予備試験を独学・1年で受験してみた

非法学部生が独学・1年未満で予備試験に合格した記録(問題集絶対主義)/73期弁護士

始める前にやり方に迷うより、早く勉強を始めたほうがいい

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私は、大学3年から予備試験の勉強を始めました(※現在73期弁護士です)。

勉強を始める前に、1か月ほど、どのように勉強を進めていくか/どんな教材を使えば良いかについて、ネットの情報を見ながら計画を立てていました。

いま振り返ると、方法について悩む時間はもう少し短くし、中身の試験勉強をもっと早く始めるべきだったなあと思います。

 

…ということを、両学長の動画を見て思ってました笑(動画1:10〜)

 

 

要するに、回り道せず、さっさと本当にやるべきことに取り組め!ということです。

予備試験・司法試験の受験生でもブログや掲示板で、「どんな参考書が良い」「どの講師が良い」ということに時間を割いて議論している方がいるように思います。

 

…その時間、試験勉強(=法律の勉強)に充てた方が良いと思います!

明らかに間違っているやり方でなければ、あとはやり方の問題ではなく、どれだけ中身を勉強し、どれだけ習得したかです。

 

合格実績のある予備校のカリキュラムに従って勉強することは、明らかに間違った勉強法とはいえないと思います(合格者がいるので!)。

勉強計画で迷っているのは時間が勿体ないので、勉強計画を決めるのは他人=予備校に任せて、自分は勉強に集中しましょう!

(何でも自分でやらなきゃ体質の人から反論がきそうですが、弁護士になったら事務員さんに仕事をお願いするのが当たり前ですからね!)

 

●当ブログでは、オンライン予備校を使用して勉強することを一貫して勧めています。詳細は下記の過去記事をご覧下さい。

shihounoinu.hatenablog.com

 

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●勉強法は、大学教授の研究によりある程度正解が出ています。

下記の本をご参考にしてください。

 
使える脳の鍛え方

学生や修習生に戻れたら長期でヨーロッパ旅行に行きたい

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弁護士登録をした後は、長期休暇を取れる機会は激減する場合が多いです。

私も御多分に洩れず。コロナに重なったこともありますが、73期修習開始直前の2019年11月以降、海外旅行に行けていません。

フルタイムワーカーが、学生時代/司法試験終了後の合格待ち期間/二回試験終了後の期間のように、気兼ねなく長期休みを取得するのは、困難です。

フルタイムワーカーになっても3連休はありますし、年末年始や(インハウスの場合年休とかも)を使えば1週間程度の休みは取れます。

ただ、国内旅行やハワイ・アジアなど近い海外旅行に行く方々が多く、ヨーロッパに行く機会は非常に減ったという声が(私を含め)聞かれます。

なので、ヨーロッパや南米(ウユニ塩湖とか)など、日本から行きづらい国に行ってみたいという願望がある方は、時間がある時に行くことをおすすめします。お金はまた後で稼げるので。

私は、時間がある時にヴェルサイユ宮殿(フランス)、カゼルタ宮殿(イタリア)、フィヨルドノルウェー)などに行かなかったことを、いま強く後悔しています。

 

インハウスになって1年が経ち、仕事に慣れたとみなされ、結構な仕事を振られるようになってきました。今年度は忙しくなりそうな予感がしています…死ぬまでに行きたいなあ

時間がある方は、ぜひ行けるうちに行きたい国に行ってください…

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※当ブログで累計で一番人気あるシリーズ(勉強計画シミュレーション)です。

shihounoinu.hatenablog.com

 

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当ブログは、私自身が独学で受験して非常に苦労した体験から、オンライン予備校の利用を推奨しています。詳細は上記の記事をご覧ください。

弁護士のインハウス転職:その後の感想(半年後)

【結論】今のところ非常に満足しています。

 

お久しぶりです。ブログしかやっていないくせに更新を止めてました。

インハウスへ転職して早くも半年。その感想を書いていきます。

※本記事では、企業法務系の法律事務所に2年間、その後企業にインハウスとして半年間在籍中の実体験を書いていますが、私は事務所・企業を一つずつしか経験していません。そのため本記事は、個人的な体験を記載するものであり、客観性に欠けることはご留意ください。

職務内容は、どちらも契約書審査や法律相談が主であり、その意味であまり差異はないものの、訴訟代理人になる・ならないなど、下記で詳述するような差異はあります。

ちなみに、私は転職前と転職後で給与にほぼ差はありません。もっとも大手事務所や給与の高い名門事務所とインハウスの給与とでは大きな差があります。

良かった点

1 ワークライフバランス

まず、労働時間規制があることですね。

法律事務所のアソシエイトに比べ、労働基準法、36協定、就業規則等により、長時間労働や休日出勤について規制があり、ワークライフバランスが取りやすいです。

残業時間に上限がある、土日出勤は原則不可、勤務終了と次の勤務開始までにインターバルがあり休息を強制的に確保、などのルールで保護されています。

私は、法曹としての仕事が好きで好きで…というタイプではなく、どちらかというと生活のための仕事としてやっている感じです。

ですので、法律事務所時代に一時期なっていた(やらされた)仕事漬けは、全く嬉しくありませんでした。個人事業主なので上記のような保護ルールもなく。。。

ワークライフバランスは、インハウスの良い点の筆頭です。

2 懇切丁寧に面倒を見てもらえる

会社によると思いますが、私が入社した会社では、案件処理の方法や会社での立ち居振る舞いなどについて丁寧に先輩方(弁護士資格持っている方も持っていない方もいます。)にご指導いただくことができました。自分としても非常に勉強になっています。

こちらも事務所によるとは思うものの、以前に入った事務所では「アソシエイトに懇切丁寧に教えてもどうせ独立して競合相手になる」という考えのパートナーでしたので、基本的に放置されていました(その考えは間違っているとは思いませんが、そう考えるのであれば雇わなければいいのに…)。

会社はその点、仕事をまともに教えない若しくは振らない、又は必要以上に厳しく接する、といったことをすると、その上位者がパワハラ認定されたり、人事評価で減点を食らうので、丁寧になる傾向が高いような気がしています。

3 難しい問題は、外部弁護士に投げる

難しい法律問題は、会社としてもリスクヘッジのため、外部弁護士のご見解を徴します。法律事務所はこれに回答する側であり、書籍を漁ったり、官公庁に電話したりと難しい問題に頭を悩ませており、気苦労も多かったように思います。

