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2022年03月25日

3代目ボンド、ロジャー・ムーアの007【世界を駆け巡る映画B】

The 3rd Bond, Roger Moore's 007
【Movies runs around the world】

★「初代ボンド、ショーン・コネリーの007」はこちらへ。
★「2代目ボンド、ジョージ・レーゼンビーの007とボンドガールあるある」はこちらへ。

主人公が世界を駆け巡るスパイ映画。
今回は歴代最多の7作品でボンドを演じている、3代目ボンドのロジャー・ムーア作品を、ロケ地をメインにご紹介。手に汗握って映画を楽しみながら、海外旅行をしたつもりになれるかも

「可もなく不可もなし」という印象のロジャーだが、一番イギリス人が想像するボンドに近いのではないだろうか。ジョージ・レーゼンビーほど笑い顔ではなく引き締まった顔もできながら、普段はにこやかで余裕の微笑みを絶やさないハンサムなイギリス紳士だ。

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ロジャー版ボンドの特徴は
ズバリ軽さ


007シリーズの中でも、まるでコメディのような映画が多いので、シリアスでリアリティを追求したダニエル版ボンドとは対極にあるといえる。明確に各作品が繋がっているわけではないが、数作品続けて登場するキャラもいるのが面白い。
1作目の登場シーンはひと仕事終えた後、エージェントの女性とお楽しみのボンド。そこへいきなり上司のMが来てガウン姿で焦る、といういかにもジェームズ・ボンドらしい登場の仕方だ。


【1作目】ロジャー版1作目は、ニューオーリンズの町並みとジャマイカでのロケ

『007/死ぬのは奴らだ Live and let die』

(1973/英)ガイ・ハミルトン監督 

ボンド・ガールにジェーン・シーモア、テーマ曲にポール・マッカートニー&ウィングスビーの ’ Live and let die ’と、ぬかりなくヒット要因を固めた印象。ボンドガールもちゃんと生き延びた。

ド派手なアクション満載だが、ボンドが通り過ぎた後の爪痕は凄まじく、「後始末が大変そう。補償金どんだけかかるんだろう」と余計な心配をしてしまった。
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●新ボンドもフェロモンは十分!
今回のボンドガールは、敵側の霊感の強いタロット占い師(ジェーン・シーモア)。
さっそく持ち前の魅力と強運で彼女の心を鷲掴みにして、寝返らせてしまうボンド。サンモニークという架空の国が舞台だが、ロケはジャマイカで行われた。巫女によるタロット占いやら怪しげなブードゥー教の儀式やら、スパイ映画というより冒険活劇に近い内容になっている。


【2作目】マカオ、香港、バンコクと、アジアを舞台にクールに決めまくる

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『007/黄金銃を持つ男 
The man with the golden gun』

(1974/英)ガイ・ハミルトン監督

今回の悪役は、『スター・ウォーズ』のドゥークー伯爵や、『ロード・オブ・ザ・リング』の魔法使いサルマンでお馴染みのイギリス人俳優、クリストファー・リー

執拗にボンドをライバル視する、乳首が3つある殺し屋(!)を演じる若い頃のクリストファー・リーが不気味。
●お馴染みの登場人物プラス・・・
ボンドのボス、Mが全編通して異様にボンドに冷たい気がする。あまりに派手に立ち回って行く先々で起こす破壊行為にお金がかかりすぎるからか?
前作で、ポリスマンとして甥のボートをボンドに粉々にされたアメリカのペッパー保安官が、妻とバンコク観光に来ていて、ボンドが盗んだ試乗カーに乗り合わせるというお笑い付き。

●ご乱心?クール・ボンド炸裂
今作のボンドの女性に対する仕打ちはかなりひどい。
香港のエージェント、メアリーとベッドインしようとした矢先に別の女性アンドレアが訪ねてきたことから、メアリーをクローゼットに押し込めてその場でアンドレアと関係を持ち、翌朝「仕事をしてたんだ」などと、いけしゃあしゃあと言う非情さ。ボンドに警告を送り、庇護を求めたアンドレアはやはり敵に殺されてしまう。その影に最愛の妻を殺された傷が見え隠れするのだが、今作のボンドはほとんど女の敵、というほど感じが悪い…


