男性ホルモンと男性更年期

男性ホルモンがわかる、おすすめの一冊

最近読んだ本について。

「ムスコのこと
男性ホルモンと勃起力の強化書」
川口 友万(著)久末 伸一(監修)

著者であるサイエンスライターの川口さんが医師の久末先生にお話しを伺うようなスタイル。内容がわかりやすく、患者さんと接する中でといったお話や研究データも多く「なるほど、そうなんだ」と、とても勉強になりました。面白かったです!
男性ホルモンや男性の健康について知りたい方におすすめの一冊(ර⍵ර)✧
内容の中で、特に私が気になった部分を少し紹介したいと思います。

目次はこんな感じです↓

AGA(男性型脱毛症)の主な原因となるジヒドロテストステロン(男性ホルモン)の重要な役割

「髪をとるか、男性機能をとるか」と言われたりもしますが、

AGA(男性型脱毛症・成人男性に多くみられる髪が薄くなる状態)には、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンが大きく関わっています。
テストステロン(男性ホルモン)が5αリダクターゼ(人の体内に存在する還元酵素の一種)と結合することで生まれるのがジヒドロテストステロン。
そのジヒドロテストステロンが、「髪の毛の司令塔」である毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体と結合すると、ヘアサイクルが極端に短縮されて抜け毛が増えていき、段々と頭皮が見えるようになっていってしまうのです。
(男性ホルモンはAGAを起こす原因の一つではありますが、他にも生活習慣・遺伝などといった要素も重なりあっているようです)

毛髪にとっては厄介な存在であるジヒドロテストステロンですがが、その力はなんとテストステロンの13倍も強いそう!
加齢などによりテストステロンが減ると、それを「補う」ためにジヒドロテストステロンが増加するといった面もあるようです。
そして、

 AGA治療薬としてもっとも効果的なプロペシアは、ジヒドロテストステロンをブロックする薬である。
「一方、ジヒドロテストステロンは、陰茎がどんどんしぼんでいくのを防いでくれるんです」
久末医師によれば、前立腺と頭髪にとっては要らないジヒドロテストステロンが陰茎にとっては大変重要なのだ。
「ジヒドロテストステロンはスーパーサイヤ人と同じです。力はすごく強い。でも暴れん坊なので、働きだすと間違って地球を壊しちゃう、髪の毛が抜けたり、前立腺が大きくなったりするんです。だけど、これがなくなると守っていた陰茎の力がなくなり、勃起障害が起こりやすくなる。」
(「ムスコのこと 男性ホルモンと勃起力の強化書」より引用させて頂きました)

説明わかりやすい。引用としては書かなかったのですが、先生の話しを聞く著者さんのノリも面白くて好きでした。
加齢が原因で陰茎が小さくなっていってしまうことは以前に本を読んで知りましたが、それを防いでくれのがジヒドロテストステロンだったなんて。

それにしても、難しいなぁ。
髪も重要な「自分の一部」。
髪の毛も増やして、男性機能も上げるような治療薬ができたらいいのに。
(AGAとは仕組みが異なるようですが、女性も加齢や女性ホルモンの減少などが原因で、薄毛になってしまうことがあります)

話は戻りますが、ジヒドロテストステロンには男性機能を維持するためのそんな役割もあったのかと勉強になりました。

勃起力を上げるための勃起

「第2章 冴えないムスコを治療する」という章で、
バイアグラをはじめとするPDE5阻害薬・衝撃波治療(男性更年期の勉強④という記事で少し触れましたが)・心因性EDの治療方法などの他、
前立腺肥大や前立腺がんについても触れられているのですが、

私が特に気になったのは、「前立腺がん手術後の勃起神経回復のためには、無理にでも勃起をさせた方がいい」とのこと。
そうすることで、血行が良くなって神経が回復されやすくなり、より勃起できるようになるそうです。
手術後に限らず、体は使わないと衰えていってしまいます。
加齢によって性欲が段々と下がっていると感じる男性も多いと思いますが、健康のためにも、性機能を維持するという点において、定期的に勃起するようにした方がいいのかもしれません。
前述した、加齢による陰茎の縮小には、陰茎の毛細血管が老化し、血行が悪くなることも大きな原因の一つのようなので、そういった意味でも重要ですね。

