酒と恋には酔って然るべき最新話ネタバレ9巻57話　伊達に今泉との関係がバレてしまい…？！

2023年1月30日 2023年4月5日

前話で、「日本酒の日」に合わせて日本酒部で集まることになった松子。ちょうどテレビ中継で映し出された伊達の姿に松子は動揺を隠せません。インタビューを受ける伊達は日本酒のお店を開店すること、日本酒の「師匠」にあたる存在について語ります。複雑な思いで見つめていた松子でしたが、伊達の前を向く姿に自然とわだかまりも消えつつあるのでした。最新話、9巻57話　酒と恋には酔って然るべき感想です！

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酒と恋には酔って然るべき最新話9巻57話のネタバレとあらすじ

松子は伊達からプロポーズを受けたことを白石に報告します。結婚を喜ぶ白石と話していると、日本酒部メンバーの常盤が松子に声をかけてきました。どうやら先日の日本酒部会でテレビに出ていた伊達を気に入ったようで、日本酒バーの開店祝いに行こうと誘うのです。まさか元カレだとも言えない松子は悩みますが、せっかくなので行ってみることにしました。
当日、常盤、名取、今泉、松子の日本酒部４人でお店に行くと、何も知らなかった伊達は松子と今泉の顔をみて驚きます。松子は伊達に日本酒部の紹介をしたところで、さっそく開店祝いの鏡開きが行われました。
松子がふるまわれた日本酒を楽しんでいたころ、今泉は一人カウンターにいる伊達のほうへ近づいていきます。世間話もほどほどに、今泉は意を決したように「松子さんと結婚します」と伊達へ報告します。
驚く伊達はあっけにとられていましたが、言葉の意味を理解したころ持っていた鏡割り用の小づちで今泉の頭を軽くたたきます。そして満面の笑みで「おめでとう」と祝福してくれました。
「オレは肝心なところで弱腰になっちゃったから」といい、「今泉くんは松子と生きていく覚悟を決めたんだね」とニヤリと笑います。その言葉に「舅ですか」といたずらそうに笑う今泉。
そこにほろ酔いの名取が伊達に声をかけてきました。名取は今泉が自席に戻ったのを確認すると、「インタビューで話してた師匠のことはもうあきらめたの？」とたずねます。
「名取くんにはいるの？諦められない人」と返す伊達に、「いや、まったく」と即答する名取は常にあきらめの姿勢だから、どういうものなのかが気になるというのです。伊達は諦められないと思った時期もあったといい、ただ今は「人生のあの時に彼女がいてくれて感謝している」と吹っ切れた笑顔で答えました。
その頃、今泉と松子が帰ろうとしてたので、伊達は二人の後を追いかけて声を掛けました。「今泉くんに二人のことを聞いたよ」と伊達がいうと「何を！？いったの！？」と動揺する松子。うろたえる松子をよそに、伊達は明るい笑顔で「おめでとう！」と二人の未来を祝福します。驚いた松子でしたが「ありがとうございます！」と笑顔で返し、店を後にするのでした。

今話のお酒　【開運祝樽（開運　特撰祝酒　特別本醸造）株式会社　土井酒造（静岡県）】

伊達の日本酒バーの開店祝いにふるまわれたこのお酒。招福熊手のラベルがなんともおめでたい、お祝いの席にぴったりの日本酒です。
土井酒造場の中でも定番中の定番で、創業以来150年のプライドともいえるお酒です。
骨太でしっかりした味わいと旨味で、冷やしても燗にしても旨さを発揮するオールラウンダー。松子たちは升で飲んでいたので、より一層おめでたい雰囲気を楽しんでいたようです。
参考URL：https://kaiunsake.com/item/item_cat/honjouzou

