2022/09/21

(00270)粤海投資 配当8.9% 2022年中間決算


(00270)粤海投資について


予想PER 10倍
予想配当利回り 8.9%
時価総額 約8000億円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末配当 権利落 6月下旬→支払 7月下旬
・中間配当 権利落 10月初旬→支払 10月下旬

【2021】中国 連続増配銘柄(10年以上)

■どんな会社?


香港や、広東省等で水道事業を中心に、
不動産販売&賃貸、デパート、ホテル、発電、高速道路の運営を行います。







■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2018年2019年2020年2021年2022年
(中間まで)
Revenue
売上
13363
(-)
16691
(+24%)
23173
(+38%)
29715
(+28%)
11913
(-12%)
Attributable to
Owners of the Company
最終利益
5015
(-)
5044
(+0%)
4509
(-10%)
4696
(+4%)
2949
(+6%)
Net cash flows from/(used in)
operating activities
営業CF
6327 6639 3412 -4939 未公表
Net cash flows used in investing activities
投資CF
-5348 1411 -2234 -5849 未公表
Net cash flows from/(used in)
financing activities
財務CF
-389 -5795 -1463 10205 未公表
Increase in properties held for
sale under development
不動産建設費(営業CF)
-352 -1788 -3668 -24358 未公表
Additions to service concession arrangements
運営権取得(投資CF)
-126 -1387 -2028 -3109 未公表
Purchases of property, plant and equipment
設備投資(投資CF)
-577 -674 -825 -847 未公表
Interest paid
金利支払(財務CF)
-157 -299 -310 -778 未公表
Dividends paid
配当支払(財務CF)
-3460 -3852 -4122 -4211 未公表

2021年の営業キャッシュフローが赤字でした。
また、2022年の中間決算は売上が大幅に減少しました。

不動産事業の売上が約半減しました。(1H21:3702→1H22:1748)
これは、不動産販売不振ではなくて、もともと販売用の在庫(販売予定)がなかったためと思います。

不動産在庫(Completed properties held for sale )推移
2H20:4258
1H21:2835
2H21:987
1H22:679

逆に、建設中の不動産(Properties held for sale under development)が増えて、
営業キャッシュフローが赤字になっています。

2H20:6213
1H21:18342
2H21:33852
1H22:34662


■株価は安い?


<会社全体考察>


2022年9月の株価は7HKDくらいになっています。
ブログ主はホルダーですが、安くなってると感じています。
以下、その理由です。

当社の理論株価的なものをDCF法的な考え方で考察してみます。



まず、事業をおおざっぱに3つにわけて考えました。
1.給水(業績安定)
 ・香港東莞深セン地域向け

2.不動産販売(業績振れ幅大きい)
 ・子会社GD Land分のみ(厳密にはもう少しある)

3.その他(業績比較的安定)
 ・給水:香港東莞深セン地域以外向け
 ・不動産賃貸
 ・デパート、ホテル、発電、高速道路


次に、各事業がどのくらいEPSを稼いでいるか?
毎年のEPSを税引前利益の割合によって各事業に按分しました。
※株数は10年間ほぼ変わっていません。
なので安定的な香港東莞深セン給水事業のEPS按分結果が2020年に減るのは本来不自然です。
ですが、そういう感情的な部分(というか、税率の問題)はややこしくなるだけなので、あえて排除しています。


上記算出した過去10年平均EPSをもとに、
今後10年でEPSをどのくらい稼ぎそうかブログ主なりに予想した表が下記です。



今後10年の合計EPSは686香港セント(=6.86香港ドル)となりました。
今後10年としたのは、当社の予想PER、香港ハンセン指数の予想PERが約10倍だったためです。

株価7香港ドルの意味は、以下のことを前提とした
今後の業績予想のイメージという目安だと思いました。


・香港東莞深センの給水契約は2029年で終わり
・不動産販売はあまり利益がない
・各事業はコロナ前の2019年より業績がやや悪い

この予想をベースにして各事業を考察してみます。


<事業ごと考察>


給水事業は業績がほぼ固定の契約になっています。

2000年から30年契約で始まりました。
おそらく2029年にいったん契約が切れます。
契約終了後、法律上の定義はわかりませんが、
欧米各国のケースを調べてみると、契約終了になるパターンと、契約延長になるパターンもありそうです。


不動産事業は過小評価されてるのでは?ないかと感じます。



今後、不動産販売予定が目白押しです。
ちなみに、不動産販売の売上計上タイミングはおそらく引き渡し時に行われます。

Revenue recognition
Income from sale of properties

Revenue is recognised at the point in time when the customer obtains the physical possession or the legal title of the completed properties and the Group has present right to payment and the collection of the consideration is probable



その他の中では給水工事の割合が多くて、
工事が終わるもの、新しく契約するものの差し引きで、
ここは今後増えるか減るかわからないです。



また、ホテルや高速道路事業はコロナ前を回復していない状況です。


ブログ主の脳内では、今の業績よりは上振れる確率が高いかもしれないと思いました。
なので、業績を積み上げた結果で株価が決まるなら、
株価は安いほうと考えています。






ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。





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