2022/05/15

(2393)日本ケアサプライ 配当5.0%


(2393)日本ケアサプライについて


結論から言うと、少し買いました。
そのときに考えていたことです。


■どんな会社?


福祉用品(ベッド、車いす等)を福祉施設等へレンタルする会社。
似たような会社でブログ主が参考にしたのは、3社です。



下記の図では、日本ケアサプライはレンタル卸業者(左上)に該当すると思います。



物品にもよりますが、レンタルなら介護保険適用で利用者は安く借りられて、
購入の場合は保険適用外で高額になるというのが基本のようです。


■中期経営計画について


2025年3月期までの中期経営計画が2022年1月に公開されました。
定量的な情報は売上、当期純利益、ROE、配当の4点でした。



以降で、この意味を考察してみます。





■過去の業績


まずは、過去の業績を並べてみました。



(たぶん文字が小さすぎて見えないので)詳細な説明は省略します。
3つ仮説をたてて検証してみました。

仮説1:売上=レンタル資産×ある比率1
仮説2:利益=レンタル資産×ある比率2
仮説3:配当=利益×ある比率3


レンタルの会社なので、
業績は賃貸不動産のように資産にある程度比例するだろうということです。

<仮説1:売上=レンタル資産×ある比率1>

2パターン計算した結果です。



レンタル資産あたり売上が変動が少なくて、
最初の仮説としては、

仮説1:売上=レンタル資産×0.57

と考えても違和感ないと思いました。
(単価は下落傾向)

<仮説2:利益=レンタル資産×ある比率2>

同様に2パターン計算した結果です。



EBITDAはブログ主が計算しました。
毎年の減価償却費のブレが大きくて、営業利益や税引前利益のブレも大きくなっており、
減価償却費の影響がない値を採用しました。

この仮説の結論は、

仮説2:EBITDA=レンタル資産×0.19

<仮説3:配当=利益×ある比率3>

こちらも同様に、



EBITDAから支払われる配当金総額という意味での配当性向は、
約10%平均になっていると思います。

仮説3:EBITDA配当性向=EBITDA×10%

■中期経営計画の考察


以上の点をふまえて
逆算して2023年~2025年のブログ主的予想を作ってみました。



レンタル資産を2025年まで毎年約40億円分ずつ増やしていく意向。
そのための支出は2022年並みの約66億円の規模(廃棄26億円?)。
この金額は減価償却費を上回るレンタル資産の取得額で積極的に感じました。
(これまでとの転換点?)




まとめると、

・中期経営計画達成のために
・2025年まで、2022年並みにレンタル資産を取得していく(という経営者の意思)
・2025年まで、2022年並みに顧客を獲得していく(という経営者の意思)
・それにより、中期経営計画の業績目標を達成する
・2025年まで、2022年並みの配当支払い率で年間70円配当維持を達成する

とブログ主は考えました。

中期経営計画目標を達成できる確率が高そうで、さらに、
かつて2014~16年あたりの成長路線になった
ような気がした
ので、株を少し買ってみました。

親会社株主に帰属する当期純利益の2025年目標が
やや低めに見えるのは、減価償却費が大きくなると見込んでいるため?と思い、
ブログ主的にはあまり重要視しなかったです。
(EPSが増えないと、株価は上がらないかもしれない)



その他、福祉用具レンタル業界の平均的な売上高成長率は6%前後?



その他、リースはおそらくあまり使ってなさそう。
(レンタル資産だけ考えてればよさそう。)



■リスク


ブログ主が感じたリスクは2点です。

上場維持基準(流通株式数)

東証二部からスタンダード市場に変わって、基準が厳しくなりました。
流通株式比率基準:5%→25%







おそらく流通株式比率が25%あるかどうかで、
上場維持のため、どこかで売り出してくるかもしれないし、もう売ってるかもしれない。
(そのとき買うほうがたぶんお得)

この基準のために、自社株買いはしないと思います。




国の制度的なもの(介護保険)
フランスベッド 2021年3月 有価証券報告書より

>介護保険制度は3年ごとに改定が行われることから、その改定内容において当社グループが提供しているサービス等が保険適用外に指定されたり、適用率が減少した場合等には売上高が減少し、

日本ケアサプライにも同じことが言えて、たぶんこの通りなんだろうと思います。



ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。





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