2022/05/08

220507清水0-2川崎(J1 #12)

清水0-2川崎(IAIスタジアム日本平, 14:00KO, 13,888人)

広州FC戦(ACL GL #6)から、日本への帰国を挟んで中6日。
 4月9日の柏戦(J1 #8)以来、1か月ぶりのJ1リーグの試合となる。

2021年も、タシケントからの帰国後初戦は、同じアウェイ清水戦(2021 J1 #18)だった。
 今年の隔離期間は、14日間から3日間に短縮されたため、すでに終えている。
先発は、ターンオーバーした広州FC戦から9人が変わる。
 蔚山現代戦(ACL GL #5)とまったく同じ11人の先発となった。


清水はJ1リーグ2勝6分3敗の暫定12位。
 日程は中3日で、川崎より短い試合間隔。

2021年の対戦は、川崎の3勝だった。
 210717清水0-2川崎(J1 #18)
 210818川崎2-1清水(天皇杯 R16)
 211024川崎1-0清水(J1 #33)

■1st half
清水の2トップは橘田を挟むように立ち、CBに厳しいプレスは仕掛けない。
 チアゴ・サンタナ(9)がCBに向かうが、1度逃げられるとそこで止まった。
谷口と車屋がほどよい距離を保ち、ショートパスを出し入れする。
 遠野がすっとライン間に落ち、車屋の縦パスを引き出してサイドに展開する。
 清水の最終ラインを少しずつ、ゆっくりと押し下げていく。

10分、マルシーニョが単独で2人を振り切ってシュート。
14分、佐々木がボールを奪い、遠野のクロスをダミアンが丁寧に胸で落とす。
 脇坂が家長とのパス交換から、GK権田修一(21)のニアを鋭く抜いて先制ゴール。

32分、バイタルの脇坂が家長からの横パスを受け、ふわっとラストパス。
 走り込んだマルシーニョがダイビングヘッドで2点目を決めた。

清水はLSB山原怜音(29)がクロスを入れ、さらにCKを蹴っていく。
 19分、CB鈴木義宜(50)のロングボールから中山克広(11)が抜け出してシュート。
 41分、チアゴ・サンタナのミドルがポストを強く叩いた。

■2nd half
清水はハーフタイムから投入した2人が、攻撃を活性化する。
 ボランチの松岡大起(8)は、シンプルにさばいて組み立てる。
 さらに神谷優太(17)が右サイドから仕掛けていった。
 
川崎は61分、中盤を支えるためシミッチを投入する。
 橘田がIHに上がって、シミッチがアンカーで動き回る。
71分には、橘田が再び下がって、2ボランチに移行する。
 落ち着きのない展開となったが、しっかりと耐えていく。

清水は64分、山原の左CKから片山瑛一(7)がヘッド。
 90+3分、山原の左CKを立田悠悟(2)が触り、オ・セフン(20)がフリーでヘッド。
 良い形は何度か作ったが、ゴールできなかった。

■summary
清水は前半、抑え気味にプレーしていた。
 川崎にゆっくりボールを動かされ、守備の穴を探される。
 崩されて2失点を喫しただけに、精力的に立ち向かう選択肢もあったかもしれない。
 ただ、厳しい暑さの中、後半勝負の戦略も理解できる。

後半、松岡大起が前に運びつつ、ボールを散らした。
 川崎がスペースを空けていると、すっとドリブルで持ち運ぶ。
 視野が広く、前半の不在が残念に思えるほど、良いプレーだった。

時間帯によっては川崎を押し込み、決定機も作った。
 ゴールは奪えなかったが、内容としては悪くなかった。


鈴木義宜(50)と小塚和季(17)。
 大分トリニータ時代のチームメイト。

川崎は後半、清水の早い寄せに苦しみ、余裕がなくなった。
 暑さも疲労もあって、少しずつ動けなくなっていく。
 シミッチや橘田が中盤で奮闘していたが、それでも清水の攻勢を許した。
 前半の2ゴールで勝利したが、落ち着いた展開にしたかったところ。

脇坂が両足を攣って交代し、ロスタイムには佐々木と車屋も足を攣らせていた。
 それだけ暑く、タフな試合だったといえる。

次は中6日、ホームの福岡戦(J1 #13)。
 少しずつ疲労を回復しながら、勝利していきたい。

■goal
14脇坂泰斗(14) 32マルシーニョ(23) 

■judge
ソンリョン(1) 6.5 19分、中山の決定機をストップ。正確なミドルキックを味方につないだ。
山根視来(13) 6.0 ハイボールを跳ね返した。55分、自らのロストから手で止めてイエロー。
谷口彰悟(5) 7.0 まったくミスがなかった。51分、鈴木唯人(23)の抜け出しを山根と止める。
車屋紳太郎(7) 7.5 ドリブルで持ち上がって、縦パスを入れる。味方のカバーにも奔走した。
佐々木旭(15) 6.0 24分、31分、45分、46分と左クロス。58分、神谷の右クロスをブロック。
橘田健人(8) 6.0 69分、84分のミドルはDFに防がれる。シミッチとの役割分担は安定感あり。
脇坂泰斗(14) 7.0 1ゴール1アシスト。6分にもミドル。両足を攣らせてしまって交代した。
遠野大弥(19) 6.5 ハーフスペースに下りて車屋からパスを受けた。13分、ロングシュート。
家長昭博(41) 6.5 ゆったりボールを保持しつつ、PA近くでスピードを上げた。1アシスト。
ダミアン(9) 5.5 25分、ロングシュート。46分、フリーでヘッド。清水の2CBを釘付けにした。
マルシーニョ(23) 6.5 1ゴール。10分、2人抜きシュート。59分、CKの2次攻撃を止めるプレス。

■sub
61(9)知念慶(20) 5.5 62分、PA内でポストプレー。84分、GKのパントキックをトラップ。
61(19)シミッチ(6) 6.0 ダイナミックに動く。70分、ボール奪取。74分、宮城天にロングパス。
71(23)小林悠(11) 5.5 74分、PA内で宮城天とワンツー。84分、中央で受けて橘田に落とす。
71(14)宮城天(24) 5.5 72分、左クロス。74分、仕掛けてCKを獲得する。守備も怠らなかった。
89(41)小塚和季(17) 5.0 90分、山根への横パスを奪われる。90+2分、GKまでプレスに出た。

■bench
丹野研太(27) 山村和也(31) 

■coach
鬼木達 6.5 前半の2得点でリードを奪い、後半、シミッチの投入で逃げ切った。

■referee
小屋幸栄 6.5 バランスの良いジャッジ。リスタートの位置を過敏に修正させすぎた。

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