犬のさんぽについて雑感。

小さい頃、実家で雑種の中型犬を飼っていて、引きずられながら散歩した記憶があります。

しつけがちゃんとできていなかったせいか犬先導でひたすらリードを引っ張られる形で、特別変わった犬でもないため人とすれ違っても話しかけられる事などありませんでした。かろうじて散歩中に同級生と会ったら話をするくらい。(小学生の頃は夕方散歩すると同級生と遭遇する率高かった)話している最中もグイグイ引っ張られてていやだったなぁ。

時代が変わったせいか、今、犬の散歩をしている人同士がすれ違うと、まったく知らない人でも挨拶をしたり興味のある犬種だと会話がはじまったりします。10年以上ポルンの散歩をしてきた身としては、もう慣れてしまったので自然にふるまえるのですが、最初のうちはこの風習に驚いたものです。

のちのち、子犬の社会化勉強のために知らない犬との交流が必要だとわかり、自分からも積極的に交流するようになりました。

散歩する犬が多い夕方の早めの時間は、マンションのエントランス前などで数組の散歩中の人と犬たちが集まっている事があります。この時間帯は飼い主が交流を求めている割合が多いようで、それこそすれ違う犬すべてに挨拶しているような勢いです。

夜、遅めの散歩だと、飼い主も疲れているのか挨拶が成立しない事が多いように感じます。せいぜい頭をさげるくらい。犬たちは交流する気満々(喧嘩する気の子も)なのに、飼い主に引きずられて去っていく。夜遅い散歩は飼い主がその時間にしか散歩できない場合が多いと思うので、さっさと帰ってくつろぎたいのでしょう。

ポルンの散歩は毎日ではなく、夏の暑い日や雨風の強い日などはおやすみし、ポルン自身の体調と本人の気持ちも観察しながら行くか行かないかを決めています。

一時期、下痢が続いて本人も行きたがらなかった時は、一週間くらい散歩を休んでいた事もありました。

結果として運動不足からの肥満体質になっているわけで反省する点ではあるのですが、散歩に行きたい時はリードやバッグを見せるとちゃんと喜んでくれるのでわかりやすいのです。行きたくない時はリード見せてもプイッとそっぽ向いてしまう。

ポルンが若い頃は河原の土手を延々歩き続け、後で地図て測ってみたら5kmくらいは歩いていました。(河原に行くまでも結構な距離があった)

老年期の今の散歩コースはほぼ決まっていて、近所を軽く歩いて15~20分で終わります。

折り返し地点を過ぎて家に近くなってくると、帰りたくなるのかリードを引っ張って先導しはじめます。

たまにコースを変えようとすると、踏ん張って変えさせないようにする我の強さがあります。僕がリードを持ってる時は、踏ん張っていても無理やりコース変えしてしまうのでその後はしぶしぶ別コースを歩いていますが、妻がリードを持つとコース変えさせないそうです。(妻は少々、舐められ気味な感じはします)

若い頃と違って軽く歩いてもハアハアと息が上がってしまうので、いつものコースを歩くのが安全といえば安全なのです。

夜の散歩には懐中電灯を持って行きます。歩いているポルンの前を照らすようにして。

懐中電灯で照らしていると車からの視認性も良く、逆に何かしら光っていないと認識されずに事故に繋がりそうで怖いです。(無灯火の自転車とかバンバン走ってるし)

あとポルン自身の目も弱くなっているようで、おまけによく見ないで歩いているせいか段差で転けたりしていて、明るくする事でちょっとでも事故が防げたらなぁと思っています。(転倒してもそうそう大事には至っていません。2.5kgの超小型犬なので自重でコケる分には大丈夫なようです)

この間、夜の散歩を終えて家のマンションの駐車場で、そこから敷地内なのでリードを離して歩かせました(人が居ない事を確認してから)。

ポルン一人でトコトコとマンション入り口まで歩いていくのを「かわいいなぁ」と見守っていたのですが、ふとポルンが急に立ち止まって後ろを振り返り、キョロキョロして僕を探し出しました。距離にして5~6メートルくらい。障害物は無くこちらからはポルンはちゃんと見えています。暗い街灯の下で僕の事が見えなくなったのでしょうか。しばらく様子見してからポルンに向かって歩き出すと、やっと飼い主に気づいて喜んで走って来ました。

老犬には幼犬とは別の可愛らしさがあります(いとおしさというか)

それを実感できるようになって、やっと一人前の飼い主になったなという感じがします。

さんぽ

Posted by otake