しかし、インハウスはこれをお願いする側であり、自分で最終結論を出さないので、責任の所在の観点で、労力的にも心理的にも非常に楽です。

もっとも、「そういった複雑な問題を考え、答えを出すことが法律職の醍醐味だ」と考える方であれば、法律事務所の方が良いかもしれません。

デメリットとも思われる点

1 訴訟代理人になることがない

これは本当に会社によります(※ひまわり求人で訴訟代理人になることがある旨記載されているインハウス求人を見たことがあります。)。

私は、訴訟を面白いと思っていたタイプなので、訴訟代理人になる機会がないのは寂しく思うこともあります。もっとも、代理人の先生が起案した書面を、裁判所に提出する前に、依頼者企業の法務部(我々インハウス)でも確認するので、一応関わってはいますが、一次的な起案をしたり、期日に出席したりということはないです。

2 弁護士資格があってもなくても同じ/インハウスだと関われない分野もある

インハウスは、ただの会社員です。弁護士資格があるからといって優遇されません。弁護士資格があろうがなかろうが、法務部であろうがなかろうが、皆同列の会社員です。

ちなみに私の所属する会社は、弁護士資格に対する資格手当もありません(弁護士会費は会社負担ですが。)。

また、職務内容は、弁護士資格がなくてもできるものになります(訴訟代理人等資格が必要な行為は代理人弁護士に依頼するので。)。

上記インハウスで関われない業務の最たる例は、破産関係だと思います。

破産手続代理人破産管財人といった業務は行うことができませんので、こういった分野にご関心のある方は、法律事務所一択です(もっとも金融系の会社などで破産法を扱うことはあるとは思いますが、手続代理人破産管財人は難しいでしょう。)。

3 敵は社内にあり

インハウスの仕事の流れとしては、

a. 事業部からの質問

b. 必要に応じ事実関係をヒアリング

c. 法的問題を検討し、回答

ですが、法律の素人からの質問なので、色々問題が生じることもあります。

a.に関しては、そもそも法的な問題じゃないとか、b.については法務部からの質問を理解できないとか、途中で音信不通になるとか(そんな残念な人もいます。)、c.回答しても一回で理解できず何度も追加で質問をしてくるとか。。。

要するに、面倒くさいと思う場面が多々あります。

この点、企業法務の法律事務所に相談をしてきていたのは、大抵企業法務部の職員で、マナーもリテラシーもあったので、上記のような問題は起こらなかったです。

4 法律問題を考える、以外の事務作業も多い

法律事務所時代、事務作業は秘書の方が全てやってくださり、自分は弁護士としてやるべき法律的な問題の処理に集中できる環境がありました。

インハウスは違います。部内のスケジュール調整、コピー取り、郵便物の管理、飲み会の企画運営等、事務作業は基本的に全て自分でやる必要があります。

私はこれらが全く苦ではなかったので問題なかったのですが、法律家として法律問題に集中し自分を高めていきたいという方にとっては、考えるべきポイントかもしれません。

お役立ちリンク

【PR】予備試験・司法試験の勉強には、予備校の活用を推奨しています。

下記は昨年の記事ですが、私の言いたい内容は同じですので引用します。「2025年合格を目標」など、年を1年後ろ倒しにして読んでいただければ。

shihounoinu.hatenablog.com

 

【PR】転職に関しては、以下の2サイトを利用しました。

・弁護士ドットコム:日本最大級のネットワーク【弁護士ドットコムキャリア】

dodahttps://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3T096D+A7XWMQ+23WI+644DT

★転職に関する詳細な体験記はこちらの記事です。

shihounoinu.hatenablog.com

弁護士2〜3年目のインハウス転職活動体験記【企業内法務】

早くも二度目の転職記事ですが、転職するのは今回が初めて。

転職先はインハウスです。

前回の転職活動ではひまわり求人から応募し内定を頂きました*1が、今回は弁護士ドットコムキャリアでエージェントのサポートを受けて転職活動をしました。

結論としては、

・ひまわり求人にない求人が多くあった(弁護士ドットコム経由で内定を頂いた2社もひまわり求人には掲載されていない非公開求人)

・「弁護士転職に強い」を謳っているだけあり、エージェントからのアドバイスは的確だと思った(TVCMを出しているような大手他社のエージェント(以下、「他社A社」という)も利用しましたが、知財や安全輸出管理など経歴に合わない求人を紹介された)

・エージェントの仕事が早かった(偶然かもしれないが他社A社経由の応募は、選考スピードがやたら遅かった)

なので弁護士ドットコムのエージェントにサポートしてもらって良かったです。

面接でよく聞かれた質問

僕は、以下の頻出質問に対して全て正直に答えました。

面接の前には、以下のような準備をしていました。

頻出質問については、ある程度話す内容を組み立てる

→2~3回はリハーサルとしてスマホの内カメラで録画して自分の応答(ノンバーバルな部分を含む)を客観視

→よりよくなるように修正

 

Q1.転職理由は?

 

Q2.転職活動の軸は?どんな会社に応募している?

 

Q3.なぜ事務所ではなくてインハウスなのか?

 

Q4.現職での経験について、具体的に業務内容を聞かせてほしい

 

Q5.法律事務所ではどういう働き方をしていたか?事務所においてチームで働いた経験はあるか?後輩を指導した経験は?

趣旨:インハウスの場合、会社はチームプレイヤーとしてやっていけるかを見ている

 

Q6.当社に応募した理由は?(志望動機)

補足:会社がどのような事業をやっているかくらいは決算説明会資料などを読んでから面接に臨みましょう。

 

Q7.(10年後など)どういうキャリアを歩みたいか?再度転職し、法律事務所へ舞い戻るというシナリオはあるのか?

補足:長く働いてほしいという意図が見えます。

 

Q8.(総合職採用の場合)法務以外の部署も経験することになると思うが、大丈夫か?

補足:会社の制度を受け入れられるか、です。

 

Q9.弁護士経験で一番苦労したことは?

 

Q10.法律知識があまりない人への説明は、わかってもらえないこともあったと思うが、どのようにしたか?

補足:インハウスローヤーだと、社内の法律知識がない人への説明が仕事の多くを占めます。

 

Q11.自分の強み・弱みは?

