沖縄・台湾友の会

《台湾に興味のある方》《台湾を愛する方》《不治の病・台湾病を患ってしまった方》皆んなで色々語り合いたいものです。

ペンタゴン報告「中国の軍事力 2020」の注目点   中国は海外に軍事兵站基地を12ケ国以上設置していると警告

2020-09-03 20:39:02 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和2年(2020)9月3日(木曜日)
       通巻第6635号
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ペンタゴン報告「中国の軍事力 2020」の注目点
  中国は海外に軍事兵站基地を12ケ国以上設置していると警告
****************************************

 日本の報道は、中国の核戦力が、今後十年で二倍以上になるという驚異的なペンタゴンの予想に焦点をあてた。

 9月1日にペンタゴンが発表した同報告は、主眼をINF(中距離核戦力廃棄条約)におき、米国がIN条約破棄に至った理由を裏付けるように、中国のミサイル保有を1250基以上とした。

 核戦力は米国が、旧ソ連時代からのSTART条約により、3800発、ロシアが4310発と制限してきた。この隙に核戦力を拡充してきたのが中国だった。
また中距離核ミサイルを米ロが廃棄したため、中国の台頭によって、ミサイルのバランスに欠陥があることが判明し、米国はINFに中国の参加を呼び掛けたが、拒否されたため、再び中距離核弾頭の配備をすることになった。

 さてペンタゴン報告の報道に関して、インドのメディアが力点を置いたのは、むしろ中国の海外基地、あるいは偽装された軍事拠点、兵站ルートの構築ぶりである。

 第一に、すでに明らかになったようにインドを囲むパキスタン、スリランカ、ミャンマーに中国は多大な投資をなして軍事拠点を構築した。ミャンマーについては英国インテリジェンス筋が、ラカイン州の西海岸の山の中に空港を建設したとしている。

 第二に、夥しい中国の近隣諸国への兵站建設は、表向き「一対一路」の経済回廊プロジェクトとされている、その偽装ぶりを指摘している。

 第三は、インド包囲網ばかりではなく、中国の軍事拠点は、その世界戦略のもとに、地政学的に巧妙に計算された地域に構築されたか、あるいは構築中だとしている。
とりわけペンタゴンは2017年のジブチを皮切りに(中国はジブチに軍事基地を構築し、人民解放軍一万人が駐在している)、すでに兵站基地があるとして、ナミビア、バヌアツ、ソロモン諸島をあげた。
また近隣諸国ではタイ、シンガポール、インドネシアに何らかの拠点があるとした

 さらにペンタゴン報告では下記の国々に中国の軍事設備、兵站支援拠点、通信基地などの設置が計画されているとした。
 タンザニア、セイシェルズ、ケニア、アンゴラ、タジキスタン、UAE。。。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