キャベツを買え

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チャンネルAJER更新しました。
「アメリカのトランプ新政権を読む(前半)」三橋貴明 AJER2024.12.31
  

令和の政策ピボット呼びかけ人に「独身研究家 荒川和久先生」が加わって頂けました。

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一般参加可能な講演のお知らせ。
やまと経営者連盟「大阪講演会 2025年1月26日(日)」

http://daikeiren.shop/?tid=2&mode=f12

 

日本がアメリカのいいなりになる根本的な理由を解説します [三橋TV第964回] 三橋貴明・菅沢こゆき


https://youtu.be/iBYLqJ6Nhe4

 最近、「キャベツの価格」について見聞きすることが増えてきました。わたくしの近所のスーパーでは、一玉600円台でした。


 農林水産省の最新の「食品価格動向調査」によると、1kgあたりの全国平均小売価格は以下の通り。

・キャベツ:453円(平年比336%)
・レタス:993円(同238%)
・白菜:269円(同195%)
・大根:256円(同191%)
・ねぎ:1039円(同153%)
・トマト:1089円(同144%)
・にんじん:507円(同141%)
・たまねぎ:358円(同117%)


 特に、葉物野菜の価格高騰が目立ちます。
 

 野菜の価格が上昇した最大の要因は、燃料や資材、肥料などの価格上昇です。そこに、昨年夏から秋にかけた猛暑が加わった。(びっくりするくらい雨が降りませんでしたよね)


 つまりは、コストプッシュ(農業資材の高騰)に、デマンドプル(供給不足)という事情が重なったわけですが、それに加えて廃業農家が増え、産地が偏りがちになってきたという構造的な問題もある。

キャベツ1玉500円、白菜は半玉400円近く…「いやぁ高い」止まらない野菜高騰 消費者・小売店・生産者それぞれからため息
 葉物を中心に野菜の値上がりが止まらない。昨年夏以降の高温や記録的な少雨の影響で生育が遅れ、秋から冬にかけて価格は右肩上がりに。長野県内では、キャベツが1玉500円を超え、白菜も半玉400円に迫るスーパーや青果店も。生活必需品全般の値上がりが続く中、消費者が一層の節約と我慢を強いられている。(後略)』
 

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お待たせいたしました「三橋貴明×荒川和久:抱腹絶倒!-独身王国「江戸日本」の真実-(後編)」がリリースになりました。
https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

子孫は残さずとも、文化、産業を残した江戸の独身男たちの物語も、いよいよクライマックス!

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 実質賃金が下がり続けている日本にとって、野菜価格の上昇とは単なるコストプッシュ型インフレに過ぎず、生活を更に苦しくします。


 ドイツやカナダの事例を見る限り、コストプッシュ型インフレは、国民の不満を高め、政権を崩壊させる。


 生活に特に密接にかかわる部分について、グラフ化してみましょう。

【日本の消費者物価指数の推移(対前年比%)】


http://mtdata.jp/data_93.html#CPI

 電気・ガスについては、政府の支援により昨年4月までは落ち着いていました。その支援が縮小され、再び上昇基調。


 生鮮野菜に至っては、23年7月以降、ずっと対前年比プラス。直近では14%超と、確かに高い。


 因みに、対前年比10%の物価上昇が七年続くと、物価は倍になります。


 1月24日に国会が召集されますが、自公政権は例によって現実を見ず、
「国民の負担減(減税)は潰す」
「国民の負担増(年金制度改革)は推進する」
 と、やってくるでしょう。というか、やってくるつもりなのでしょう。


 何しろ、このタイミングでガソリン補助金を縮小させる政府なのです。


 現実を見ずに、自分たちの関心領域に閉じこもり続けたいのでしょうが、もはやそれが通用する時代ではないのですよ。


 とりあえず、現実を知るために、自公の国会議員の皆さんはスーパーでキャベツを買え。 

 

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