補足:インハウスの場合、会社はチームプレイヤーとしてやっていけるかを見ているので、協調性のなさなどチームの一員として迎えることに不安を抱かせる答えは控えるべき。

経験者が語る転職エージェントのメリット・デメリット

転職エージェントを利用するメリット

1.(★重要)非公開求人・当該エージェントが独自に取扱う求人が多い

2.(★重要)不合格の場合、その理由を教えてもらえることが多い

3.複数応募した企業について、こちらが相談をすれば、一応納得できる理由を以って、「その会社よりこっちの会社の方が良いんじゃないか」と答えてくれる。

4.辞退の連絡が楽

転職エージェントを利用するデメリット

1.エージェントを挟まない方が選考がサクサク進む場合がある

2.自分の転職活動を全て一人で決めたい人にとっては、オンライン面談や報告連絡相談の電話に取られる時間がもったいないかもしれない

エージェントを使うことに関する僕個人の感想

今回、僕はメリットの1.非公開求人を紹介していただき、その非公開求人から内定をいただいて入社することとなったので、エージェントを使って満足しています。

僕は弁護士ドットコムと他社A社の2社にお世話になりました。前者のみが独自に取り扱う求人、後者のみが独自に取り扱う求人(弁護士専門ではないですが大手ですから)、それぞれありました!

転職をお考えの場合には、弁護士ドットコム&大手転職サイト1社(他社A社的な会社)に登録すると、マッチする求人を見つけやすいかもしれません。

 

・弁護士ドットコム

・大手転職エージェント

・参考になる動画


www.youtube.com

【2024年予備試験合格を目指す!】勉強計画シミュレーション(準備期間1年8ヶ月)

下記記事を改変し、記事作成時点の情報に基づいて作成しました。

shihounoinu.hatenablog.com

記事の通りに勉強しても合格が保証されるわけではありませんが、参考になれば

僕の自己紹介(知ってたら飛ばしてください)

1996年度生まれ、2018年予備/2019年司法試験合格。73期司法修習を経て弁護士。

法学部法律学科の出身ではなく、2017年(大3)夏休みから予備試験の学習を独学で始めました。

独学は好きでやったのではありません。当時は予備校費用が高く、とても払えなかったため不本意ながら独学しました

基本方針3原則

勉強の3原則は、

①正しい戦略を取ること=ネット予備校を利用すること

②正しい勉強方法を取ること

③自分に無理をさせないこと

①正しい戦略を取ること=ネット予備校を利用すること

結果的に1発合格できたのでよかったですが、もし1発合格できなければ1年・2年…の時間を失います。加えて、(年収)× (合格が遅れた年数)のお金も失います。

予備校に通えば、教材、勉強の方法や順序、勉強範囲の指定、理解を助ける噛み砕いた説明…など、時間を節約して合格可能性を上げる環境が整っています。

なので、予備校に通うのがベターだと考えます。

ただ、対面型の予備校に通うことは疑問です。授業内容はネット予備校と変わらないのに、「リアル店舗型予備校に特有の経費」が受講料に上乗せされるからです。

shihounoinu.hatenablog.com

②正しい勉強方法を取ること

予備試験受験期は、科学的に正しい勉強方法を知りませんでした。

司法試験受験期には、心理学者がその効果を証明した(=ほぼ万人に効果的な)勉強法を取り入れました。

おかげで、勉強時間が予備試験時代に比べむしろ少なくなったのに、予備試験より自信をもって本番に臨めました。

僕が今でも取り入れている勉強法は以下の2冊。必読です。

『使える脳の鍛え方』【Amazon】【楽天

『進化する勉強法』Amazon】【楽天


上記2冊の概略はこの記事をチェック(司法試験の勉強法最新版 - 予備試験を独学・1年で受験してみた

③自分に無理をさせないこと

予備試験及び司法試験時代、両親が定年間際、下の兄弟2人は私立学校に通っていました。

なので、受験浪人はできないと考え、予備試験の受験年であった2018年(大4)には予備試験と並行で民間企業及び公務員の就活をしました。

・予備試験の短答試験(5月)前に複数社(含:公務員試験)受験

・短答試験〜論文試験(7月)で5社以上(同上)受験

・論文試験終了後も複数社受験

…と鬼のスケジュールをこなしました。

スケジュール的にも精神的にも無理をしましたが、余裕(バッファー)を設けないと「予備試験合格」という目標達成を阻害しかねないとことを後で知りました…

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【シミュレーション】2023年頭から2024年予備試験合格を目指すとしたら何をする?

前提:大学生、無職又は労働時間が非常に短い

理由:僕が予備試験を1年未満で合格した時は大学生でした。時間がある場合以外を前提にシミュレーションできません。

 

上記「基本方針」で掲げた3原則に従って計画を立てます。

僕だったらアガルートアカデミーを受講します

 

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期間限定で割引をしていることがあります。)

アガルートにする理由は、以下の通り。

・ネット予備校なので自分のペースで進められる、リアル店舗型予備校より安い、通学不要

HPに「司法試験合格者占有率 45.3%」と記載があり(記事作成時点)安心感がある

・先輩(73期)にアガルート出身で早期合格者の知り合いが複数いる安心感

選ぶ講座は、無難に【2024・2025年対応】予備試験最短合格カリキュラムにします。

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理由は、

・予備校のフルコースに乗っかって勉強すると迷い・無駄がない又は少ない

・基礎講座、問題演習講座、過去問講座と、内容が必要最低限かつ十分に揃っている

・オプションなしでも100通も添削をしてもらえる

・僕はオプションの通信指導やラウンジ指導は要らないし、進捗管理は自分でできる

しかし、独りでは不安な方・お金に余裕のある方がオプション付きを使うことは否定しません。ライザップが好きなタイプの人には向いてそう!