【3作目】カイロとサルディーニャ島が舞台。ボンドの凛々しい制服姿が拝める

『007/私を愛したスパイ 
 The spy who loved me』

(1977/英)ルイス・ギルバート監督

今作はファンが多いというが、確かにこれは比較的見ごたえがあった。というのも、ロケ地はエジプト、サルディーニャ、カナダ、マルタ、スコットランド、沖縄、スイス、海中の撮影はバハマのナッソーと、まさに世界を駆け巡って撮影されているからだ。
特に砂漠にあるエジプト古代神殿での殺し屋との戦いは、ドレス姿のボンドガールも一緒とあって、これぞ007映画!といった華々しさがある。

ロジャー・ファンにとっては、ボンドの凛々しい制服姿も萌えポイントだろう。
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●殺しても死なない最強の殺し屋
巨体なだけでなく驚くべき力持ちで、金属でできた歯を武器にサメにも勝ってしまう最強の殺し屋が登場。あまりに強すぎて、彼に会うたび「またか…」とうんざりした顔を見せるボンドが笑える。ロジャー版ボンドで、最も印象に残る敵役かもしれない。

●愛する心を取り戻したボンド?
前作でかなり女性に冷たかったボンドだが、今回は「ミッションが終わったらあなたを殺す」と言っていたロシアの女スパイ、アーニャを守るため、数分後に魚雷攻撃を受けるとわかっている海中建築物に戻るという愛を見せている。しかし、アーニャ役のクール・ビューティ女優バーバラ・バックは映画の後で「ボンドは女の子を使って、自分を弾丸から守るブタ」だと発言している。やはり、「冷たい男」を感じさせるロジャー版ボンドだ。


【4作目】ヴェニスが堪能できる作品。最後はなんと宇宙で大暴れ!

『007/ムーンレイカー Moonraker』
(1979/英)ルイス・ギルバート監督

今回もボンドは行く先々で破壊行為に耽ることに。
ヴェニスではゴンドラを水陸両用のスピードボートに変えちゃって、ツーリストで溢れるサンマルコ広場でパレードしちゃうし。「無傷で返してくれよ」とQが頼んだ小道具も車もボートも、返却したことはなく毎回使い捨て。そこが何だかロジャー版ボンドを好きになれないところかな。ま、彼だけじゃなくどのボンドもそうだけど。

前半ヴェニスのシーンは結構長く、運河やサンマルコ広場だけでなくガラス工房なども出てくるので、ヴェニスが好きな人にはオススメの1作だ。
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●世界中でお祭り騒ぎ
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ヴェニス観光名所をたっぷり見せた後は、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロでカーニバルの最中に若い女の子を引き連れ、次はアマゾンで無駄なボートチェイス。最後は古代遺跡に見せかけた敵のアジトからターゲットを追いかけて地球を飛び出し、なんと宇宙ステーションへ!

●最強の殺し屋ふたたび
前作でボンドを苦しめた、サメより強い殺し屋が運命の恋人を連れて、宇宙までボンドを追ってきます。そして意外な展開が…! この殺し屋、前作でセリフが一言もなかったので喋れないのかと思っていたら、今回はセリフがありました、一言だけ「乾杯」って…。


【5作目】イタリアでスキー、エーゲ海でリゾート、クライマックスは世界遺産

『007/ユア・アイズ・オンリー 
 For your eyes only』

(1981/英)ジョン・グレン監督

今回のボンドガールは、長いストレートヘアが魅力的なキャロル・ブーケ。シャネルのモデルとしても有名なフランスの女優、ただただ麗し〜い。

そんな美女への愛情を感じさせながら、主に海のリゾートが舞台となっているので、ロケ地の映像も楽しめる作品。
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●エーゲ海の美しい海
前半北イタリアのコルティナ、雪山でのまたしてもトライアスロンやボブスレーなど競技の邪魔をしながらのアクロバティックなスキー・アクション。後半ギリシャのコルフ島では、優雅なリゾートで美女たちと戯れながらのお仕事。バカンスムード満載で、見ていて楽しい。海中シーンも多いので、美しいエーゲ海を堪能できる。

