【『夢』とは自分のためのもので、『志』とは他者のため】 | Toshihiko Nakazawa ~dancing New York~ 

Toshihiko Nakazawa ~dancing New York~ 

ニューヨーク在住、ダンサー中澤利彦による、アメリカ生活をお届け!

【『夢』とは自分のためのもので、『志』とは他者のため】

 

5月になりました!

 

先月初めにニューヨークに戻ってきて、もう少しで1ヶ月経ちます。戻ってきたのは良いのですが、去年まで通常通り働いていたエンターテイメントの仕事は無く、一般的にいえば『無職』です。日本では飲食店なども時間縮小することでニュースにもなってますが、比較する訳ではありませんが、僕の場合2020年の3月からキレイさっぱり100パーセントの仕事が無くなりました。それは今も変わっていません。

 

踊る場所がなければ発表もできず、見る人がいなければただの練習であり、必要性がなければ自己満で終わってしまう。

 

だけど、もちろん悲観することは一切なく、むしろこの時代に出会った新しい可能性ばかりで、毎日やるべきことに追われているのが実際のところ。ただ、やらされている事は何一つない。打つ手は無限。

 

今年も学校での活動ができる場所を探しています。

「子供のための文化芸術鑑賞・体験支援事業」

https://www.kodomogeijutsu.go.jp/taiken/index.html

 

この事業の特徴として

・学校側に金銭的負担は原則無し

・最大3回まで講師を派遣可能

・申請に必要な書類作成をサポート

 

ができます。

 

学校関係者や、何か少しでも繋がりのある方(教員、PTA役員、地域コーディネーター、市県議会議員、市町村長、県知事・・・等。)

ご紹介して頂ければ、僕の方で改めて内容も説明させて頂きますので、何卒よろしくおねがいします。

 

 

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一定のレベルにまで徹底的に高めたら、必ず人に伝達する時期がやってくる

 

アメリカでアーティストビザという公に働けるビザが取れてから9年。ダンスを始めて18年。

ただ好きで始めたことをただ続けていったらいつの間にか仕事としてできるようになっていた。

 

当然、

その中で人並みに悩んだ時期もあったけど、辞めようと思ったことは一度もない。

もう踊りたくないと思う時はたまにあるけど、辞めたいと思ったことは本当に一度もない。

 

もうダンスは仕事とか趣味とかそういう感覚ではない。

顔を洗うように動いて、服を着るように踊って、もうそこに在るものだけのことで、

上手になりたいという願望も消えることはない。

 

色々なオーディションに挑戦したり、もっともっと大きなステージに立ちたいという気持ちもある。

 

しかしながらこれも当然の事だが、オーディションには年齢制限があったり、身体は確実に変化していく。まして今はオーディションすら無い所もほとんどで、限られた椅子はさらに縮小しているにも関わらず、表現者の数は変わらない。

 

ダンサーの仕事は特にそうで、これだけキッズダンサー人口が多く、踊りがブームとなり流行っているこの時代に、ある一定以上の『大人』になったらどんな仕事をしているか知っていますか?

 

ダンスの先生や、バックダンサー、自身でパフォーマンスを続けながら生計を立てている人等がほとんどだと思うが、

 

今、既存の仕事が完全に無くなって、保証も何もないこの時代に、自分のすべき、選ぶべきものは何なのか?

 

 

 

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常に夢は張り替えられていく

 

 

夢は現実の延長線上にしか理想を持たず、かつて夢だったことが現実になり、今の現実の延長線上にまた次の理想を作る。

何度踏まれても立ち上がることも大切だが、踏まれたまんま茎を横に伸ばして咲く花もあるように、その時の状態でできることを最大限に発揮することの方が大切。

 

超合理的に生きるのであれば、「睡眠・仕事・食事」のみやっていればいい。 でも、それだけだとちょっと味けない。

 

僕のこの文章もダンスも表現も、「睡眠・仕事・食事」時間は削られたかもしれませんが、その分、 心がちょっとでも豊かになったのならば、最高の無駄時間を過ごしてくれたのだと思う。

 

無駄を、無意味を恐れるな。

 

 

「登った者にしかわからない」

ならば、登ろう。

背伸びして、踏み出すと、

「見える光景」に達する。

 

僕は自分の好きなことからずっと逃げていた。というより逃げていたという幻想、つまり忘れたふりをしていたんだ。

ちょっとだけ勇気を出して前に進んだら、見たことのない景色が見えた。

 

だから、それを伝えたいと思った。

美味しい食べ物や、綺麗な物を見つけたら、それを他人に教えたり伝えたくなるのは当然の事。

 

だから、

その景色を自分の目で見に行こう。

 

 

 

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他人の人生に寄与するということ

 

 

エンタメは確認作業

 

という言葉はよく言われることで、

どんな人間離れをした超人技も、1121個ある世界遺産も、宇宙の中でまだ見た事のない景色も、

今は全部オンラインで見ることができる。

 

拡張現実(AR)や仮想現実(VR)などを技術を用いれば、あたかもそこにいるかのような体験もできる。

 

だからもはや自分が見たいものはいつでも見ることができ、体験することもできる。

知らないことがあっても、ググればいつでも知ることができる。

 

そういった意味では全てのものはエンターティメントで、確認作業なのかもしれない。

じゃあなんのために頑張って生きているのか。

 

僕の場合、

最大の喜びを感じるのは、人に喜んでもらった時

 

だからこそ、今自分はしていることを発信して、してきたことを伝え続けている。

一人の人間の生き方のサンプルを参考に、それぞれの人の人生を豊かにしてもらうことが僕自身の『志』

 

見返りは求めない。

大事なのはその感覚であり、内容ではないから。

 

だからこそ、自分が最大限に熱量を持って発信し続けます。

 

5月も引き続きよろしくお願いします!!