シゲちゃんの極私的ライナーノーツ~NEVERLAND編~ 備忘録 私流まとめ*途中から

 NEVERLAND
NEWS関連の整理をしていたら、シゲちゃんが綴ってくれた極私的ライナーノーツが出てきました。
そのまま転載することはできないので、私フィルターを通した備忘録として、簡単にまとめたいと思います。

しかも、今回はNEVERLAND編ですが、これは一部しか残っておらず途中から…。すみません。
ライナーノーツを参考に(一部引用しています)、私の言葉で整理しています。


NEVERLAND

NEWS 8作目アルバム 2017年3月22日リリース

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流れ星

ヒロイズム氏作詞作曲。
ここで明らかになった、ヒロイズム氏がNEWSのために初めて作った曲と。
そのため、長い間表舞台に出ることはなく、シングルとして出す機会を探っていたらしい。
『NEVERLAND』に収録され、リリースが決定した際、ヒロイズム氏は感極まった様子だったと。

亀田誠治氏編曲。
そのため、「フルスイング」を想起させるサウンドも多い。

流れ星で思い描くは、夢や願い。
決して順風満帆に進むことはない人生の中で、幾度となく失敗し、上手くいっても自信を持てない。
前に進むのが恐くなった時、流れ星が流れたら、成功を願わずにはいられない。
願うということは、まだ夢を叶えたいと考えている自分がいることに気づく。
それなら前を向いて、未来の希望を信じて、歩き出すしかない。

歌詞の中で、夢を「繋ぐ」から、夢が「続く」に変化する。
これは夢はずっと在り続けていて、一度は叶ったりしているということ。

それでもまだ歩みを止めず、更なる高みを目指す。
夢は輝く光となり、過去の涙を照らすほどにの輝きに。

「優しく強い「流れ星」。」 *引用

何度諦めそうになっても、また歩き出そう、歩けるはずだ。

The Grand Finale

NEVERLANDへの鍵がいるのはここまで。
フィナーレ、そうこれが最終演目。

またNEVERLANDを訪れたくなったら、心の鍵を取り出して。

U R not alone

GReeeeN様による楽曲。
この曲は、NEVERLANDには含まれない。

なぜか。
NEVERLANDは、幻想的かつ神秘的な世界観で構築されている。
その中で唯一、まっすぐに現実的なメッセージを歌っている。

「とても人間的な歌」
「僕らが生きている現実の歌」

だからこの曲は、NEVERLANDを離れ、現実と向き合うための応援歌。
学校や仕事、いろんな現実で辛くなった時に、
「あなたはひとりじゃない。」
「僕らNEWSがいる。」
そして、一番の強い味方は自分自身である。

多くの困難を乗り越えてきた過去の自分が最強の味方。

現実は時につらく、残酷だけれど
そんな時こそこの曲を聴いて、歌って欲しい。

現実にも不思議な力はある。

実はNEVERLANDには出口がない。
一度入ったら魔法は解けない。
だから諦めずに前を向いて、一緒に生きていこう。

To Be Continued...

一人ひとりの中にあるNEVERLANDは消えることなく、どこまでも続く。

「このアルバムを聴いて元気になってもらえたら嬉しいと思います。」

I'm coming

*シゲちゃんが気合いで語るメンバーソロ編

「R指定物件」
「知らないフレーズがあっても絶対に辞書を引くなよ。笑」
「えーとりあえず、あいむかみんぐをれみひあしたい手越くんはただの変態ドS認定書を差し上げたいと思います。笑」

X JAPANさんやラルクさん等に憧れてきた手越さんを鑑みると、こういう曲が好きなのは納得。
とりわけX色が強い。

高いキーの豊富な使い方、表現力の幅が生きる「手越祐也の真骨頂」。

ここまでのハードロックをソロでやるのは初では?
ただここまで振り切れるジャニーズは彼くらいだろうきっと。

この曲での新しい試み。
マーティー・フリードマンとのコラボ。
アメリカを代表するヘビメタバンド「メガデス」の全盛期を支えたスーパーギタリスト。
世界中に知られたモンスターバンド。

