【仮面ライダーギーツ】第37話「慕情Ⅴ：純白の破壊」感想

「仮面ライダーのドライバーは全て運営が製造・管理している。例外はない」の文言から、「例外はない」の一文をブーストマーク3の炎の尻尾で消し去る事で例外の発生を演出するのが超カッコイイですね。

今までバカバカしい事しか書かれていなかったエンドのルール説明、設定開示で、初めて良い物を見た気分になれました。実に素晴らしい。

一度しか使えない仕掛けなのでここまで温存していたわけですね。

今まではただの下らない言い訳のコーナーか、良くて虚無でしたが、今回だけは最高のワンシーンでした。

ただヴィジョンドライバーを奪われている時点で管理できていませんし、ブーストマーク2も願い4つ分の集合体なんて規格外なので運営が製造したとは言い難いものです。

例外は既にあるのでは？

創世の女神の人格を認め、一人の人間が罪を犯していると見做す景和の精神性は元来は景和の善性を表す良いものだと思いますが、流石に事情を理解しているのに意固地になり、創世の女神に罪を償わせると言い続けている景和には善性よりも歪んだ執着を感じます。

創世の女神の人格を認めるにしても、自由意思のない奴隷に、「奴隷が命令通りに動いたのならば責任は全て奴隷にある。一切の罪を償え」と責めるのは間違っています。

英寿の事情を鑑みれば創世の女神よりも運営を糾弾する流れにする方が違和感がありませんし、道長が言うように道具に罪はないとなる方がより自然で、景和の善性を描くためにもそちらの方が正しいと思います。

何故素直に共闘させない？

今の景和は着地点が見当たらずに暴走しているように見えます。

創世の女神に会いに行くのに、他人がいるのを厭う気持ちは解らなくもありませんが、道長と景和に事情を説明して三人で攻めなさい？

一人で行く必要があるのかと思ったら、道長に別の役目があるわけでもないようですし、景和とは話にもならないし、マジなんで一人なの？

せめて道長との二人がかりならニラムにも勝てるでしょう？

なるほどー。創世の女神の寵児ならば、その力を引き継いでいても不思議ではありませんね。

マーク2の時点で願い4つ分だったので、それを超える物をどうやって生み出すのかと思ったら。

主人公である英寿の願いを反映して創世の女神が作るレイズバックルから、英寿自身の願いと力で生み出すレイズバックルになるわけですか。

いいじゃないですか、予告の時点ではやや地味な印象でしたが、炎の尻尾を禍々しく燻らせる様は暴走フォームらしくてカッコイイです。

ここからどのようなエピソードを経て、バックルの展開と最終フォームへの変化が行われるのか、楽しみでなりません。

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イドゥンの林檎