もっとも、添削回数の多いオプションプランを購入するより、必要な時だけ単発でココナラで添削を依頼した方が経済的だと思います。

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(2023年2月3日追記)まとまったお金がない方に朗報ですが、アガルートは2023年5月31日までの期間限定で、

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詳しくは、アガルートHPをご確認ください。

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問題集について

予備校テキスト以外に市販の問題集を買うべきかという質問をよく受けます。

予備校に通うなら、以下のようにするとよいです。

・予備校の問題集に論点網羅性があるのであれば、市販の問題集は使わず、予備校の問題集のみを使用します。なお、アガルートの重要問題習得講座には網羅性があるので、アガルートを利用する場合には市販のものは買いません(ただし、選択科目のみ市販問題集を購入します)

・予備校の問題集に網羅性がない/予備校の講座に問題集が付属しないなどの場合は、論点網羅性がある問題集を1冊だけ購入し、それを繰り返します。

 

考え方の前提は以下の通り。ポイントは、逆算です。

予備試験に合格するには試験問題を解けなければなりません。

→試験問題を解けるようになるには、問題演習をしなければならない(上掲書籍『使える脳の鍛え方』『進化する勉強法』参照)。

→そこで、僕のやり方は、

・最初期のインプットの時期は短く

・インプットを終えた後は、問題演習が勉強の中心(勉強時間の8割以上が演習)

・論文試験の勉強で全体像をつかんだ後で、短答の細かい知識を仕入れる(俯瞰→細部の流れの方が頭に入りやすい)

【アガルートアガデミーを利用する場合のモデルスケジュール】

以下はモデルケースです。

アガルートの講義スケジュール(https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/production.wp.s3.agaroot.jp/wp-content/uploads/2022/07/08141115/2024yobisaitan_schedulev3.pdf

~2023年8月31日まで:各科目順次、総合講義300→論文答案の「書き方」→重要問題習得講座の順で視聴する

これらの講座は問題を解くための前提知識です。できる限り早く終わらせ、早期に問題演習に移りたいです。2023年8月31日までには全科目1周目を終えたい。

配信が開始されている科目から順次、「総合講義1周→論文答案の「書き方」1周→重要問題習得講座の周回」を行います。

また、総合講義300受講中(=インプット期)に全く問題を解かなくてよいわけではありません。問題を解くことで記憶が定着するので、スキマ時間で問題演習です。

この時期は、インプット講義を受けた分野の一問一答を、講義を受けた日及びその他時間に余裕がある時に解くと、次のステップ(重要問題習得講座以降)にスムーズにつながると思います。

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重要問題習得講座の1周目及び2周目以降についてコメント

総合講義及び論文答案の「書き方」を視聴し終わった科目から順次、重要問題習得講座の受講を進めましょう。

講義を受講する前に予習=何も見ずに問題を解くことを推奨します。何も見ないのは、思い出すことで記憶が定着するからです。

(テキストを見ながらの回答は、基本方針②で触れた勉強法「思い出すことで記憶の定着を図る」に反し、勉強の効果が薄れます。)

不明な点は、予習答案を作成した後で講義を見る前に、総合講義300のテキストを見返すのがよいでしょう。

重要問題習得講座の中で解説を聴いた問題については、スキマ時間に、回答を紙に書かずに頭の中で(以下断りない限り同じ)解き直します。

なお、僕の勉強法の核は、

①問題演習の回数を増やす=思い出す回数を増やす:書くと1問にかける時間が長くなり、解く問題数が減る(但し、理解に必要なら書いてもOK)

②科目を頻繁に替える(1問ずつ別科目の問題を解くのが理想)

③30分程度勉強したら休憩。目を瞑って新規の情報をシャットダウンする

でした。

問題演習の際は解説を読み、解説を読んでもわからなければ総合講義300のテキストを参照しましょう(以下問題演習の際は同様)。

2023年9月1日~同年10月19日頃:重要問題習得講座で問題演習を継続。並行で法律実務基礎科目対策講座の視聴を完了する

予備試験過去問講座及び旧司法試験過去問講座を解く前に、基礎固め(基本問題である重要問題習得講座の内容をある程度定着させる)をします。

これ以降、重要問題習得講座(及び後に触れる選択科目の問題集)の繰り返しは、受験生活における核とします

予備試験は経験上、基本問題において論点を判別し、論証が完璧に書け、ある程度の当てはめができていれば合格できると思うからです。

shihounoinu.hatenablog.com

また、この時期に上記の重要問題習得講座演習とは別に、法律実務基礎科目の講義を視聴しましょう。視聴完了部分につきその都度、下記問題集での演習を開始して、この時期に各問題を1周したいです。

 
民事実務基礎 (予備試験論文 2)
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2023年10月20日頃~2023年11月30日頃:予備試験論文過去問解析講座及び旧司法試験論文過去問解析講座の1周目を終わらせる

上記の通り。

スキマ時間は、受講した各論文過去問講座(予備試験論文過去問解析講座及び旧司法試験論文過去問解析講座)の解き直し。

余裕があれば、重要問題習得講座及び法律実務基礎科目問題集の解き直しも。

2023年12月1日頃~同月31日頃:今までに扱ったアガルートの問題講座の解き直し

問題集の解き直しはいくらしすぎても、しすぎるということはありません。

基本問題が完璧に解ければ、余裕を持って試験に合格できると思います。

2024月1月1日頃~2024年2月15日頃:選択問題講座の受講及び問題集での演習

論証の「使い方」講座だけ受講を後回しにします。

講義→過去問解析講座→市販の問題集の順で進めます。

いずれも俯瞰的理解を目的にしており、概観→細かい所の順で勉強したいからです。

選択科目は、講義に付属する基本問題集がないので市販問題集を利用します。

僕は労働法選択だったので*1労働法の話しかできませんが、労働法であれば、論点の網羅性が高い『事例演習労働法』を使用します。

僕はホームランは狙わず、どんな問題が来ても一定水準の答案を作ることを目標にするので、問題集には論点の網羅性を求めます

スキマ時間は、基本7科目及び選択科目の問題演習をします。

『事例演習労働法 第3版補訂版』

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2024年2月15日~2024年3月31日:論証集の「使い方」講座を受講。同時に、重要問題集習得講座、選択科目問題集、法律実務基礎科目問題集及び各論文問題過去問講座を解き直し(スキマ時間も同様)

この時期が始まる前には、重要問題習得講座は4~5周以上しており、特に基本7科目については論文問題を解ける基礎は固まっていると思います。

この時期に知識にさらなる磨きをかけたいです。そこで、この時期の初めに論証集の「使い方」講座(選択科目含む)を受講し、基本的な論証の復習をします。

その後、論証集で得た知識を定着させるため、重要問題習得講座、選択科目問題集、法律実務基礎科目問題集、各論文過去問講座を繰り返し解き、論証の知識を定着させるとともに論文問題の論点判別・解答の精度を上げます。

