クレイジーDの悪霊的失恋こそジョジョの第7弾的存在イッ | ANIREISHA~アニメ、霊的スポット、旧車等~

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<待ちに待った正統派スピンオフ>

先日、第三者の原作・作画によるスピンオフ漫画「ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋」第1巻が発売されたが、個人的にはこれがジョジョの奇妙な冒険のPART7だと思っている。

 

それはPART6のラストで、プッチ神父のスタンド能力により、世界の歴史が変わってしまい、ジョースター家のスタンドの歴史も終わり、連綿と続いてきたジョジョ・シリーズのストーリーも終わってしまったため。

スティールボールランはスピンオフ的作品で、ジョジョリオンは別モノの漫画だと思っている(両作品は全話読破している訳じゃないが)。PART3と4を繋ぐストーリーとなるクレイジー・Dの悪霊的失恋は、シリーズの時系列とストーリーに沿ったものだから、時系列的にはPART3.5になるものの、シリーズ的にはPART7になるんじゃないかと思う。

 

 

しかしまさか仗助とホルホースがバディを組んで(少し意味合いは違うかも)、未知のスタンド能力者に立ち向かうことになるとは超意外。主要登場人物に花京院典明の従妹の花京院涼子が加わったことも同様。

同作品の宣伝文句の一つに「ジョジョ初のスピンオフコミック」というのがあるが、皆も知っているように、「岸辺露伴は動かない」シリーズや吉良吉影を主人公にした荒木飛呂彦氏本人によるスピンオフ漫画は何度も発表されてきた。

 

 

しかしそれらを内容的に「面白い」と感じたファンはどれだけいるだろうか。私は荒木飛呂彦氏の作品だから、ということでそれらのコミックスは購入していたが、「ジョジョの奇妙な冒険」という漫画がこの世に存在していなければ、それらのスピンオフで描かれるようなストーリーの漫画は作品化もされてなかったはず。それは一般受けするような内容ではないから。もちろん、異論のあるファンは多いとは思うが。

以前、ルーブル美術館から荒木氏にイラストや漫画のオファー(対個人のオファーではないが)があった時、ルーブル側は今回のためのオリジナルのものを当初、オーダーした。しかし荒木氏がジョジョに拘ったため、結局、ルーブル側が承諾することになった。

 

 

そこまでジョジョに思い入れのある荒木氏がなぜ、PART6のラストで、あのようなシリーズのストーリーが完結するような内容にしたのか理解に苦しむ。

また、PART3まで私は、ジョジョ・シリーズは文句なく好きだったが、PART4では首をかしげてしまうようなストーリーや設定が何度かあった。

皆も、自分が透明になるスタンド能力を有する赤ちゃんには違和感を持ったんじゃないだろうか。謎の存在として登場させておきながら、最後まで何も明らかにならなかった。

 

 

仗助が独特の髪型にするきっかけとなった命の恩人についても、読者に「特別な存在感」を臭わせておきながら、結局、ストーリーには無関係だった。「昭和の漫画」なら、これらのような杜撰な登場のさせ方はあり得ない。

一見、ちゃらんぽらんにも見えるこのような設定やストーリーになったのは、元々、PART4はジョジョ・シリーズではなく、日常に潜む殺人鬼の狂気を描く漫画として構想していたものを、担当編集者の助言により、無理矢理ジョジョ・シリーズに組み入れたことが原因かも知れない。

 

 

だからもし、私がスピンオフ漫画の原作者なら、それらの謎を明かす内容のものを書く。この企画のスピンオフ漫画を描いてくれないものだろうか。

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