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映画『サン・オブ・ゴッド』配信一覧・詳しいあらすじ・キャスト※無料視聴できるのは?

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『サン・オブ・ゴッド』(Son of God)は、2013年全米ヒストリーチャンネルで放送され高視聴率を記録した全10話のドラマ『THE BIBLE~選ばれし者たちの歴史物語~』を再編集し映画化されたものです。

内容は、旧約聖書~キリストの誕生~復活まで簡略化したもの。

キリストが受難に至る場面に多くの時間が割かれています。

はしょったエピソードが多いですが、受難に至るまでの経緯とキリスト教の本質的な教えが凝縮されているように思えました。


旧約聖書の律法を教える律法学者が、人々に「律法を守らないと救われない」と説きユダヤ教以外を異端としたのに対し、イエスは誰でも救われると説いた。

奇跡を起こし同時に弱者に寄り添うイエスの言葉は、多くの人に受け入れられた。しかしそれゆえユダヤ教の指導者たちからは疎まれた。

ユダヤ教指導者カイアファは、イエスの存在が混乱を起こしユダヤの地エルサレムを支配するローマから抑圧されることを恐れた。


イエス・キリストというと、クリスチャンではない自分からみるとどうしてもイエスの起こした「奇跡」に目が行きがちですが、イエスの言葉そのものが、当時ローマの圧政に苦しみメシアを望んだ人々の心を打ったと、この映画から伝わってくるようでした。

きねちゃん

公開当時、イエス・キリストを演じたポルトガル出身の元モデル、ディオゴ・モルガドは、香り立つような色気からホット・ジーザスと称され話題となりました。個人的にはセクシーさよりも、ディオゴ・モルガドの慈愛に満ちたまなざしと、身体の内側からあふれ出る「光」が印象に残りました。

映画『サン・オブ・ゴッド』フル動画配信一覧

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本ページの情報は2021年3月時点のものです。最新の配信状況は各公式サイトにてご確認ください。

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登場人物とキャスト

登場人物キャスト
イエス・キリスト
救世主(メシア)と予言される。数々の奇跡を行う
ディオゴ・モルガド
ペテロ
イエスの第一弟子。漁師でシモンという名だったが、イエスより「岩」の意味のペテロという名を与えられる。カトリック教会では初代ローマ教皇とみなされている
ダーウィン・ショウ
ヨハネ
イエスの弟子。「ヨハネの福音書」で知られる使途ヨハネ。イエスに母マリアを託される
セバスティアン・ナップ
マグダラのマリア
イエスの女性弟子
アンバー・ローズ・レヴァ
マリア
イエスの母
ローマ・ダウニー
レイラ・ミマック(若い頃のマリア)
トマス
イエスの弟子。イエスの復活を信じられず不信のトマスで知られる
マシュー・グラヴェル
イスカリオテのユダ
イエスの弟子で裏切りのユダで知られる
ジョー・レデン
マタイ
イエスの弟子。人々から疎まれる徴税人だった
サイード・ベイ
ピラト
エルサレムを統治するローマ総督。イエスの処刑を宣告する
グレッグ・ヒックス
カイアファ
ユダヤ人役職の最高位である大祭司
エイドリアン・シラー
ニコデモ
ユダヤ最高法院の議員だが、イエスに敬意を払う
サイモン・クンツ
マルコス
カイアファの手下。イエス逮捕時ペテロに右耳を切り落とされる
ポール・ブライトウェル
バラバ
イエスの代わりに恩赦を受ける罪人
フレイザー・エアーズ

スタッフ
監督:クリストファー・スペンサー
製作:マーク・バーネット ローマ・ダウニー
脚本:クリストファー・スペンサー、コリン・スウォッシュ

映画『サン・オブ・ゴッド』詳しいあらすじと内容

導入

使途ヨハネの回想

「初めに、言葉があった。言葉は神と共にあった。」
映画の始まりは「ヨハネの福音書」で知られる使途ヨハネの回想から。

旧約聖書のエピソード

アダムとイブ、ノアの箱舟、神とアブラハムの契約、モーゼの出エジプト、約束の地での戦い等など旧約聖書のエピソードが流れる。イエス誕生前の話。

イエスの誕生

東方の三博士によって「イスラエルの王になる」と預言された男の子がナザレに生まれる。イエス・キリストの誕生である。

ローマの圧政に苦しむユダヤの人々

エルサレムに住むユダヤ人たち。彼らの国を支配していたのはローマだった。ローマに逆らうものは打ち砕かれる。ローマの圧政に苦しむユダヤの民は救世主(メシア)を望んだ。

