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昭和が終わった日

2021-10-28 01:04:46 | 旅行
1989年1月7日はローマにいた。
朝、中央(テルミニ)駅に行くためバス停で並んでいた。
隣の人の新聞を覗いたら衣冠束帯姿等、天皇の写真が4枚見えた。
崩御されたと思い尋ねたらそうだという。
駅の新聞売り場で見たら殆どの一面に掲載されていた。
記念に1紙だけでも買おうかと思ったがデイバッグ一つの旅であるのでそれだけでも荷物になるし、入れたにしてもクシャクシャになるだけだと思い買うのは諦めた。

翌朝、ミュンヘンに着いた。
駅の売店に置いてある新聞で関連記事が目に付いたのは英国の週刊新聞だけであった。
ホテルで読もうと購入したが、女王も首相も葬儀に参列すべきでないという論調で、この新聞だけの主張なのか多くの英国人もそう思っているのか分からないが、まあイギリスはマレーで随分と痛めつけられたし、日本は国連ではまだ敵国だしで戦後40年では余りよろしくないと思っている人士もいるのだなと痛感した。
してみると、イタリアの新聞で大々的に報じていたのはかつての同盟国であったからなのかもしれない。

この時のホテルは新聞と一緒に買った『ミュンヘンウォーカー』みたいな情報誌に載っていたホテル一覧から探したもので住所が駅前の通りの名と同じであったので近いと思って歩いてみたが30分ほどかかった。後で地図で確認したら通りのほぼ端から端を歩いたことが分かった。
建物は普通の集合住宅で玄関にあるインターホンでホテルを呼び出すと鍵が開くというシステムで、建物のワンフロアだけで営業していた。
おかげで宿泊中は建物入口、フロア入口、部屋と3個の鍵を持ち歩かなければならなかった。

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