この時期で論文に関しては合格レベルにまで達することも可能かと思います(但し、短答対策集中期間を挟むと論文への対応力が落ちる場合あり)。

また、この時期から1~2週間に1通程度、本番同様に答案を紙に書く(起案する)ことで自分の弱点を知る(知識の正確さ、時間配分の適切さ等)ことができれば理想です。

本番を見据えた予行演習という意味で、起案する問題は予備試験の過去問が理想。

起案した問題は添削を受け、添削を受けた後にもう一度起案し直すとベスト。

この時期において、重要問題習得講座及び選択科目問題集、法律実務基礎科目問題集、各論文過去問講座を各2周以上はしたいです。

2024年4月1日頃~7月中旬(短答試験本番):短答対策・強化期間

この頃から短答対策をするのが現実的と思います。

これより遅いと短答試験の合格が怪しくなるかもしれませんし、これより早いと最難関の論文試験の対策が疎かになりかねません。

まず、短答講座(Ⅰ:20時間、Ⅱ:125時間、過去問:97時間)を受講しましょう。

もちろん予習の際に問題を解きます。短答の場合はア〜オ等の記号を書くだけなので講座受講前の予習で回答は紙に書きましょう。

 

スキマ時間は短答問題の演習が中心です。アガルートの短答講座には全年度の過去問が含まれるようなので、それのみを使用します。

初期に使用した資格スクエアのアプリやその他の市販の問題集等は一切使用しません*2

短答講座全部を視聴した後は、短答問題をひたすら解きます。短答試験本番までに全科目最低5周したいです。

ところで、僕は受験生時代、この時期に短答対策に集中しすぎて論文の実力が落ちることを懸念していました(受験生の中にはそうなってしまう人もいたようです)。

ですので、この短答対策期間においても、論文問題を少しだけ演習します。答え合わせを含め1日30分~1時間程度で収まるくらいの演習量(僕なら1日3~6(選択科目含む)科目×各科目1問ずつ=合計3~6問)を、頭の中で演習します。

 

試験本番前は体調にも配慮し、夜更かしはしないで下さい。

shihounoinu.hatenablog.com

2024年7月中旬(短答試験終了)~9月上旬(論文本番):重要問題習得講座、選択科目問題集、法律実務基礎科目問題集及び論文過去問講座の解き直しがメイン。予備試験答練と法律実務基礎科目答練をペースメーカーに

重要問題習得講座はこの時期に解く回数を含め累計8~10周以上、その他の問題集及び論文過去問講座は累計5~6周以上できればよいです*3

ただし、たとえ短答集中対策期間までに上記の周回数を既にこなした場合であっても、この短答試験と論文試験の間の時期に各問題を最低2周はします

やっぱり本番前にしばらく解かないと忘れるからです。

本番で答案用紙に書けなければ今までの努力も水の泡。

直前期には記憶のメンテナンスとして、特に重要問題習得講座、選択科目問題集、法律実務基礎科目問題集といった論点網羅的な問題集は解き直します。

また、論証集のチェックも問題演習と並行してコツコツ行えるとよいですね。

そして、アガルートのカリキュラムにある予備試験答練及び法律実務基礎科目答練は、全科目しっかり答案を書き(起案し)ましょう。

本番のシミュレーションとして、回答時間等は本番同様の環境で解きます。

 

試験本番前は体調にも配慮し、夜更かしはしないで下さい。

論文試験終了後~論文試験合格発表:好きにするがよい

理想は口述に備えて勉強することですが、僕はやる気が起きませんでした。なので、毎日公園で2時間くらいぼーっとした後、アニメ『メジャー』を見ていました。

頑張れるなら、スキマ時間くらいは法律実務基礎科目(口述試験の科目)の解き直しを中心に勉強してもいいかも。

論文試験合格発表~口述試験(僕が受験した2018年は10月下旬でした):2週間ちょっとしかありません!!!

死に物狂いで法律実務基礎科目の勉強。口述模試は受けよう。

民事は要件事実がメインで、あとは要件事実以外の民法、民訴法の知識がちょっと。

僕は弁護士職務基本規程の問題が出なかった人ですが、受任不可事件や利益相反をはじめとする頻出問題は答えられるようになりたい。が、弁護士倫理の深追いは禁物。メインじゃない。

でも、皆さんはこの期間に0から詰め込むのではなくて、これまで知識を積み上げてきているはずなので、多分大丈夫*4

刑事は刑法と刑訴法、刑訴規則の基本的知識があれば大丈夫。

 

試験本番前は体調にも配慮し、夜更かしはしないで下さい。

論文試験に合格していれば確率的に口述試験もほぼ通ります。

緊張したり不安になるのは(思い出したくないほど^^;)分かりますが…ホテルでテレビでも見ながらハーゲンダッツでも食べてリラックスするといいと思います!

一般教養講座は僕なら見ません

一般教養の対策講座は僕なら見ません。

が、講義時間は長くないので、一般教養問題に不安があり、かつ時間的余裕があるならスキマ時間で聞き流してもいいかも。

僕は一般教養は無対策で合格しました。対策している人の方が少数派かと。基本的には一般教養は対策しないでいいんじゃないかと思います。

最後にひとことアドバイス

以上を参考にしてもよいですが、ご自身の状況に合わせて柔軟に変更してください。

タスクは後回しにしない方がよいですが(むしろ上記記載の時期より前倒ししたいくらい!)、仮に思い通りに行かなくとも自分を責めないように。

 

短期での合格を目指すということは、裏を返せば他の受験生よりスタートが遅いということになりますから、方向性はさっさと定めて勉強に取り掛かりたいですね!

 

上記シミュレーションで用いたオンライン予備校講義(おすすめです!時期によっては割引もあります)

 【2024年・2025年合格目標】司法試験|予備試験最短合格カリキュラム 【PR】

*1:司法試験時代の話です。僕が受験した頃、予備試験に選択科目はありませんでした。

*2:

時間は有限なので、網羅性のあるアガルートの短答講座だけをやるのが時間配分の観点から合理的です。

*3:

ちなみに僕は、予備試験受験時代に『スタンダード100』という論文問題集を使用したのですが、論文試験までに各科目12~14周の問題演習をしたとの記録があります

shihounoinu.hatenablog.com

*4:僕はこの時期に0から詰め込みました。ひどい出来でした。

予備試験・司法試験 添削を経験して感じた、論文の勉強法

そういえば、昨年某予備校にて少しだけ答案添削をしたことがありました。

感想は、試験本番があと数ヶ月というところで、受験生間の出来はものすごく差が激しい。

この時点で、既に合否はほぼ決しているのではないかと思えたほどです。

論文試験で得点できる受験生と、得点できない受験生の差は何か?

