●自分を助けてくれる干と、そうでもない干(2)
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こんにちは、坂井快衣、けいです。
前回のつづきです。
前回では、自分自身を表す日干が弱いと感じている時に、日干と全く同じ10干が、命式内、もしくは、後天運で巡った場合に、どのような状況になるかを
甲木 ~ 戊土 まで、順番にお伝えしてきました。
もしまだ(1)をご覧いただいていない方は、ぜひのリンクから、ご覧いただいた後、改めてこちらに戻ってきていただけたらと思います。
今回は後半の、己土 ~ 癸水 までをお伝えしたいと思います。
日干【己土】
日干【己土】の場合、宿命や後天運に同じ【己土】があると、土地の土が混ざり合い、よほど土地がやせ細り、弱っている時に限り、助けてもらえます。
しかし、ただただ、ヌボーーーーッと何もない土地が広がっている状況では、何も発展性がなく、これから一体どうしたら、己は発展できるのだろうか・・・と途方に暮れることになります。
日干【己土】は、これから意を決して、この土地(=自分自身)を田畑(=有用な人間)に耕し(=勉強と実践)、作物を育てる努力をするかどうかを、常に自問しています。
そのため、隣に【己土】がある場合、常に自分に対して不安を抱きつつ、知識や情報、経験を吸収し蓄積しながら、自分自身の人生の方向性を見つけようします。
そのため、内面はとても複雑で、一見お人好しに見えても、場合によっては、そうでなかったり、かと思えば、他人の苦しみに共感することもあります。
はたまた、自分の良心に反しているのを知りつつも、それを無理に正当化し、強く押し通す、ということもあるでしょう。
ですから、日干【己土】と同じ干が巡ってきた場合、自分がどういう状態になるかは、その時の宿命の状態をしっかり観察する必要があります。
日干【庚金】
【庚金】は鉱石や金属、武器などを表します。
【鉱石のかたまりや武器】が2つあっても、ガチャガチャしていて、お互いを助け合うどころか、場合にによっては、返って危険な殺気が漂う可能性もあります。
ですから、日干【庚金】は、同じ干からの助けを、とても嫌います。
もし、そばにもう一つ【庚金】があると、積極的に邪魔者を排除しようとし、かなり強引で、荒々しい性格になるでしょう。
ただし、自分に対しても、すごく厳しいため、攻撃性が外に現れず内向化した場合は、自分自身を傷つけ痛めてしまうこともあります。
日干【庚金】を強めるためには、夏の十二支【巳・午・未】から秋の十二支【申・酉・戌】を巡る必要があります。
日干【辛金】
【辛金】は小石や宝石、ハサミ、ナイフなどを表します。
こちらも【庚金】同様、【宝石やハサミ】が2つあっても、と並んでいるだけで、お互いを助け合うことができません。
かえって、柔らかい物同士がぶつかると、互いに痛い思いをするだけなので、周辺からなるべく距離を置こうとします。
もし、そばにもう一つ【辛金】があると、表向きは柔らかく気品があるのに、内面の殺気をごまかすため、発言が理屈っぽくなります。
その様子が、周りに理解されにくいし、自分も傷つきたくないため、結果的に孤立する傾向があります。
日干【辛】を強めるためには、秋の十二支【申・酉・戌】を巡る必要があります。
日干【壬水】
【壬水】は大海を表します。
【大海】が2つ揃うと、決壊し大洪水をおこすリスクが高まり、非常に危険です。
ただ、日干【壬水】は、そもそも自分自身が【大海】なので、自分には無頓着で、むしろ、その周辺の人達の方に、大きな衝撃や打撃を与える可能性があります。
もし、そばにもう一つ【壬水】がある場合、もともと相手が弱いと強く出て、相手が強いと弱く対応するという、すごく臨機応変な干なのが、一度感情が決壊すると手がつけられなくなり大きなトラブルを引き寄せる可能性があります。
水は、流れがなくなると、濁って腐りますので、束縛されない環境が良いでしょう。
日干【壬水】は、強くなりすぎず、停滞させず、上手く制御しつつ、自由にさせる・・という扱いに注意事項が多くある干なのです。
【壬水】がすごく弱っている場合は、あまり強くない【癸水】が来る方が、返って良い助けになります。
日干【癸水】
【癸水】は雨を表します。
【癸水】が2つ揃うと、大雨の状態になり、辺り一面が湿気だらけになり、時には川の氾濫を引き起こします。
そのため、日干【癸水】の命式に【金】や【水】が多く、【火】がないと、病弱になる可能性が高くなり、女性の場合は特に下半身の冷えが問題になります。
しかし日干【癸水】が弱っていて、3柱の地支が乾燥している場合は、【癸水】が2つ揃うのは本人の助けになります。
【雨】は、まず地下に染み込み、それが集まり、地下水流となり、やがて川に合流し、どんどん拡大していきます。
よって、日干【癸水】は、物静かで、なんでもコツコツと時間をかけて蓄積し、それがやがて大きな成果となって現れる人です。
ところが、命式が大雨で、時間をかけず、性急に大きな流れを作ってしまった場合、あっさり本筋から外れ、全てをご破算にしてしまったり
他人から得体のしれない人だと敬遠されたり、濁った川の流れのように、真面目な良い部分が失われ、打算的になる人も現れます。
でも、これもやはり【壬水】同様、日干【癸水】本人はさておき、その周りの人への影響が甚大です。
日干【癸水】を自然体で強くするには、冬の十二支【亥・ 子・丑】を巡るのが一番です。
以上、10干ごとに、解説させていただきました。
わたしも陰陽五行を勉強の中で、10干の本質を知る時に【うーん、これはこじつけか?】と思うような内容もあったりして、試行錯誤しながら覚えたものです。
陰陽五行や四柱推命、算命学にご興味を持ち、このブログを読まれている方にとっては、このブログの内容を押さえると、命式を読みやすくなる1つのきっかけになると、わたしは思います。
是非、想像力を膨らませながら、ご自身の命式を眺めてみて下さいね^^
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