こんにちは。
1月26日に令和3年度行政書士試験の合格発表がありました。
あわせて各種関連データーも公表されました。
その関連データーから概ね前回との比較において以下の特徴が見受けられます。
①受験者数、合格者数、合格率ともにアップ
・受験者数 41,681名→47,870名(12.8%増)
・合格者数 4,470名→5,353名 (14.8%増)
・合格率 10.7%→11.2% (19.8%増)
②40歳代以降の合格者数が大幅増加
・10歳代 53名→45名 減
・20歳代 1,171名→1,111名 減
・30歳代 1,290名→1,520名 増
・40歳代 1,057名→1,374名 大幅増
・50歳代 652名→949名 大幅増
・60歳以降 247名→354名 大幅増
10歳代~30歳代が大幅に増加した前回とは明らかに状況が異なっています。
③合格者平均点198点(前年194点)
合格率も含めて見れば今回の試験は前年に比べ易化したと言えます。
ただ、試験直後の自己採点状況および各受験生の反応を伺ったところでは、もう少し高めの合格率を予想していました。
結果記述式の採点が辛かったのかもしれません。
今回の行政書士試験の受験者数大幅増の背景として、従来のような単純な雇用環境悪化等に伴う独立/転職ニーズの増加だけでは説明がつかないように思います。
昨今の「働き方改革」等の進展により、副業・兼業への心理的・制度的ハードルが徐々に低くなっていることがその背景の一つと考えます。
自身のキャリアの多様化を目指す上で、より幅広い層から注目され、選ばれているのがこの「行政書士」ということになるのではないでしょうか。
これまで多種多様な業種・業務を経験されてきた方々が、今後の行政書士業務を担う新たな人材に加わっていただくことは、業界、更にはわが国の発展の為に大いに歓迎すべきことと考えます。
あくまでも「現役行政書士の端くれの一意見」ということでお受け止め下さい。
今回もアクセスいただきありがとうございました。