ふと気になったこと。
他の章で、マウスの海綿体神経を傷つけて、どうやったら神経回復を早められるかという実験を行ったことが記載されているのですが、、、
とある一匹のメスと同じゲージに入れて、性行為に励むことで神経が回復するかと思いきや、回復しなかったそうです。
他の方から「クーリッジ効果」という助言を聞き、「それぞれ違う」メスのゲージに、一週間ごとに入れるという実験を行ったところ、神経を傷つけられたオスラットは必死に性行為に励み、神経が回復したそう。(クーリッジ効果とは、哺乳類のオス(限定的にメスも)は、新しい性的パートナーと出会うと性的欲求を回復させるというものです)
生物的な目線でみるとたくさんの違うパートナーと性行為に及ぶほうが、男性機能は維持されるのであろうか、とふと疑問に思いました。
(誤解を招かないように書きますが、決して浮気が良いと思っているわけではありません。人間の性行為は生殖目的のみで行われるわけではありませんので)

潮吹きについて

驚いたことが、女性にも前立腺があるという内容について。知らなかった。
本文の中には、先生が行った研究のお話も多くあり、お医者さまって色々研究しているんだなぁと思っていたのですが、その中には女性と前立腺についても。

Gスポットといわれる辺りに、前立腺と同じような組織があったそうです。
(本文では名前は出てこなかったのですが、ネットで調べてみたらスキーン腺?というようでした。このスキーン腺にはかなり個人差があるようで、ある人もいればない人も、大きい人もいれば小さい人もいるようで・・この辺りの構造についてはまだ議論がなされている最中でもあるようです。
参考にさせていただいたサイト→「女性のオーガズムとスキーン腺の関係」)

前立腺と同じような組織を持つ女性は全体の約4割。
なので、潜在的に潮が吹ける女性は4割・吹けない女性6割ぐらいなんだそうです。
体の個性の一つであったのか、と納得。

イチョウ葉

専門用語がばんばん出てくるようながっつり学術書というわけではありませんが、男性ホルモンに関する事柄が、読みやすいようわかりやすく記載された男性ホルモンとEDの入門学術書、といったイメージを私は持ちました。

紹介はできませんでしたが、他にも、興味深い内容がいっぱい!
12月にお客様にお出しするハーブティー、どんなものがいいかなぁと悩んでいたのですが、「コレにしてみようかな?」と思ったのが本中で紹介されていた「イチョウ葉エキス」(イチョウの葉から有効成分を抽出し濃縮した「サプリ」を指します)。
イチョウ葉エキスは血流改善にとてもおすすめのようです。
といっても、サプリはお出しできないので、
『イチョウ葉』のハーブティーにしようと思いました♪

余談ですが、イチョウ葉エキスは、
「ナチュラルテストステロン(男性更年期とハーブの活用)」という本でも紹介されています。

  • 血管拡張
  • リラックス
  • 抗炎症
  • 抗菌
  • 心臓および脳への血流を刺激する

といった作用に加え、末梢血管への血液循環を活発にする作用も期待できるので、血流が不足することで起こる不調を改善するお手伝いをしてくれるようです。
とりわけ、脳や脚、ペニスへの血流改善におすすめ(本書中には勃起不全が改善されたとの研究データ記載もありです)。
血流が悪いことで起こる勃起不全に対して、時間をかけてではありますが、回復を促してくれるようです。
ただ、あくまで↑もイチョウ葉の有効成分を抽出したサプリでのお話。
イチョウの木全体では有効成分が十分ではないとのことで、有効成分を抽出し濃縮したものがサプリになります(約450gの標準的な抽出物を作るのに必要な銀杏の葉は約23kgなのだそうです)

イチョウ葉のハーブティーではサプリのような強力なお手伝いは期待できませんが、
冷えが気になる方も増えているので、緩やかな血流促進と気持ちのリラックスに(*☌ᴗ☌)。*゚
(アレルギーをお持ちの方、抗血液凝固薬・糖尿病の薬・抗てんかん薬などを服用している方は飲用をお控えいただいた方がいいので、お伝えください。他のハーブティーをお出しいたします)

たまにお問い合わせをいただくことがあるので、念のため。
当サロンはリラクゼーションサロンであり、アロマテラピー(芳香療法)や米国発祥のエサレンボディーワークで、お客様にリラックスできる時間をお過ごしいただけたら(*´ェ`*)と思っております。性的なサービスは一切ございません。

❁.。.:*:.。.✽.。.:*:.。.❁.。.:*:.。.✽.。.:*:.。.❁.。.

アロマサロンSASARAE
https://www.sasarae.com

初台駅より徒歩約5分
プライベートサロン
エサレン®ボディーワーク
男性のための本格アロマテラピーサロン
性的なサービスはございません

営業時間
10:00~23:00
(午前中のご予約は前日22:00までの受付となります。
最終受付20:00
当日のご予約受付は12:00~20:00まで)
03-6276-5122