コラム(不定期更新) 怖いネカフェの話

♯17 人を見る目

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何も考えずにただなんとなく生きてきてしまった自覚がある。

完全なる恥だが悲しいかな事実だ。

 

中学生のときから既に将来は俳優になりたかったのに、それを恥ずかしくて親に相談できず大人の知恵を借りないまま何をすればいいのかわからず、何もしてないのに「自分はきっと俳優になれる」と思い込み、結局何も前に進んでない現実を直視しないまま高校生活や大学生活を過ごした。

 

馬鹿だったとしか言いようがない。それでいて学校の勉強はできたので成績は良い。

成績がよく、周りからも「頭がいい人間」扱いをされていたので自分が馬鹿なことにすら気付かなかった。

 

本物の馬鹿だ。

タイムマシンができたら過去に戻って理由も告げずにボコボコにしたい。

 

学校の勉強以外何もできなかった。学生の本分は勉学なので、勉強ができる以上は学校に居場所があるし特別扱いされるが社会で本当に必要なモノはそれ以外にある。

 

僕が思うに、生きてく上で最強レベルに大切なのは「人を見る目」だ。

ぼくにはそれがなかった。人類みな兄弟、あの人もこの人も皆よい人だと勝手に思い込んでいた。

 

なので大人になってから多くの人に時間もお金も搾取された。

特に俳優業、もとい芸能はやりがい搾取や詐欺が横行してる世界である。何も知らない若い子なんて夢をチラつかせれば簡単にお金を払う。騙す方からすればイージーゲームだ。

 

何が正しいのか分からないまま、実績があるのかないのかよく分からない人のレッスンを受けて多額の金を払わされてる人は山程いる。所属俳優の仕事ではなく、所属者のレッスン費で運営をまかなっている芸能事務所も沢山ある。

そういったシステムに疑問を持ち、信頼できる人に出会って自分が無駄な時間を過ごしていると気付いたときにはもう何年も経ってしまったりもする。やり直しは効くが過ぎた時間は戻せない。

 

それに搾取する側も自分が騙してる感覚はなく、本当に良かれと思ってお金を奪ってくパターンもあるので、それを回避するには当人が見極める目を持つしかないのだ。

ぼくも今に至るまで多大な勉強代を支払ってきた。貧しいにも関わらず、だ。

 

昔、高校の地理の先生が最後の授業で「いいかお前ら!上手い話には絶対に裏があるからな!!」と半狂乱で絶叫しながら教えてくれたのに、ぼくは「こいつ何があったんだよ…」と先生を心配する側の思考に入りその教えをしっかりと受け止めてなかった。

 

今ぼくが授業をしたら全く同じ台詞を生徒に叫ぶだろう。

半狂乱じゃなく全狂乱で。

 

世の中は誰かのギブとテイクで回ってる。

誰と交流し、どのような考えを持って生きるかで一年後、三年後の未来は全く変わる。

 

上手い話には必ず裏がある。

ときには飛び込む勇気も必要だが、人生は攻めるよりも圧倒的に守る方が大切だと、ぼくは思う。

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