僕が、添削を通じて感じたことは、

得点できない受験生は、問題の所在を適切に掴めていないか、または、規範をまともに書けていない。

僕が添削した限りでは、得点が低い原因はほぼこれといっても過言ではなかったです。

 

ご存じのとおり、予備試験及び司法試験の論文試験は、

①問題の所在の指摘→②規範(≒判断基準)の定立→③事実のあてはめ

の枠組みに沿って書くことがセオリーです。

 

ここで、

①を間違えば、その後の②や③が、

①は正しくても②が正しくなければ、③が、

必然的に的外れなものとなります。

いわゆる雪崩式失点というやつに近いです。

 

逆に①及び②を正確に書ければ、③を大外しすることはないと思います。

③は、問題文に書いてある事実を、②で書いた規範に沿うようにピックアップする(だけの)作業だからです(あくまで予備・司法試験では)。

保証はできませんが、あてはめが少々下手でも、上記①②を外さなければ、基本的に合格できるような気がしています。

 

論文対策の道標

なので、論文対策では、問題の所在の把握と規範の定立を正確にできるようになることが先決です。

規範はテキストに掲載されたものは全て暗記し、受験日当日には一文字も迷わずに書けるくらいで当然くらいに思ってください。

逆に、あてはめに力を入れるのは、問題の所在の把握と規範の定立ができるようになってからでも遅くない。

理由は既述のとおりで、

・問題の所在の把握と規範の定立ができるならば、あてはめで基本的に大外しはしない

・前提となる問題の所在の把握と規範の定立が不正確なら、あてはめが正確になることはない

からです。

どこが勉強の肝なのか、何を優先的に押さえるべきかを考えると、上記のとおりです。

 

当ブログでは、オンライン予備校の受講を推奨しており、それに関する記事も複数執筆していますが、オンライン予備校を受講する場合も同様に、まずは①問題の所在の把握と②規範の定立を優先して暗記するのが望ましいと思います。

どんな問題でもこれらだけは外さないようになったら、合格は近いと思います。

 

shihounoinu.hatenablog.com

 

①及び②については、普段の勉強だけでなんとかできる(本番の状態に左右されにくい)ので、希望がありますよね!

才能ではなく、意識して努力するかどうかだと個人的に思います。

 

P.S.

ちなみに僕も、上記のような考えで①②を重視して予備試験・司法試験の勉強をしていました。

このブログには、僕の令和元年度(2019年)の再現答案を書いた記事もありますが、ぶっちゃけあてはめはそんなに上手くないと思います(当時、他のブロガーさんにもそのように指摘されました笑)。

アガルートアカデミーの予備試験1年合格 ライトカリキュラムはアリか?【保存版】

前提:2022年8月11日時点(2023年合格目標)の情報を基にしていますが、次年度以降の参考にもなると思います。なお、司法の犬の個人的感想を述べるにすぎません。

結論:アリ(ただし、以下のような注意を要する)

 

予備試験1年合格ライトカリキュラムとは何か?

アガルートアカデミーの1年予備試験合格目標 ライトカリキュラムは、以下のものです。通常のプランの内容を、一部削減した感じですね。

もし時間をかけず早期に合格したい!との欲求があれば、興味を持つかもしれません。

 

 

【2023年合格目標】司法試験|予備試験1年合格カリキュラム 【PR】

 

※最初に注意ですが、いくら予備校を使って勉強するとはいえ、予備試験に合格できる保証はありません。

個人の能力・努力に左右されますので、誤解なきようお願いします。

また、1年で予備試験に合格するのは、合格者でも少数派と思います。

 

ライトカリキュラムが「アリ」なのは、なぜか?

(※本記事の内容が、一般化・深掘りされている過去記事はこちら)

shihounoinu.hatenablog.com

 

僕が一貫して予備試験の合格のキーと考えており、常々言及しているのは、

「論文の基本問題をくまなく解けるようにし、どんな問題にも対応できること」

です。

そのために絶対に必要と言っても過言ではないのは、

・綜合講義300

・重要問題習得講座

・予備試験 論文過去問解析講座

・選択科目対策講座

・法律実務基礎科目対策講座

です。

この5つの講座を繰り返し解いて十分に自分のものにすれば、論文試験の対策としては十分といえると思います。

そして、上記5講座は、ライトカリキュラムにもしっかり入っています。

アガルートアカデミーHP「【2023年合格目標】予備試験1年合格カリキュラム(7月スタート/ライト)」より引用

ですので、ライトカリキュラムでも、予備試験最難関と目される論文試験への対策は、十分できるといってよいでしょう。

また、論文試験合格後の口述試験への対策も問題なさそうです(口述試験(民事・刑事)の内容は、論文試験の内容と多分に重複します)。

 

ライトカリキュラムの懸念点とは?

短答対策が大幅にカットされています。

短答プロパーの知識を講義する短答知識完成講座Ⅰ(憲法民法・刑法)はあるものの、より大事ともいえる短答の過去問については、上三法(憲法民法・刑法)・下四法(行政法・商法・民訴法・刑訴法)ともに講義がありません。

ですので、送られてくるテキストを利用するか、市販の過去問を利用するなどして、自力で短答の対策をする必要があります。これは必須です。

ただ、論文の知識を下地として持っていれば、短答を自力で対策することもそれほど苦労しないと思います。予備知識がありますので(やはり全ての肝は論文なのです)。

結論:ライトカリキュラムは結局…

以上をまとめて、司法の犬による個人的な分析結果を述べます。

残り期間が少ないけど、どうしても次回開催の予備試験に合格したく、かつ、短答対策は自分でフォローできるという方にとっては選択肢としてアリといえそうです。

その場合も、受講前には目標の実現可能性等につきご検討なさるとよいです。

(自身の経験からいえるのですが、準備期間1年未満での合格は容易ではありませんでした。)

他方、

・残り期間が短く来年の合格目標はやっぱり不安(これが一番妥当な理由でしょうか)

・短答対策を自分でやるのは億劫

・来年よりも先の合格を目標にすることで構わない

など、ライトカリキュラムに不安・否定的感情を覚える方は、受講を見送る形でよろしいと思います。

 

いずれにせよ、以上は僕の個人的感想にすぎませんので、最終判断はご自身の自由意思によってなさってください…

 

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弁護士に向いている人の特徴【現役弁護士の私的偏見】

結論は、

「自分が行う弁護士業務が好き」な人

です。

 

 

※後述のとおり、弁護士業務にはある程度の幅があります。

そこで、この記事では、弁護士一人ひとりが従事する業務が異なることを想定して、「自分が行う弁護士業務」という表現を用いています。

 

なぜ、「自分が行う弁護士業務」が好きな人が向いていると思うか?