そんな超有名かつ超実力者である彼が日本で活動しているのも「変態だよね笑」
「そんな変態&変態によるコラボレーションは狂っていて、最高っす。」
とにかく激しい。

「何も考えず身体を委ねて、この曲を聴いてください!そして「感じちゃってください」!「イっちゃってください」!!!!」

ニャン太

タイトルだけみるとコミカルソングを想像した人もいるのでは。
ただそういう歌ではない。

「ニャン太への弔いの歌。」

虹の橋を渡ったニャン太へ捧げる曲。

どれだけ想像しても彼が経験した悲しみの全てを理解することはできない。
ただ人生の大半を共に過ごした愛猫との別れは辛いに決まっている。

おそらくソロ曲にしようと筆を取ったわけではないだろう。
言葉にせずにはいられなかったのだ。
その時の感情を、思い出を、様々な想いを整理するために。

20分で書き上げた言葉たちは、まっすぐな言葉が連なる。
けれどその言葉たちには、ニャン太とのかけがえのない時間が詰まっている。
彼自身の全てが詰まっている。
「だからこそ胸を打つ。」

この曲は、喪失感のみを歌っているわけではない。
応援歌の側面もある。

ニャン太のいない世界を生きていく、その応援歌。
自分自身へ歌う、きっと大丈夫。と言い聞かせる。

「ニャン太が彼に歌っているように聴くこともできるフレーズ。」
「僕にはこのサビが小山さんとニャン太がシンクロして歌っているように聴こえてしかたありません。」

「どんな死があっても人は生きていかなければならない。」
「だから死を乗り越えて強くならなきゃいけない。」

この曲を作ったヒロイズムさんも、偶然少し前に愛犬が旅立ったそう。
驚きとともに共鳴したそう。

「ニャン太。素晴らしい歌をありがとう。」

FOREVER MINE

山下達郎さんの名曲をカバーするなんて…聴く前からわかる。
「これ絶対いいやつやん!!!!!!!」

言わずもがな聴いてみて
「やっぱいいやつやったやん!!!!!!!」

まっすーの柔らかい歌声に合う。
彼が初めてソロ曲で選んだカバー曲。

この曲が昔から大好きで、よく歌っているということからこの曲に。
確かに彼はよく歌っている。楽屋なんかで。

ただ好きだからという理由で、できるわけじゃない。
カバーするということは、歌い手のものにできていないと、カラオケと同じになってしまう。

原曲にはない新たな魅力を吹き込むこと。
これがどれだけ困難なことなのか。
にも関わらず、確かにこの曲には「まっすーの息吹が吹き込まれている。」

原曲は岡田君主演の映画『東京タワー Tokyo Tower」の主題歌。
この映画では不倫が描かれている。

とても美しいこの曲は、一聴純粋な愛が歌われているようだが、映画の最後に流れると不純な愛とそこに絡まる感情も聴きとれる。

狂気さえ感じられる「堕ちて行こう」

「本当の愛の静寂とは・・・」

印象的な部分は、「夕暮れ。やがて夜に溶けていく夕日。」

達郎さんの大人っぽい歌声とは対照的に、まっすーが歌うと全く異なる側面が感じられる。
純粋で素朴なラブソングにさえ聴こえる。
まるで初恋のよう。
これこそが、「誠実でまっすぐなまっすーの歌。」

尊敬する大先輩の歌をカバー。
緊張や不安は計り知れない。
「現に彼はレコーディングでとても緊張したと言っている」

だからこそ、一つひとつの言葉を大切に、丁寧に、歌い上げている。

彼が歌うと夕日というより朝日。
「沈んだ街を照らす、爽やかな光。」

「胸キュンやね。」

「メンバーながら、たくさんの人に聴いてもらいたいですね。」

あやめ

基本的にソロは自分で作る。

曲を作るのが好きだから。
小説家のお仕事もさせてもらっていて、「僕の詞を心待ちにしている人も少なからずいるのでは」と。
納得するものを作るため。人のせいにしない。
あとは、ソロなら制作が最後になっても良い。

