筋トレ「ランジ」の効果とは

副腎疲労症候群になって、何と言っても辛かったのは、筋肉が完全に落ちてしまったことです。特にウェイトトレーニングを20代の頃からほぼ毎日やっていた僕にとっては、かなりキツイ仕打ちでした。当然、ジムに行くこともできなくなって、メンバーシップを休会状態にして早いもので6年経とうとしています。

副腎疲労の回復のためには運動もとても重要で、治療の一環としてやっているヨガに加えて、軽い筋トレを取り入れています。かつてジムでやっていた筋トレと比べると子供の遊び程度の軽いものですが、それでも副腎疲労の体にとってはそれはそれは大変な運動でした。

そんな体も、最近になって筋肉が戻ってきているのを感じ始めるようになりました。もちろん、非常に限られていますし、その進歩は非常に遅いですが、完全に失ってしまっていた筋肉が復活してきたのです。

実際にやっている筋トレは、軽いウエイトを使ったアームカール、腕立て伏せ、ランジなどです。アームカールは、肘を曲げて二の腕の表側の筋肉「上腕二頭筋」を鍛えます。ランジとは、足を前後に開いて、股関節や膝関節の曲げ伸ばしを行うエクササイズで、お尻の筋肉や太ももの筋肉である大腿四頭筋を鍛えることができます。

筋肉が戻って来たと感じられるのは、例えば、腕立て伏せをすると体がポカポカしてきます。胸や肩、腕のあたりに血液が循環しているのです。これがとても気持ちがいい。昔、ジムに通っていた頃と同じような感覚です。

ランジをすると、大腿四頭筋とお尻にすごく効いているという実感があります。また一からウェイトリフティングを始めるような感じです。

ランジをした日は、なぜか夜中に筋肉痛に襲われます。朝4時くらいから早朝まで、下肢全体が痛むような感じで、痛みで眠れなくなる事もあり、3時間ほどごろごろと寝返りを打って痛みが和らぐ体勢を探さなければならず、翌日も脚、お尻、腰回りが凝ったようになるのですが、これもエクササイズの筋肉痛と思えば、それほど嫌ではなくなるのが不思議です。

ランジをやる最大の理由は、筋力をつけることより成長ホルモンの分泌を促して全身の体力を向上させ、その結果として副腎疲労の治癒を助けるためなのです。

 

少しずつ体が慣れて夜中に筋肉の痛みで目を覚まさなくて済むよう、そして体全体が強さを取り戻せることを願いながら、今日も子供の遊びのような筋トレをするのでした。