認知症の婆さんが起こしたローズマリーの小瓶事件 | 超高級老人ホームのリアル!そこは現実離れした異空間だった

超高級老人ホームのリアル!そこは現実離れした異空間だった

関西の僻地にある某超高級老人ホームの苦情係をしている一ノ瀬です。介護士でもケアマネでもない、看護士でもない、私が垣間見た、老人ホームの裏側を少しだけ暴露しちゃいます。24時間365日喜怒哀楽にあふれたホームのリアルをご覧ください。

関西にある超高級老人ホームで働いている一ノ瀬です。

 

今年も色々ありましたが、あと僅か!!

 

皆さんも忘年会に、年末のあいさつ回りにと忙しい時期かと思いますが、良い年を迎えられるよう頑張りましょう!!

 

 

今までにない謎の匂い事件

うちのホームは、自立の割合が多いため、皆さん結構自宅で自炊されています。
 
もちろん、ホームには豪華レストランがあり、朝昼夕と食事が提供されています。
 
でも
 
皆さん飽きちゃうんですって。
 
 
「1日3食、豪華すぎる食事採ってたら、体壊すわ~」ってイヤミ言う方もいるんですが
 
 
管理栄養士たちが、ご入居者様の健康とバランスを考えて、考え抜いた食事。
 
 
1日3回食べても決して体壊すなんてことはありませんよ。
 
話は戻りますが、皆さん自室で食事を作られるので、匂いの問題は日常茶飯事です。
 
特に、焼き魚は、すぐさま事務所に苦情が入るので、ご自宅に急行。
 
一度、くさやを焼いておられた強者じいさんがいらっしゃいましたが、その時は、鼻がもげるかと思いましたね。
 
そんな匂いに敏感な職員が遭遇したのは、謎の匂い。
 
焼き魚ではない、一言でいうとフレグランス?
 
香水のような、ハーブのような匂いが館内に漂っていたんだ。
 
 

館内からアロマオイルの瓶が次々と発見される

こういう事態に陥ると、職員数人がかりで匂いのもとを特定に走るんだけど
 
北館へ向かった、先発隊から
 
 
「何や知らんけど、ハーブの小瓶がそこらじゅうに落ちてる」
 
 
って一報が入ったんだ。
 
「そこらじゅうにある」って意味が分からなかった僕は、第ニ陣として先発隊のもとへ
 
彼らの元へ到達する前に
 
 
瓶がそこら中に落ちているの意味が分かったのです。
 
 
アルツハイマー症の予防に使われている、ローズマリーの小瓶から
 
液体がこぼれ出て、壁から床から、そこら中に垂れ流されていたんです。
 
 
「これやったん、誰やぁ~」
 
って当然犯人探しが始まる。
 
館内にはもちろん、監視カメラが縦横無尽に張り巡らされているので、過去に遡って見ることに。
 

そこに映っていたのは、介護棟にいるはずの大場さん

 

認知症のお婆ちゃんで、電子ロックが開かないと、北館にいるはずのない人物。

 
 

認知症の婆さんが起こしたローズマリー事件まとめ

しかも手にはローズマリーの小瓶を沢山抱えている。

 

パリンパリンって割ってるし!!

 

「何でこんなことしたん?」って介護職員が聞くと

 

「認知症のジジババなんか消えちまえぇぇぇ!!!」と思ったらしい…

 

結局、ローズマリーの小瓶は、娘さんが大場さんのために大量購入したものだったことが、後日判明。