どん底から抜け出す

副腎疲労重度の深い深い穴から抜け出そうとしています。

きょうは、このことについて書こうと思います。

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あまりにも長い期間、エネルギーを失った状態にいると、もうそれが普通になってしまいます。息をして、食べて、トイレに行く、それくらいのことしかできずに何年も経ってしまっていました。

これまでの症状を振り返ってみると、とにかく体がだるく重い、筋力が衰えきってまったく力が入らない、自分でも嫌になるほどのブレインフォグ、やる気や興味が沸かず無気力無関心、他にも色々あって全てを書き出すことはできないけれど、とにかく“異常な心身衰弱”状態。そんな所からなんとか這い出さなければと、孤独な旅を始めたのが6年前。本当にしんどい旅でした。日々生きるために、今持っているものを何もかも使い果たしてしまうような、そんな消耗戦です。まさに、自分の人生のための闘いです。

その時点から、頑固なまでにコミットメントし、とにかく少しでも正常な状態に戻るためにできることはなんでもやるという気持ちでした。そういう固い決意で副腎疲労に向き合ってきたわけですが、正直な所、ここまで大変な事になるとは思っていませんでした。

副腎疲労重度になるのは、とても簡単でした。50代に入った人なら誰もが感じるような、「あーあ、年だな」という感覚で、疲れがとれない、今までのように頑張りきれない、気持ちはあっても体が言う事をきかない、そういうことを実感しながらも、今まで通りにハードに仕事をし、仕事仲間や取引先と飲みに行き、休みが取れたらここぞとばかりに海外旅行に行く、という日々を過ごしていました。

年だからこんなものか、と思っていたところから1年もかからず、一気に奈落の底に落ちたのです。

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その暗く深い落とし穴からは、どこにも進めませんでした。何も残っていない体は、ただただ生きていくために必要な最小限の機能だけが動いていました。

ある意味、拷問の日々です。

毎日毎日、精神と身体の限界の状態が続くと、それはもう人の心を奪い去ってしまいます。僕の以前のブログを読んで頂くと、どんな日々を過ごし、何を経験したかはお分かり頂けると思います。

そして数年間、ひたすら体を癒すこと、失った栄養を体に与える事、ストレスのない環境で過ごすことに専念した結果、小さな前進を感じられるようになってきました。本当に小さなわずかな前進でしたが、まるで山を動かした位の感じで、毎回ドリーに「あー、ずっと体調が良くなった」と言ったかと思えば、それはほんの一瞬だけでまた翌日には元の状態に戻ってしまうのです。そんなことを何度繰り返したかわかりません。

現時点でも日々、前進を続け、体調の改善を実感していますが、それは風邪やインフルエンザにかかってそこから回復するような、そういうものとはまったく違います。何日間かしっかり休養を取れば回復する・・・と言う風に推測できるような代物ではありません。副腎疲労からの回復は耐え難いほど遅く、言葉で言い表せないほど複雑で、深い水の底から浮き上がって水面に顔を出すまでの過程でいくつものシンクホールが待ち受けていました。

副腎疲労も風邪と同じように休めば元気になれるだろうと思っていたらとんでもありません。僕は自分が絞り出せる最後の一滴まで使い果たし、人生の大事な時間を浪費してしまいます。

副腎疲労という訳の分からない病気について調べ、学び、色々な医師の解説を読み聞き、それを試してみてうまくいったり、いかなかったりを積み重ね、自分に合うように色々な助言を組み合わせてみたりと、とにかく複雑で無限の取り組みです。まるで何年か前、ビジネスの多忙がピークに達していた時の自分と重なり合うようなそんな状態で、あの頃自分がビジネスに費やした時間、労力、投資の全てを今、副腎疲労に費やしています。

このブログの中でも何度も繰り返し言ってきたことを、あらためて言います。トンネルの向こうには光があります。たとえ今、あなたがどん底に落ち込んでいるとしても、諦めないで下さい。そこから這い上がって抜け出す道はあります。しんどい道のりですが、確かにあります。

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昨日より良くなりたい、一歩前に進みたい、こうした思いは人間の本能だと思いますが、副腎疲労の体を元の元気な体に戻すのは、自分自身にかかっています。

諦めないで下さい。闘って下さい。

Fight on my friends!