結論:弁護士は収入を得るために常に法律に触れ、勉強をし続ける必要があり、立ち止まることが難しいという意味でハードな職業です。嫌いだと毎日が苦痛になると思います。

 

弁護士は、基本的に

⑴自分で働いて、

⑵専門知識を提供する

ことで報酬を貰う仕事です。

以下で、詳しく解説します。

 

⑴について:

弁護士は、基本的には、働かなくなると収入が入ってこない仕事です。

(※なお、上記で「基本的には」と書いたのは、他の弁護士を雇用する経営者的な立場にある弁護士の中には、自分は働かないけれどもしっかり収入を得ている人もいるからです。以下、この意味で用いる「基本的には」を省略。)

 

例を挙げると、

・株式を持っている人は、働かなくても配当金が入ってきます。

・ベストセラー作家は、働かなくても権利等からの収入が入ってきます。

・賃貸不動産の貸主は、ほぼ働かなくても毎月の家賃収入が入ってきます。

 

しかし、弁護士は、依頼者との契約に応じた職務をその都度遂行しなければ、収入が得られない「それきり型」の収入です。

過去にすごい成果を挙げたから、今は何もせずとも十分な収入が入るということは起きません。

 

⑴及び⑵について:

上記を踏まえると、弁護士は常に依頼者に法的サービスを提供し続ける必要があります。

そして、弁護士業務については、

・依頼者からの依頼内容は、毎回異なること

・法令は新設、改正等が頻繁にあること(重要な法令だけでも年数回はある)

・裁判例も日々積み重ねられていくこと

などの事実があります。

なので、毎日の業務を適切に処理するため、弁護士は専門知識に磨きをかけ続ける必要があります。

なお、「必要な勉強量は、一般のサラリーマンがする業務外の勉強とは比べものにならない」くらいの認識で間違っていないと思います。

 

・弁護士は、働き続けなければ収入が得られないこと

・弁護士は、適切な業務処理のために常に多くの勉強をする必要があること

を前提にすると、弁護士って、なった後も結構ハードな職業なのかなというイメージが掴めるでしょうか…?

 

このような職業であるにも拘らず、自分の仕事が好きじゃないと毎日がなかなか厳しいと思います。

なので、働き続けなければいけなくても、多くの勉強をこなす必要があっても、それらが全く苦にならない人が弁護士に向いていると思います。

業務が好きな人なら、むしろ積極的に多くの仕事をこなし、自ら進んで勉強する可能性が高く、その結果、知識と経験が身に付いて良い仕事ができるでしょうね。

弁護士業務にはある程度の幅がある。その幅の中から好きなものを選択できるし、そうすべき。

上記のとおり、弁護士に向いているのは、その仕事の内容が好きな人だと思います。

 

ところで、弁護士の業務といっても、その内容は弁護士によって異なります。

僕は、73期弁護士といって2020年12月に司法修習(司法試験合格後に必須で行う研修)を修了したのですが、同期の弁護士でも業務内容は様々です。

・四大法律事務所と呼ばれる最大手法律事務所で、大企業を顧客にM&A(企業の買収等)を主な業務とする弁護士

・都内で破産、民事再生、任意整理等を専門的に扱う弁護士

・都内で労働問題を専門的に扱う弁護士

・地方で個人、中小企業からの様々な依頼(個人からは離婚、相続、建物明渡しほか多数/企業からは訴訟、契約書チェック、事業の適法性相談ほか多数)に取り組む弁護士

ほか、色々な種類の業務があります。

ですので、自分が好きだと思う働き方を選ぶのが最適解だと思います。

 

もっとも、予備試験/司法試験の勉強をスタートしてないうちから、好きな分野を特定するのは無理があります。

予備試験/司法試験の勉強、インターン(法律事務所での短期の職場体験)への参加、司法修習で得る体験などを通じて、好きな分野がある程度わかってくるものと思います。

 

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話は少し変わり、弁護士になっていきなり独立する人は少数派で、まずは誰か先輩弁護士が経営する事務所に入る(就職する)のが一般的です。

就職について、以前は同期とよく話していたのですが、その際「まずは企業法務(企業を顧客とする業務)の事務所に行こう」と言う人が一定数いました。

なぜかというと、企業法務の事務所の方が収入が高い傾向にあるからです。

 

要は、「好き/嫌い」の軸ではなく「損/得」の軸で就職先を選んでいるのですが、僕は、これは良くないと思います。

 

収入という損得を重視して、好きでもない事務所を選ぶと、毎日が「苦痛に耐えて、金をもらう」という苦行になります。

収入を重視するなとはいいませんが、それよりも優先的に「好き嫌いで選ぶこと」を推奨したいです。

 

(本文終わり)

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shihounoinu.hatenablog.com

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予備試験/司法試験の勉強計画ー枝葉末節編ー

今まで、技術面・行動面から考察した勉強計画・勉強法は、当ブログで散々述べてきました。

例えば、以下の記事がそれに当たります。

shihounoinu.hatenablog.com

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この記事では、今までと違った角度から、勉強計画について切り込んでみようと思います。

自分の強みを活かそう/強みによって弱点をカバーしよう

貧乏大学生としての司法の犬のケース

一例として、僕が予備試験を受験した時のことを題材にお話しします。

 

僕が予備試験の受験を決めたのは、大学3年生でした。

そうすると、大学生の一般的な特徴として、

時間はある

・自分個人の経済力は低い

・普段から勉強をすることや本を読むことに(真面目に大学生活を送っていれば、また、他の世代と比較すれば)比較的抵抗が少ない

という特徴があります。

 