しかし彼らの元にやってきたのはメシアではなく、ローマからエルサレムの新総督として遣わされたポンティオ・ピラトだった。ピラトが通る道を荷崩れした馬車がふさいでいた。ローマ兵たちはピラトを通すため、子供が乗ったままの馬車を突き落としてしまう。

イエスと弟子

ガリラヤの湖では漁師のシモンが魚を一匹もとれずにいた。そこへやってきたのは、洗礼、荒野の試練を経てガリラヤへ辿り着いたイエス。イエスはシモンを「ペテロ(=岩)」と呼び、奇跡を起こす。シモンが網をかけると大量の魚がかかっていた。

ペテロにイエスは言う。「魚ではなく人間をすくい挙げる漁師にしてやろう」「世の中を変えるのだ」。ペテロに続き、イエスの言葉に従う弟子たちが現れる。

イエスとユダヤ教律法学者

MEMO

神ヤハウェと民とが「契約」を結び、神と人との共存を合意したユダヤ教は、神ヤハウェへの義務として「律法」が存在する。ユダヤ教にとって律法を遵守することが何よりも大切。

イエスは神の言葉を説いてまわる。

ある時、ユダヤの律法を説く学者がいた。律法とはユダヤ教の法。

律法学者の前で、イエスは奇跡を起こす。

歩けなかった男がイエスによって歩けるようになった。

イエスは歩けない男に「罪は赦された」と伝える。

イエスの奇跡を目にし沸く人々。

律法学者は、「何の権威で赦せるのだ。赦しは神にしかできないこと。神への冒涜だ」とイエスに反論する。

イエスの答えは「人の子が人の罪を赦す権威をもっている」

ローマ支配下にあるエルサレムでは、ユダヤ人がローマに税を払っていた。税の取り立てをしていたのはユダヤ人。同胞から税金を徴税していた彼らは、ローマ人の手先と軽蔑されていた。

ユダヤの律法学者は徴税人を批判する。

しかしイエスは、奢り高ぶるファリサイ人(律法の掟を重視するユダヤ教内グループ)とへりくだる徴税人の話をする。

「神は徴税人を祝福した。ファリサイ人ではない」「誰であれ高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる」と、徴税人の心を救う。救われた徴税人はイエスの弟子となるマタイだった。

当時「罪人」と呼ばれるほど蔑まれた徴税人を弟子にしたイエスに、ユダやトマスなど弟子たちも驚く。弟子のヨハネはいう。「イエスが来たのは善き者のためではなく 罪びとのためだ」 マグダラのマリアが続く。「立ち直らせるために。私たちもそうすべきだ」

姦淫の罪で捕らわれた女性を前に「ユダヤ律法では石で殺せとある」と説くユダヤ教律法学者。しかしイエスはいう「あなた方の中で罪を犯したことのない者が石を投げなさい」。人々は手に持った石をおろす。

ユダヤ教にとって大切な律法を軽んじ、彼らの伝統を侮辱するイエスに、怒りを覚える律法学者。彼らは最高法院の議員ニコデモを通じ、ユダヤ教大祭司カイアファにイエスの脅威を訴える。しかし最初はイエスのことを歯牙にもかけないカイアファだった。

人々の熱狂と弟子たちの信仰心

飢えた5000の民をパンと魚で満たしたイエス。彼らはイエスを「メシア(救世主)」と呼び、「イエスをユダヤの王に」と叫ぶ。

民の声を聞いたユダがイエスに言う。「軍を率いてください。ローマ軍を倒せます」

イエスの表情は曇る。「間違った考えだ。力によってではない。」

イエスの考えが理解できない弟子もいた。「民はイエスをメシアと呼んだのに、あなたは無視した」

疑念を抱く弟子たちの信仰心を試すイエス。

嵐の中、湖でボートを必死でこぐ弟子たちは、イエスが水の上で歩行しているのを目にし恐れる。

イエスはペトロの心に呼びかける。「恐れるな。来るがよい」 ペテロはイエスを信じ水面に一歩踏み出す。しかし暴風が怖くなり沈んでしまう。イエスはペテロをつかみ「信仰の薄い者よ。なぜ疑ったのだ。私を誰だと思うのだ」という。「あなたは神の子です」嵐は静まった。

ユダヤ人大虐殺と大祭司カイアファ

カイアファはユダヤ人役職の最高位である大祭司。権力のある人物だが、ローマの傀儡という立場でもあった。

ある時、ユダヤ人がローマ総督のピラトの元へ抗議に集まった。ユダヤ人が神殿のために収めたお金をローマが水道橋の建設に使ったからだ。抗議したユダヤ人たちはローマにより虐殺されてしまう。

