今更だけど・・・令和バージョン「銀ちゃんの恋」の感想 | 五・七・五で語る宝塚~タカラヅカ川柳~

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今さらですが、マイティーの銀ちゃんの恋の感想<配信にて視聴>2021/9/10
 
10年ぶり?くらいに銀ちゃんが再演ということで楽しみにしていたのだけれどチケットは全滅。
夏休みもとっていなかったので、有給休暇で配信をみることにしました。
コロナのおかげで配信がすっかり充実し、劇団さんありがてぇっす!
 
外は金木犀が薫る秋晴れ・・・もったいないなあと思いながらも(その当時は)ワクチンもまだ半分しかうってないので、
ここはおとなしく家にいなさいと言うことなのかと・・・。
 
これまでの銀ちゃん、どれも素晴らしかったのだけれど、今回のも素晴らしかった。
マイティーの銀ちゃん、とりあえず何もしなくても格好いい!
ほんというと、銀ちゃんは自分が一番カッコいいと思っているカッコ悪いおじさんなんだけれど・・・(笑)

 

そしてなんといってもヤス!(飛龍つかさくん)が素晴らしかった。
ヤスは銀ちゃんの中でも最も難しいお役かと私は思っています。
特に、一幕は銀ちゃんの金魚のフンで銀ちゃんに言われたら何でもやるような男なのですが、
小夏と所帯を持ってからヤスはどんどん自我が目覚めていくように思います。
そんな小夏への責任感、そして銀ちゃんへの忠義心から、命の危険がある階段落ちのスタントを志願します。
そんなヤスの変貌ぶりを見て・・・
銀ちゃんの「俺の知らない間にいつの間にか成長しやがって」というセリフ。
銀ちゃん、やっぱり見栄っ張りですし、変わっていくヤスの姿にどこか羨ましさを感じつつもヤスのような素直な生き方はできない
己にどこかジレンマを感じているのかなと思いました。
 
ヤスの見せ場の極めつけは2幕の階段落ち前夜。
階段落ちをやらねばならないという使命感と裏腹に死に対する恐怖心、そんな不安な気持ちからヤスは泥酔し、
小夏に当たり散らし複雑な心境が一気に爆発します。
繊細なヤスだからこそ、抑圧された感情が一気に吹き出てしまったんでしょうね。
もうね、このシーンなんて、目が釘付けです。
体当たりの飛龍くんのお芝居に思わず引き込まれてしまいました。
前から歌もうまいし、器用な生徒さんだと思っていたけれど、お芝居が本当に素晴らしい。
 
そして小夏役の星空美咲ちゃんもお若いのにすごいなぁと思いました。
特にヤスが故郷の人吉に帰った時、お祭りのあとにヤスのお母さん(京三紗さん)とやりとりする場面は本当に胸が締め付けられました。
 
そしてマイティーが堂々と後輩たちを引っ張る姿、千秋楽の挨拶も堂々としていましたし、
(新人公演の時ぐらいの)泣き虫だったマイティーが今やすっかり頼もしい花組のお兄さんに成長したんだなぁと感慨深くなりました。
 
余談ですが、私は、マイティーの新人公演主役(カリスタ)の時は、必死で電話して当日立ち見券ゲットしました。
新人公演のために会社休むとか、きりやんの新人公演以来でしたけれど・・・(笑)
 
他に気になった生徒さんとしてはトメをやった峰果とわくんかな。
温かい人柄が漂う大部屋の俳優が良かった。
この演目はお芝居の力量が問われるのでまだお若い生徒さんたちにもとても勉強になったのではないかと思います。
 
秋晴れでお出かけ日和だったけれど、銀ちゃんの恋を見れて本当によかったと思いました。
 

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