ここのところ

娘の蔵書を借りて 

読む日々が

続いていた。







わたしは根っからの

図書館派なのに


なぜか知らないが

娘は購入派で

数少ないお小遣いから

たくさんの小説を

自室の本棚に

買い揃えている。




今年中学二年生になった娘は

小学校中〜高学年くらいから

学校の図書室の本を読み漁り

シリーズ物をメインに次々と

読んでいた気がする。






わたしが借りた中では


かがみの孤城と

ビブリア古書堂の事件手帖シリーズと

雪の断章


が超絶面白かった。







本屋大賞受賞

中学生の不登校がテーマ





大ヒットミステリー

アニメ化、映画化済み





北海道舞台の孤児文学(というのか)

個人的には細雪を思い出した。

女性性の書き方、とか

全体的な情緒、かな。









彼女が

ゲラゲラ笑える

とすすめてくれた


謎解きはディナーのあとで

シリーズは

わたしが読むとなぜか

こち亀を思い出してしまい

娘が言うほどのめり込めず





めっちゃ面白いよ

と言われた


僕らの七日間戦争は

面白かったんだけど

古本屋で買ったからか

中身が一部バラけていて

読みにくいことこの上なく


捨てていい?

と聞いたら


ダメ

と言う。




蔵書愛がすごい。






学生運動が下敷きになっているので

わたしの父母世代とわたしたち世代の話し

うちにあるのは

宮沢りえで映画化された時のカバー

映画は学生運動の話が出てこないらしい







そんなわけで

一番最近読んだ

ビブリア古書堂で

古本屋業界に詳しくなった気分で


次に三浦しをんさんの

月魚

という薄い文庫を読み始めたら


なんとまあ

かぶりまくるくらいの

古書業界の話で


ビブリアは若く美しい女性と

体格の良い男性のカップル


月魚は若く色白な男性と

イケメンな人好きする男性の

カップル?が主人公である。






こうもかぶっているのは

たまたまだろうか

それともどちらかが

どちらかに影響を受けて

いるのだろうか


などと考えて読むのも楽しい。







そして、最近まで

娘の本棚に並ぶ本には

全く興味がなかったのに


彼女があまりに

面白い面白い

と言うから、

夜の勉強タイムに

付き合うついでに

読み始めたら案外

ハマってしまったように



いつの日かきっと

わたしの唯一の蔵書である

アナスタシアシリーズも

まず娘が

そのうち男性たちが

読んでくれるんじゃないかと


またその淡い願望が

わたしのなかで

かげろうのように

立ち上がるのを

見た。








最近、アナスタシアシリーズの

監修者岩砂さんがブログで


ずっと座って作業していて

身体がぼろぼろで

だけど10巻の翻訳出版が

終わるまではこの日々が続く


と書いていらしたので

きっとこれまでの巻の

発売と同じように

今秋あたり

次の巻が出るんじゃないかと

楽しみにその報告を待ってる。





我が家ではわたししか読まない

アナスタシアシリーズだけど

日本中のアナスタシアファンのかたと

繋がれる日々は本当に楽しい。



これはきっと

わたしの友人が

同じミュージシャンファンと

繋がっている

そういう感覚なんだろうと思う。






あれ良いですよね!

分かります!

わたしも大好きです!



というただ

その一点だけで

赤の他人同士が

繋がれる関係を生み出す

創作者という職業は

何と素晴らしいのだろう。








岩砂さんの日常