加えて、僕個人の特徴として、

・記憶力が高いという自信があった(大学受験時代、日本史の偏差値75~80超(河合塾模試か駿台模試かで変動))

・家族の経済的余裕はあまりない(そのため両親に「予備試験のための予備校費用を出してください」とは言い出せなかった)

というものがありました。

 

以上から、

・時間は十分にある

・記憶力は強みとして使える

・経済力はないので、予備校は利用できず市販の書籍だけで押し通す他ない*1

という特性が導き出せました。

以上の検討の結果、僕は、「経済力不足のハンデ(弱点)を、勉強時間と記憶力で補う形で強行突破する(強み)」という作戦を立てました。

※実際には、僕の勉強時間は、他の受験生と比較してそこまで長い方ではなかったのですが、自分の中では頑張っていた方です。

ちなみに、蛇足ですが、受験直前になって勉強時間を増やすのではなく、勉強開始から受験前日まで一定の時間を勉強に充てました。「早い時期に勉強して貯金を作ることで、その貯金を維持して試験本番を迎えよう」という発想でした。

余談ですが、さらに予備試験の勉強時間を確保するために、大学3年時に入っていたゼミを、大学4年への進級と同時に辞めました。

ご存知の通り、僕は大学で法学を専攻しておらず、それゆえ法律に関するゼミに所属していませんでした。なので、ゼミは全く予備試験の合格に寄与するものではないと判断して辞め、「時間」という強みをさらに確保しました。

 

裕福な大学生/専業受験生のケース

例えば、(実家が/ご自身が)裕福な大学生/専業受験生であれば、

・時間がある

・経済的余裕がある

場合には、勉強の資源となる時間も教材も豊富に確保できますので、最強ですね。

 

社会人のケース

また、社会人の場合であれば、

・経済的余裕は比較的ある(強み)

・時間的余裕はない(弱み)

ので、「金で時間を買う等して、時間を作る/質の高い時間にする」という選択がまず合理的発想として出てくるところです。

例えば、

・オンライン予備校のフルパックコースを揃える

・家事代行を頼んで時間を浮かせる

・自宅及び自宅最寄り駅近くにある有料自習室を契約して、通い詰める(特に配偶者・お子様のいる方は、家に帰ると思うように勉強できないのでは…?)

など。

また、お金をかけなくても、

・通勤中に勉強する(混雑する電車内であれど、少なくとも復習として講義音声を聴き流す等できます)

・風呂では浴槽の中で勉強する(司法の犬が愛用した方法です)

などにより勉強時間を確保することができますね。

こういった時間も大切にするとよいと思います。

 

 

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司法の犬は、オンライン予備校の受講を推奨しています。

shihounoinu.hatenablog.com

 

*1:現在は、僕が受験した頃と異なり、経済力のない方でも「S式スマホで司法試験」など安価なネット予備校を利用することができ、書籍で押し通す必要はないと思います。

shihounoinu.hatenablog.com

予備試験・司法試験の試験後ー休むも投資。休息を十分に取るべし。

ここ数日、ブログのアクセス数が増えていたので、何かと思ったら予備試験の短答試験/司法試験があったようですね。

まずはお疲れ様でした。

予備試験受験生で論文試験を受験予定の方は頑張って論文試験の勉強をしてください!(こんなブログを読まないでよいです笑)

本題:休みましょ

さて、司法試験の受験を終えた方及び予備試験を受験したが短答落ちが確実な方々に言いたいことがあります。

 

ぜひ休んでください

 

かなり昔に紹介したことがある本で、『PEAK PERFORMANCE 最強の成長術』という本があります。

かいつまんで言うと、「フルスロットルで努力や練習ばかりしていても実力は伸びづらく、休息を意図的に取る必要がある」ということが書いてあります。

 

『PEAK PERFORMANCE』


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楽天

僕は、これを大真面目に信じて予備試験・司法試験受験時代には、①試験後には結果が分かるまで勉強もせずに休んでいました(但し、予備試験の短答から論文までの期間については勉強していました)。

(また、ーー話の本筋を逸れた余談ですがーー②試験勉強をしている期間はたとえ試験直前であろうと休息を定期的に取っていました。

②について補足ー例えば、司法試験受験時は、土曜日は午後2時頃に勉強を切り上げて近所の緑豊かな公園へ散歩へ行くというのをルーティーンにしていました。自然にはリラックス効果があります(https://forbesjapan.com/articles/detail/30559))。

 

皆様は、これまで短くとも数ヶ月の間ずっと気を張って、それなりの時間を勉強に割いてきたはずです。

 

それなのに休まないと、

 

捗る勉強も捗らない

頭にうまく知識が入ってこない

ずっとエンジンオンだと疲労する

 

…と僕は思います。

 

「受験生」から外の世界へ目を向けて見ましょう。

社会人は通常週2日程度の休みをとっている人が多いです。

やっぱり、普通の人間は、ずっとエンジンオンではやっていけないのですよ。

 

 

しばらくしてー

具体的には、

司法試験受験生の場合には9月に合否がはっきりしてから修習の勉強なり/来年の試験に向けた勉強なり、

予備試験受験生の場合には、もう少し早めの時期に「十分休息を取った」と思えてから、勉強を再開すればいいと思います。

 

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結果を確認した後の話

 

もし結果が芳しくなかった場合には、大抵のケースではプロセス(勉強量や勉強方法を含む)に問題があると思われます。

自省して原因を特定し、結果につながる改善をすればよいと思います。

 

当ブログでは、僕(73期弁護士です)が受験生時代から書き溜めてきた

・受験生視点の情報

・勉強をする上で参考にした学者の研究成果(とその研究が書いてある本の紹介)

・合格後の俯瞰的な視点での考え

などを掲載しておりますので、ぜひご参考に。

 

以下の記事が、よく読まれています。

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あとがき

上記①の試験後の長期的な休息について。

僕は受験時代から「試験の後は休め!」と一貫して言い続けているのですが、反対派の方もいます(「休んだら不安になりません?」とのコメントを頻繁にいただきます)。

僕は試験後には休む方がよいと思うので皆さんにも勧めているのですが、どうしても勉強しないと気持ち悪いという方は、自分が心地良いようにするのがよいと思います。

ただし、その場合にも上記②のような定期的な休息は誰もが取るべきと思います。