社会活動をやって30年近くになりますが、第二次安倍政権になってからの約10年間は、制度の改悪を食い止めるのに必死で、改善を勝ち取る機を見いだせませんでした。その視点から気に障るニュースがまた一つ。
日本郵政が労働者の働く条件を非正規の方に合わせて改悪するという報道がありました。日本郵政に関しては、非正規労働者の差別的な待遇は違法という判決が去年あったばかり。しかし、解決の持って行き方がこれか、と。
今の支配層が、その位置にいない人に対して、いちびって楽しんでいる様子を様々な場面で目にしています。日本郵政が今回したことも然り。これほどわかりやすく、あからさまにその方向性を表したことに怒りを改めて覚えます。
それまでどんな悪政を課されてもノーと言えなかった社会が、このような「貴族のお遊び」を呼び込んでしまった。目的はなんですかね…与党に与しない人たちが頭を垂れて“抵抗”を諦めてくれないか、と?
自分の中に“芯”を持ってる人でもない限り報われなくても戦い続けるというのはしんどい、それは事実でありましょう。
ただ、存在を失ってしまったら…今の権力者とそれに付属する者の考え方のみが“当たり前”になって、そことは違う道があるということも考えられなくなる。その事を考えると、どんな力の差があろうと行動を止めるわけにはいかないのです。
自身が抱いている思いが、いわゆる左翼的な社会変換であるならば、その思いままに歩けばいい。その道が何ぼでも楽にできるように、左翼の末席を汚す者として努めます。