感想

いや～ただただ、伊達さんのいいオトコっぷりが楽しめる回でしたね。彼氏のときの伊達さんは誰にでも優しくて松子も読者もモヤモヤしていましたが、関係が変わってからみる伊達さんってほっと優しくて紳士なんですよね。
松子も誘われたとはいえ、よくお店に行けるなあとびっくり。きっと前話で描かれていた伊達のインタビューで、伊達が自分とのことに見切りをつけて前を向いて歩いているっていうのが知れたからこそ行けたのかもしれませんね。
しかも、今泉がちゃんと伊達に結婚することを伝えたのは意外でした。きっともう会うこともないだろうし、別に黙っていてもいいことじゃないですか。今泉と伊達は一度さし飲みすらしたことある間柄なので、まあ言いにくいですよね。
だって勝利宣言のような雰囲気ではなかったので、マウントを取りたかったわけではないのは重々伝わってきます。
今泉は伊達に対してきちんとけじめをつけたかったんだろうなあ。今泉の誠実さが描かれていましたね。あと、いまだに「松子」と呼ぶ伊達にきっとモヤモヤしていたはず。
藤井さん、じゃなくて松子さんと結婚しますってわざわざ言い直したところに、きゅんときちゃいました。これからは松子って呼んでいくのかな。
突然の元カノの結婚報告を受けた伊達さん、ポカーンとしてましたね。そりゃ、今泉と松子が付き合ってることすらしらなかったはず。そりゃいきなり松子の同僚と思ってた人が、いきなり結婚しますってびっくりしますよね。
あんまり触れちゃだめなのかもしれないけど、松子ってば伊達さんと別れてすぐ今泉と付き合ってるから、作中の時間軸としてはそこまで経過していないはず…（笑）
でもそこで動揺したり、悪態ついたり、元カレ面しないのが紳士・伊達さんなんですよ。
小槌でかるく頭をたたいてからのおめでとう、は最高のお返しだったと思います。単に「おめでとう」だけだったら、なんとなく皮肉っぽく聞こえちゃいますが、頭をコツンとたたくことで元カレの悔しさも感じ取れますもんね。
最初は申し訳なさそうだった今泉も、最後には「舅ですか」と軽口まで返せるほどに。相手に気を遣わせない伊達さん、最高かよ。
そしてさりげなく今泉と松子と二人で帰っていくの、結構びっくりじゃないですか？え、４人で来たのにそんな堂々と二人きりで帰っていいの？付き合ってることおおやけにしてましたっけ？と読者の私が焦ってしまいました。
でも名取が「俺たちはもう少し飲んでいこうか」って言ってるから、もしかして気を利かしたのかな。名取は松子が今泉と付き合っていることを見抜いた男だしな…。
名取といえば、まさか伊達さんのカラミが見れるとは思わなかったな～。イケメン二人、このツーショットなかなかいいですね。しかも会話の調子からして、二人相性良すぎじゃないですか？一瞬で相手の名前を覚える伊達さん、さすが人たらしだし、インタビューで話していた「師匠」をたぶん松子のことだと分かっていじってくる名取はもさすがですよね（笑）
諦めきれない人がいるの？と尋ねられた名取は「全然」と即答していて、え？やっぱ松子のこと好きではなかったの？と思ってたんですが、「最初から諦めの姿勢」と聞いて、あぁやっぱり松子のこと好きだったんじゃんとちょっと切なくなっちゃいました。
結論、三人もの男性にとって忘れられない女性になる松子ってめちゃくちゃいいオンナですね。

今回の見どころは、伊達に結婚報告する今泉とのやりとりや、伊達さんがただただかっこいい鏡割りのシーンともりだくさんなんですが、やっぱりラストシーンが印象深いですね。
店を後にした松子と今泉を追いかけていく伊達さん。きっとお店の中だったっていうのもあると思うけど、あとから走って追いかけていくところに伊達さんの「迷い」が感じられて、そこもちょっと切なかったです。松子に「おめでとう」と言えることで伊達さんの中で松子への思いを完全に昇華できたんだろうな。そしてきっと、「ありがとう」と伊達に伝えられたことによって、松子が感じていたうしろめたさや罪悪感が無くなったように感じられました。そんな二人の満面の笑顔が見られて良かったなあとしみじみしちゃいました。