今年は穂高をあきらめた。
限られた休みで北海道から上高地へ行くには、どうしても羽田経由での移動が必要となる。

加えて、今年の上高地はずいぶん熊が出ているらしく、旭岳のヒグマとの遭遇ですっかり怖気付いてしまった私。

でもでも、せっかくの遅い夏休み、できるだけ人との接触を減らしながら、なんとかアルプスを楽しみたい。

そんなことを考えて、札幌市にあるもう一つの空港、そう、丘珠空港を活用しての旅と山行を企画してみた。


今回目指すは白馬岳。初めての山だ。大雪渓はほとんど解けてしまっているけど、王道のコースを選び、山小屋を予約した。ちなみに今年の山小屋は完全予約制。だから、その時の天候や体力加減でルートを変更することもできない。登るか、やめるかのどちらかだ。予定の日程が晴れますように。


ところが、出発前日、山小屋から電話が。猿倉コースが雪渓崩落で閉鎖されたけど、予定通り来る?という電話だった。もちろん予定通り泊まります、栂池コースから行きます、と伝える。心配なのはコースよりも天気だ。あんまり良くなさそう。随分悩んだけど、登れなくても麓の八方で過ごせばいいさ。とにかく行くことにした。


いよいよ旅の初日。9月19日、都会を経由しないので、登山靴のまんまガシガシ移動して飛行機に乗り、白馬八方に前泊。静か。


9月20日、あさ5:30に民宿を出てバスターミナルに向かう。天気は曇り。悪くない。6時のバスで栂池まで移動して、ゴンドラ乗り場に到着すると…なにこれ、すごい人、人、人!コロナ禍とは言え、連休中だから少し混むかな、なんて考えは完全に甘かった。ゴンドラ開始の40分前にも関わらず、長蛇の列ができていた。


こ、これは…こんな大勢の人達が白馬に登るの?ずっと行列で登るの?マジ?大丈夫なの?

途端にいろいろと不安になってくる。いや、猿倉コースが閉鎖されたこともあるよね。そして、白馬に登る人だけでなく、栂池を散策するハイカーも多いはずだよね、ね、ね、と言い聞かせる。


ゴンドラとロープウェイを乗り継ぎ、登山口に着くと既に8時を回っていた。もたもたせず、出発だ。人が多くて自分のペースで歩けないのはしんどい。休憩や水分補給が思うタイミングでとれないまま、白馬大池まで歩く。

途中、天狗原、乗鞍岳はガスってた。

おっ!大池が見えたよ!
うわー!ガスが晴れていく‼️
10:40、大池山荘ではすっかりいい天気😊


ここでゆっくり休憩。おにぎりを食べて、お茶を飲んで、先の山並みを眺める。あー、やっぱり山はいい。脚の調子もいい。この先、どんなコースを歩けるのか、ワクワクが止まらない。


今日はあと3時間くらいで白馬岳、白馬山荘だから、のんびり、とにかく楽しみながら歩こう!

見晴らしの良いなだらかな登りが続く。
やっぱり北アルプスはスケールがでかい。
あのずっと先まで歩けるのね❤️

ガスはすっかり晴れて、この先の絶景ルートは、まさに天井の楽園だった。


稜線歩きと山小屋の様子は、次回に続く。





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