抗MDA5抗体陽性 皮膚筋炎
長期予後の検討
家内は 2018年8月(平成30年)
筋症状のない皮膚筋炎(CADM)
抗MDA5抗体 陽性(MDA5)
間質性肺炎(ILD)
を罹患し 現在寛解中
2018年4月に発表された演題
抗MDA5抗体陽性 皮膚筋炎
長期予後の検討
関東のある病院での
2000年~2016年に入院した
抗MDA5抗体陽性 皮膚筋炎(DM)患者の
診療録を後方視的に
( 既に行った診療を振り返り調査・解析 )
追跡調査したデータより
抗MDA5抗体陽性 皮膚筋炎(DM)
慢性型の間質性肺炎(ILD)で
(文面より亜急速型も含まれると思われる)
副腎皮質ステロイドを含む
すべての免疫抑制剤を中止できた患者は
24%
中央値8.1年,範囲5.3-12年
【総括】
抗MDA5抗体陽性 皮膚筋炎でも
慢性型 ILD の予後は比較的良好で
全ての免疫抑制剤の中止も可能である
頻度は低いが経過中の ILD増悪に
注意が必要である
あくまで当時の
関東地方の病院の話だが
ドラッグフリー寛解できた確率が
24%!
思ったより高いというのが
家内と僕の印象
考察すべき事
その①
病気の発症年が古いので
現在と治療法が違ったり
3剤併用療法の治療をしていない患者が
多い可能性があります
抗MDA5抗体 血液検査キットが
保険適応になった 2016年以降や
3剤併用療法の治療を受けた患者も
含めてデータを取り直すと
ドラッグフリー寛解を達成できる確率は
もっと上がるかもしれない
その②
再燃しないよう
ゆっくり減薬するためか
ドラッグフリー寛解までの道のりが
中央値8年とかなり長い
減薬手順の確立が求められる
その③
ドラッグフリー寛解までの
道のりが長すぎるので
(中央値8年)
データ後半の患者は 発表時より
あと6年ほど経たないと結果がわからない。
のちのち達成出来る患者は
発表時の記録に含まれていない。
(現在2020年)
そこにドラッグフリー寛解を
達成できる確率がまだ上がる余地がある
同じ病気になった
数多くの どこかの誰かが
ステロイドや免疫抑制剤無しで
生活出来るのなら
ひょっとしたら 家内も
ドラッグフリー寛解を
達成出来るのではないかと
希望の光に感じた
2か月に1回程の定期健診
プレドニン 3ミリ/day
タクロリムス 4ミリ/day
抗MDA5抗体値 83
発症より 2年間陽性のまま
それ以外の血液数値は異常なし
ムーンフェイスなし
抜け毛なし
ゴットロン丘疹なし
ヘリオトロープ疹なし
爪周囲紅斑なし 痛みなし 赤みなし
疲れやすいこともなし
風邪なし
感染症なし
蚊に刺されると 何故かパンパンに腫れる