界のどこか、宇宙のどこか、あるいは別の宇宙には
自分の味方になってくれる存在・親がいるはずだ、
と追い求めてきたわけです。
でもそれだと、
いつまでも
誰か別の人が味方になってくれない限り
自分は救われない。
つまり自分は自立することができない、
と言っているのと同じことなんですね。
バイロン・ケイティのザ・ワークでは
言葉の主語と述語をいろいろ入れ替えることでバランスを取りますが、
このケースでは、
「親は自分の味方でいてくれるべきだった」
「その代わりに自分の味方になってくれる人がどこかにいるはずだ」
「自分は自分の味方でいてくれるべきだった」
つまり
「最後の最後まで自分の最大の味方・応援団長となるのは自分自身だった」
ということに気づかれたわけです。
こうしてギフトを見つけることができたので
チャンス到来！と思い、
そしてもしもこのテーマを探究して学ぶために
このご両親が役割を果たしてくれたのだとしたら、
それでも果たして「ご両親を赦せない」のですか？
と聞けば、
「ああー、赦すとか赦さないとか、そういうことじゃないですね」
「きっかけを与えてくれていたのですね」
という具合に反応が変わったので
これで二元性から出た、というのが確認できました。
いつもは陰と陽のバランスを取った後のエネルギー調整は
凄く簡単に数分で終わらせてしまうのですが、
今回は、どうも自分にまとわりついている
いじめられっこエネルギーが他の人を刺激しているように思えるので
これをなんとかしたい、というご要望がありました。
小学校の頃はもちろん
今でも別に何をしたでもないのに
いきなり人から怒られるようなことが
しょっちゅうあるそうなんですね。
いじめと言えば世間では、
まずいじめっこの行動を問題にしますが、
それは問題の片側に過ぎず、
いじめられっこ側にも
なぜ他の子ではなく
その子がターゲットになっているのか
という理由があることが多い、
と見ています。
いじめられっこはいじめられっこ特有のエネルギーを持っているので
いじめっこがそれに反応して手をあげたりしてしまう。
ちょっと残酷な解釈かもしれませんが、
単に被害者・加害者という見方よりも
こっちのほうがリアリティに近いかもしれません。
そこで仕上げのエネルギー調整にはいつもよりも時間をかけて
- リフトアップセラピーで表情筋に記憶されたネガティブ感情のエネルギーを解放
- 上下・左右・前後軸のエネルギー調整
- 上のほうを見ると体の力が抜けることの解消（視覚抑制）
- 頭頂部の矢状縫合を開いてインスピレーションを受け取る
- ご両親との8の字ワーク
- 男性性・女性性の統合ワーク
をいっぺんに行いました。
やってみて思いましたが、
この場面でのリフトアップセラピーは
むしろ標準仕様にしたほうがよいですね。
効果覿面で、
「ダメじゃないか」と嫌な言葉をかけられたり
上から目線でダメ出しされたりしても
いちいち反応しないようになりました。
バランスを取った後だったからでしょうか、
Kさんの男性性と女性性の状態を調べてみたのですが、
とても落ち着いていて
男女両性が肩を並べて寄り添っていて
美しい情景が浮かび上がって
これについてはもはや
何の調整も必要なかった、
というのが印象的でした。
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