ジュニアテニスを考える

ジュニアテニスプレイヤーを応援する 素人目線で思ったことをつづります

♯124 J5に参加するまでの具体的手順

 ITFジュニアテニスツアーに参加する手順ですが、IPIN登録が済めば自分のページからエントリーすることができます。エントリー期限やウィズドロー期限などそこでもいくつかルールがありますが割愛させていただきます。

 

 

 

 ITFツアーの大会参加は基本的にポイント上位の選手から優先的に出場できる仕組みになっています。ですのでエントリーしたら必ず出ることができるというものではありません。基本的にポイントが1ポイントデモ多い選手から優先的に出場できます。よって0ポイントの選手はエントリーしても出場できるかどうかはわからないということになります。例えば本線リストに0ポイントの選手がいるという状況であれば1ポイントでもポイントを持っている選手は必ず出場できるということになります。まず1ポイントをどうとるかというところが最初の一歩になるということですね。

 

 

 

 国内ITFJ5のグレードですと0ポイントの選手が多数参加している大会も実在します。ですので、何とか予選にエントリーしてそこを勝ち上がり本戦2回戦を勝つことができれば2ポイントゲットできます。または各地で開催されているWC(ワイルドカード選手権)などで優勝するというのも一つの方法です。

 

 

 

 また傾向として大会開催地の地元の選手にWCが与えられるケースが多くみられます。いわゆる主催者推薦枠ということになるのですが、主催者がWCを出しますということになれば非常に話が速く出場ができることになります。また日本テニス協会の主催する大会ではナショナルチームに所属しているジュニア選手が良くWCで出場しているのを見かけます。国際大会のために早くそういった選手にはポイントを取ってほしいという方向性がうかがえます。

 

 

 ポイントについてですがここではまずJ5のグレードの大会についてお話したいと思います。

 ポイントテーブルは今現在上記のようになっています。大会ごとにドロー数など違いますが、グレード5で行きますとまずポイントが付くのはベスト16に入ってからという形になっています。本戦へ上がっても初戦敗退ではポイントはゼロのままということになりますね。

BEST16 → 2ポイント

BEST8  → 5ポイント

BEST4 → 9ポイント

準優勝 → 18ポイント

優勝 → 30ポイント

という形で取得できるポイントが上がっていきます。そしてここまでのお話は全てシングルスにおいてのお話です。次はダブルスについてお話します。

 

 

 

 ITFジュニアにおいてはダブルス単独のポイントという制度はなくシングルスと合算してその選手のポイントという形をとっています。ですので、シングルス専門の選手やダブルス専門の選手というのはあまりいません。というかいません。

 ここでもとりあえずJ5のグレードでのポイントについてお話します。上記にポイント表がありますが実際に加点されるポイントはこのままではなくこの数字の4分の1の加点となります。ですので

 

ダブルスBEST8 → 0.75ポイント

ダブルスBEST4 → 1.5ポイント

ダブルス準優勝 → 3.25ポイント

ダブルス優勝 → 6.25ポイント

 

が実際に加わるポイントとなります。もともとの点数設定が低いうえにさらに4分の1のポイントしか入らないという仕組みなので、いかにテニスはシングルスが本線でダブルスはおまけかということが良く伝わってきますね。選手たちはこういったポイント制度の中でどんどんとポイントを稼いでいくことが目標となります。

 

 

 

 さらに15歳までの選手は年間で16大会までしか参加できない、またポイントの加算は1年以内の出場大会の中での上位6大会分しか計算されないなど様々な細かいルールはありますが、ざっとこんな感じです。詳しくはITFジュニアのページを覗いていただくことが良いかと思います。(私もきっと細かいルールまできちんと把握できていません><)

 

 

 

上記の表を見ていただくと分かる通りでたとえばJ5優勝のポイントは30ポイントですが、グレード1の大会は本戦BEST32の時点で30ポイント獲得できます。ということはJ5で5試合勝ち抜いて優勝するのとJ1に出場することが同じポイントとなります。こういった構造上グレードの高い大会に出なければ上位には上がることができないというシステムが構築されています。いくら勝ちたいからといってもずっとJ5に出て連戦連勝を重ねてもランキングは上がっていかないということになります。ですので、出ることができるようになったのならばどんどんとグレードの高い大会に出ていかなければならないということになります。よってジュニア選手がのし上がるためには海外遠征が必要不可欠ということになります。

ちなみに日本で開催されているグレードの高い大会は大阪の大阪スーパージュニアJAと名古屋のジャパンオープンジュニアj2くらいです。国内の大会で無敵の状態で全部優勝したとしてもトップクラスの選手たちのポイントには遠く及びません。こういう状況です。

 

 

 

 ちなみに日本人選手が出場する予定のイタリアのJ1の大会を参考にしてみたいと思います。本戦ダイレクトインの選手の最後の選手のランキングが81位。この選手は632ポイント持っています。そして予選最後に滑り込んだ選手のランキングは575位。ポイントは77.5ポイントです。一気にのし上がるという効率の良いランキングの挙げ方としてはこの575位の選手が一気に本戦優勝というような形でポイントを取ることが一番早いあげ方になると思います。あまり現実的ではないと思いますが。。。ちなみにこの参考にさせてもらっている大会には日本人選手が2名本戦ダイレクトインでエントリーしています。ジョーンズレノン選手、そして坂本怜選手。頑張ってほしいですね😁戦績を見ますとやはりこの二人はJ2などのグレードの高い大会にて優勝や、準優勝という好成績を収めています。そういった実績がないとJ1の本戦にダイレクトインすることはできないということですね。なかなか厳しい世界です💦

 

 

 

 話がそれた感が否めませんが、次回は出場したらそのあとは何を目標にしていくのかという点についてお話したいと思います。

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