ローマのユダヤ人への残虐ぶりを目にしたカイアファは、ユダヤ人が騒ぎを起こさぬよう気を配る必要があった。

カイアファは、かつて聞き流したイエスに関する話を再び耳にする。

今回は、死者(ラザロ)を復活させたというものだ。

そのイエスが、過越の祭りでエルサレムに来るというから黙ってはいられない。

※過越祭は旧約聖書の出エジプト記に記されるユダヤの宗教的お祭り。かつての圧政者からの解放を祝う。

イエスが数千人の支持者を連れて町に混乱が起きればローマの介入がある。「奇跡の男」という詐欺師に、過越の祭りをぶち壊しさせる事はできない。

イエスは母マリアのいるナザレに帰郷。ナザレで「神が私を遣わされた」「すべて成し遂げた」と説く。ユダヤの律法学者は「自分をメシアだというのか」「神への冒涜だ」と非難。

ユダヤ教は民族的苦難から救世主(メシア)の出現を信じているが、彼らにとってイエスはメシアではなく、律法を守らない異端者だった。

「時が来た」と母マリアに告げ、エルサレムに向かうイエスと弟子たち。

ピラトの妻の夢

ローマ総督ピラトの妻はある夢をみた。

罪のない聖なる人がムチで打たれ殺される夢だった。聖なる人を殺したのは夫。

あれは警告と泣きながら夫に訴える妻。

神殿での騒ぎとユダ

エルサレムでロバに乗ったイエスは、自分を「メシア」と呼ぶ人々の喝采と熱狂に迎えられる。

群衆が騒げばピラトが何をするか、気が気でないカイアファ。

イエスを見張るようカイアファはニコデモと手下のマルコスに命じる。

イエスを迎えた群衆の中にいたバラバはイエスに訴える。「メシアだ!我々をローマから解放しろ。」

神殿についたイエスは、人々が商売・両替と金儲けを行っているのを目にし屋台をひっくり返す。イエスの行動に不安を覚え止めようとするユダ。しかし祈りの家を盗賊の巣にしてしまっているとイエスは嘆きは止まらない。

イエスの前にあらわれたニコデモは、我々が律法を教える、お前ではないと告げる。

しかしイエスは「あなた方の祈りは欺瞞だ。偽善者ども」と罵る。

ののしられたニコデモだが、イエスに不思議な力を感じる。

だが神殿での騒ぎを知ったカイアファはイエスが混乱の種になると恐れる。

イエスの弟子ユダは、カイアファの手下マルコスを訪れ、イエスの歯止めが効かず不安と訴える。そして「協力が必要な時はぜひ私に」と。

イエスは神殿の前で「建物の石1つすら、後世には残らない」と神殿の崩壊を予告する。

それを聞いたカイアファは激怒。すぐにイエスを捕らえるため手を打つことにする。

当初、イエスの起こす騒ぎをローマ総督ピラトは「カイアファの問題だ」としていた。しかし連日の騒ぎにカイアファを呼び出す。

そして騒ぎが起きたら神殿を閉鎖し過越祭も中止、どんな反乱であろうと鎮圧すると申し渡す。

ユダを呼び出したカイアファ。「イエスは最も神聖な場所である神殿を破壊すると脅し、両替人を襲った。本当に神の子であるなら神の家を傷つけるか」と、ユダに問う。

イエスの言動によるローマ介入と民族分断の恐れを告げ、ユダの心を揺らすカイアファ。最悪の事態を避けるためにイエスを連れてくるよう伝える。見返りを求めるユダに銀貨30枚が渡される。

カイアファの屋敷

カイアファの屋敷に最高法院(サンヘドリン)が招集される。イエスを裁くため、集まった律法学者たちや長老たち。

これはイエスを「取り除く」ための裁判だった。

「偽予言者を捕らえる」と言葉にするカイアファに「なぜイエスが偽物だとわかるのか」と問うニコデモ。

「イエスはイザヤ書にある真のメシアとしての徴を1つでも満たしているか?」「ローマの破壊から守り、神の民の未来のため一人を犠牲にする」カイアファは言う。

最後の晩餐

過越祭の前夜、晩餐に集まるイエスと弟子たち。そこでイエスはあるものを視る。弟子の裏切りと自らの死を。

イエスは自分は裏切られ捕らえられ死を宣告されると弟子たちに伝える。

パンは私の身体、ワインは私の血。こう伝え弟子たちに分け与える。

「あなた方の一人が、私を裏切るだろう」
イエスの言葉に驚く弟子たち。

パンをちぎり「これを食べるものだ」と小声でユダにちぎったパンを与える。否定するユダだが、「さあ、やるのだ」とユダを行かせる。

ペテロは「私は躓かず、師のためなら命を捨てます」とイエスに伝える。嬉しそうにペテロを抱きしめるイエス。しかしイエスにはある光景が視えてしまう。「夜明けまでに3度、あなたは私を知らないというだろう」とペテロに言い残す。

