『パラライ』AMPRULE「ONE WAY」歌詞の意味を考察!
AMPRULE「ONE WAY」歌詞の魅力、曲名の意味や読み方、MVの鎖やリボンが切れるシーン・白忠成の口がテープで塞がれている描写の考察、CD情報も掲載!
『パラライ』AMPRULE「ONE WAY」MV
『Paradox Live(パラライ)』AMPRULE「ONE WAY」MVが公開!鎖やリボンが切れる描写は、自分を縛り付けるカルマ・因果を断ち切って、前に進むイメージが湧いてきます。
白忠成のパートでは、鍵が付いているシーン、口がテープで塞がれている描写、地面に血が落ちているように見える場面が意味深です。白忠成が燕東夏に秘密を隠して、葛藤する様子の象徴という気もします。お仕置きをご褒美だと喜ぶ状態を隠しているケースに加え、もっと暗く不穏な過去が絡んでいる可能性もあります。
例えば、白忠成が燕東夏に不都合なことを被って、燕東夏の地位を陰で守っていることを隠しているパターン。あるいは、白忠成の大切な人が燕家に迷惑をかけて、その罪を被る身代わりとして燕家の執事になったルートも妄想しました。その場合、白忠成の由来は、大切な人の罪を「白」紙にして、自分が「忠」誠を尽くす存在に「成」ることで大切な人を救ったシナリオが思い浮かびます。
「忠」の漢字は縦に読むと「中心」なので、執事は支配される側に見えて、実は自分が主体的な中心・支配者側と見ているケースも考察上は可能です。この場合、燕東夏に従うことが自己実現のきっかけになっている=自己の感情をコントロールする手段としての燕東夏という解釈もできるのかなと感じました。
「ONE WAY」意味・読み方
「ONE WAY」の意味は、一方通行や片道を指す言葉。AMPRULEが進む道は一方通行・片道で、後戻りはできないと覚悟を決めていると考察できます。
燕東夏は燕夏準をライバル視して勝つために奮闘していますが、燕夏準は燕東夏に見向きもせずに結果を残しているため、燕東夏→燕夏準の一方的なライバル視も連想されます。
燕家は燕東夏(AMPRULE)が燕夏準(BAE)に負けたことを知っていて、燕東夏に結果を出すように言うエピソードもあったことから、燕東夏は後ろを振り返っている時間がない状況も加味されている気がします。
AMPRULE「ONE WAY」歌詞意味考察
AMPRULE「ONE WAY」の歌詞で、燕東夏(CV.井上麻里奈)パートは「強くいることで より強くなる」のフレーズがあります。過去のことが未来に繋がるカルマとの関係で、日頃から強くいる状態が、より強い未来に繋がるというプラスの意味に解釈できます。
「背負い歩くには少し重い持ち物 それがカルマなら受け入れ 全て飲み込もう」の歌詞は、カルマ自体をマイナス要素として一旦受け入れていることが伺えます。例えば、燕東夏が燕家の正統後継者なのに、養子の燕夏準より劣っていると感じて、コンプレックスになっていた状態を一旦飲み込んだ上で、燕夏準に改めて挑む様子といった状況にも受け取れます。
「下駄も足枷もない裸足で」の歌詞は、①下駄=プラス要素・上乗せになる存在がないこと、②束縛する器具の足枷=マイナス要素・足を引っ張る考え方がない状態だと解釈できます。例えば、①燕家の力を借りないこと、②ラップバトル中は燕家の正統後継者という重圧を感じないことが該当しそうです。裸足=ありのままの自分で勝負する意味に解釈でき、その視点は「僕が僕のまま 世界中 見渡してく」の歌詞にも出ていると思います。
白忠成(CV.置鮎龍太郎)パートは「独自の走り方追いひたすら走る 更に強くするオリジナルな自分」の歌詞があります。独自の走り方を燕夏準、追う側を燕東夏と解釈すれば、オリジナル=燕家の正統後継者である燕東夏と考え、白忠成が執事として支えるイメージが湧いてきます。または、燕東夏が燕夏準を追う様子を見て、オリジナルな自分=白忠成の忠誠心をくすぐる状態も連想できます。
独自の走り方を燕東夏、追う側を白忠成と解釈すれば、執事として燕東夏を支えることで、執事の立場など関係ない本来の白忠成=オリジナルのアイデンティティも形成している意味に思えてきます。例えば、白忠成のトラウマ=身代わりの代償に対して、歪み・虚無感・消極的な考えを持って自己嫌悪になった過去があると仮定して、今では肯定的に考えるようになってオリジナルの自分を強くする要素として再解釈したパターンが連想されます。
その視点だと、「保つ強さとバランス」の歌詞は主人・燕東夏&執事・白忠成の上下関係、「速度を保つ敷かれたレール」の歌詞は執事としての立場をわきまえる意味に解釈できます。執事なのに躾を甘美だと思ってしまった罪悪感がトラウマとすれば、今は甘美だと思う自分を受け入れる状態になっている気もします。敷かれたレール=執事こそがドM感情をくすぐるご褒美で、それに罪悪感を持つ必要はないと考え方を昇華させたような印象も受けます。
燕東夏が「羽のようだ軽く登るTOPは」と歌い、白忠成が「小鳥の羽ばたき」と歌っているパートは、羽の共通ワードで繋がりがあります。燕東夏はラップの頂点を羽・本体を自分と考え、白忠成はそれを小鳥の羽ばたきと見ているイメージが湧いてきます。
大きな鳥ではなく小さな鳥と見ているのは、年下の少年を見守る意味が考えられます。視点を変えると、外から見れば執事が支配される側のように見えて、実際の白忠成は自分の感情をコントロールできる自己実現のきっかけとして燕東夏を支配する側と見ている意味にも思えてきます。そのアイデンティティの再形成を燕東夏に隠していると解釈すれば、MVの鍵やテープで口を塞ぐ場面とも繋がる気がします。
今までの白忠成は燕東夏を支えるドM執事というイメージでしたが、「ONE WAY」は白忠成の考えや過去が気になる要素も入っていて、AMPRULEの新たな一面が出ている楽曲だと感じました!「ONE WAY」は2025年3月26日発売のCDに収録されるので要チェック!
CD情報
「Paradox Live -Battle of Unity- Round2 “KARMA”」
発売日:2025年3月26日
CD収録内容:AMPRULE「ONE WAY」、The Cat’s Whiskers「BLUE FLAME」、ボイスドラマパート
特典:投票ポイント取得シリアル
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