演出がかぶらないように、メンバーのソロの方向性が固まってから、自分のソロを考えていきたい。

やりたいことが無限にあるから、好きなようにできない、ということはない。
実際、一番最初の構想の一つは、動物モチーフの多様性を表現する歌だった。
ただその後に「ニャン太」を知り、また、可愛くなり過ぎる懸念もあり、植物モチーフへ変更。

なぜこのような構想だったのか。
NEVERLANDから浮かんだのは「理想郷とか平和とかで。」
「ハッピーな世界にしたい。」
「愛の溢れる世界を思い描いたんです。」
そこには多様性は不可欠。

「多様性。愛。そして植物。」

もう一つあったイメージ「空にかかる虹」

NEVERLANDとの相性も◎。
虹は多様性の象徴としても使われている。

「(ここ誤解してほしくないんですけど、「あやめ」は多様性の歌であってLGBTの歌ではないですよ)」

多様性、愛、植物、虹 からイメージを膨らます。

そして、まずは曲を作らなくては。
最近は曲先で歌を作っているため。
ぎりぎりまで歌詞は考えられる。

「今回は僕のなかで勝負でした。」

今までサビはポップに、キャッチ―にという意識があった。
でも今回はその意識をできるだけなくして作ることに。

「自分のなかの芸術観を全てこの曲にぶつけてみる」

「今まで以上に自分が納得できる、自分が好きな作品を作りたい」

「嫌われる勇気」の空き時間に、ギターを使って曲を製作。

製作に行き詰った時、自分の好きなテンションコードを詰めたしっとりしたデモ曲を改めて聴くと、その歌詞に「かきつばた」という単語が。
なぜそこに注目したかは曖昧だけど、「あ、植物みっけ」
そこから自分でも驚くくらい繋がっていって奇跡が起きる。

「かきつばた」の英語は、「アイリス」
「アイリス」って、「あやめ」じゃなかったっけ。
あやめもかきつばたも英語ではアイリス。
同種ということ。

歌詞中にある有名なことわざ
「いずれあやめかかきつばた」
どちらも美しく、優劣がつけがたい。

あやめについて調べていくと、「アイリス」の英語の語源は「イリス」というギリシャ神話の女神が由来。

この「イリス」が、なんと虹の女神!

ここで繋がってくる!この時の興奮はもう。

ここからはトントン拍子。
歌詞とメロディーが完成。

「あやめ」という作品からゴッホを。
「芥川インスパイア」から蜘蛛の糸を。

サビの「決して」はメロディーを作るときからあった言葉。
それ以上の言葉は浮かばなかった。

「最後のメロが変わるところ、自分的にはとても気に入ってます。」

サビのキーは、一気に低くするか、ファルセットでサラサラといくかかなり迷った。
結局どちらも録って重ねる。
これは面白い試み。ちゃんと形になって、かなりの完成度に。

全体のコーラスにamiさんの声を取り入れ、かなり助けられた。

「僕、よくいってるんだけど、自分の曲を人の声で聞きたいところがあった。笑」

サビはコーラスのみにしようか提案するもそれは却下に。
デモの時にはなかった間奏の英語は、オケができた段階で入れてみると好評だったので採用。
「あそこだけ英語表記なのが、ちっちゃいこだわりです笑」
「Open the door.」
「ボーダレスを表現する上で、英語であるべきかと思いました。」

「あやめの種が雨によって芽吹き、花が咲き、その上を雨上がりの虹が架かる。」
「徐々に熱を帯び、エモーショナルになる。」

そんな全体像で完成に至る。

結構攻めたと思っていたため、当初は不安だったけれど、スタッフが絶賛して下さり、「今はこの曲に自信を持っております。」





以上!

シゲちゃん毎回よく書き上げるなあ笑
そしてさすがの語彙力。
これを読むのが毎回楽しみでした。

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