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●クライマックスはギリシャの世界遺産!
終盤登場するのはギリシャの世界遺産、メテオラ。キノコのようにニョキニョキと天に聳える奇岩の上に立つ、シリルの僧院が舞台のアクションも見応えアリ。


【6作目】タージマハルのインドが舞台。でもコメディ?

『007/オクトパシー Octpussy』
(1983/英)ジョン・グレン監督

今回はアクションがすごい。
インドではジャングルで狩られたり、セスナ機から急降下と急上昇で振り落とされそうになったり、東ベルリンから西ベルリンへの列車では屋根の上で死闘。でも、核爆発を止める終盤のクライマックスではピエロのメイクをしているので、ちょっと三枚目感が強いかな。
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●コメディ要素満載
コミカルすぎるから、コレ人気ないのかも。
デリーでは最初にタージマハルが映り、インド人を多く出演させ、街の中での笑えるカーチェイス(カーはオートリキシャだけど)もあり、インド独特の雰囲気は堪能できる。ボンドもやっぱ大変だね、という体験をこれでもかとしているので、親近感が持てるかも?


【7作目】ロジャー最後のボンド、舞台はパリカッコいいアクションが満載!

『007/美しき獲物たち A View To A Kill』
(1985/英)ジョン・グレン監督

今回はパリのエッフェル塔セーヌ河岸、パリ近郊の湖に浮かぶ優雅なシャンティイ城などがたっぷり映っていて、観光気分を楽しめる。後半の舞台はサンフランシスコとシリコンバレー。

さすがに12年もボンドをやっていると、ロジャーも歳をとります。今回は何だか人間がやけに丸くなって「優しいオジサマ」感が満載。初期の女性に対する冷血漢はどこへいった???
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●血も涙もないメンタルおかしい悪役
なんと悪役ゾリン役があの、狂気を演じさせたらピカイチ、『ディア・ハンター』のクリストファー・ウォーケン!若い、美しい!ちょっと行っちゃってる役がめっちゃはまってる!彼に忠誠を誓っている仲間を含む、逃げ惑う人々を無差別にマシンガンで殺しまくるときの恍惚の表情は、彼だからこその説得力…恐ろしや。

●ボンドの本領発揮
前回に引き続き今回も、敵であろうと改心した女性はけして見捨てないボンドは良かった。カーチェイスとかアクションだけでなくスキーに乗馬、料理まで、ジェームズったら何でもできるのね。
そして「これも仕事だ。宮仕えのつらいところだよ」なんてQには言い訳していたけれど、軽快なデュラン・デュランの「美しき獲物たち」をバックに、やはりラブシーンで幕を閉じたロジャー版ボンドの最終作でした。


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前半のロジャー版ボンド作品では、妻を結婚式直後に失った悲しみ(ジョージ・レーゼンビーの前作)のせいか、女性を本気で愛すまいとする、どこか女性を突き放すような冷たさを各作品で感じさせている。

が、後半の作品では敵側であっても女性たちに暴力を振るうのをためらったり、命をかけて守ろうとしたり、優しさを見せているのは、ボンドの傷も癒えてきたってことかしら?

映画はそれぞれが楽しむもの。ここに書いた意見はあくまでも私個人のものです。
皆さんもそれぞれの作品を見比べて、自分なりのお気に入りボンドを見つけてみてください。


★【世界を駆け巡る映画@ ミッション・インポッシブル・シリーズ】はこちらへ。
★【世界を駆け巡る映画C 4代目ボンド、ティモシー・ダルトンの007】はこちらへ。


タグ:007
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