イエスの逮捕

ゲッセマネの園で最後の祈りを捧げるイエスは、寝てしまった弟子たちを「心は燃えても肉体は弱い」と叱る。

カイアファの手下たちを引き連れてきたユダに、「成すべきことをしろ」と伝えるイエス。ユダはイエスに接吻。

ペテロは裏切り者とユダを殴り、マルコスの耳を切り落とす。イエスを守るためのペテロの命がけの行為だが、イエスは「剣をとるものは剣で滅びる」とペテロを戒め、マルコスに手をあてる。すると切り落とされたマルコスの右耳は元通りになっていた。

イエスは麻袋をかぶせられ兵士に乱暴を受けながらカイアファのところへ連行される。

ニコデモはカイアファに「法廷で昼間、公に裁かないのはは律法に背く」と訴えるが、カイアファは待てない。騒ぎを起こすとピラトが神殿を閉鎖してしまうからだった。律法を巡りカイアファとニコデモは応酬するが、真夜中に裁判が行われる。

「お前は神の子か?」との問いに「そうだ」と答えるイエス。

神への冒涜と神殿を破壊するという脅しで、イエスは有罪になる。

最高法院の中には、カイアファのやり方に反論を唱えるものもいたが、多数決でイエスは死刑に決まった。

民の前でイエスの死刑を伝えるマルコス。ユダは、マルコスからもらった銀貨を投げ返す。のちにイエスを裏切ってしまったユダは首を吊る。

群衆の一人にペテロがいるのを見とがめた兵士は、「奴(イエス)を知っているのか?」とペテロに尋ねる。

とっさに「知らない」と答えるペテロ。その後も同様に口にし、イエスの予言通り3回イエスを知らないと口にした事に気付く。

ピラトの迷い

カイアファと長老たちがピラトの元へやってくる。

イエスへの死刑の宣告をしてもらう事が目的だった。

当時ローマ帝国は統治をその土地の法律に委ねていたが、死刑だけは例外で、ローマ総督の認可や判決がなければ罪人を死刑にできなかった。死刑の権限がない為カイアファはピラトに頼む必要があった。

煮え切らないピラトにカイアファは、「謀反が起きればローマ皇帝がお怒りになる」と半ば脅迫するように迫る。

ピラトはイエスに会うが、イエスに何の罪も見出すことはできなかった。裁判官で陪審員で法の執行人であるピラトは真理の追求が得意なはずなのに、ついイエスに「真理とは何か」と問うてしまう。

かつてイエスの夢をみた妻はピラトに「私が夢で見た人。処刑するのは駄目」と訴える。

イエスを無罪と思うが、自らの失脚を怖れ決断できないピラトは、民衆に判断を仰がせることを決めた。

イエスとバラバ

過越祭りでは、かつての圧政者から解放されたことを祝う。皇帝の法で、囚人を一人釈放できることになっていた。ピラトはこれを利用し、解放される囚人を民衆に選ばせようとした。

ピラトはイエスへの鞭打ち40回命じる。イエスは母マリヤ、弟子たちの前で鞭打ちの刑にあい、ふざけた兵士によって茨の冠をかぶせられた。

ピラトは民衆の前に、バラバとイエスを出し、どちらを解放するか選ばせる。

カイアファらは民衆を扇動し、解放するのはバラバと叫ばせる。

イエスの弟子は、カイアファの根回しで会場に入れないでいた。

予言者はどうするか?ピラトの問いに、カイアファらにたきつけられた民衆は、十字架にかけろと叫ぶ。

イエスをメシアと称えた人々が、扇動によりイエスを糾弾していった。

ピラトはイエスを十字架にと言い渡す。

ピラトは手を洗う※

※手を洗うピラトの意味:「私には責任がない」とカイアファに責任を転嫁しようしたもの。

イエスの磔刑

鞭で打たれ足元もおぼつかない身体で重い十字架を担ぎ、処刑場であるゴルゴダの丘まで進もうとするイエス。

何度も倒れるイエスを助けようとする母マリア。マリアに「恐れないで。神はどんなことでも可能なのです」と伝えるイエス。

途中、動けなくなったイエスを見たローマ兵が、群衆の中にいたクレネのシモンに一緒に担ぐよう指示。シモンはイエスと伴に十字架を抱えゴルゴダの丘へ向かう。

イエスの十字架につける罪状札に、ピラトは「アラム語、ラテン語、ギリシャ語で”ナザレのイエス ユダヤ人の王”」と記す様に命じる。

カイアファは「ユダヤ人の王などではない。”この男はユダヤ人の王と自称した”」と書くよう言うが、ピラトは「命じたままに書け”ユダヤ人の王”」と譲らない。

この事は、イエスの真の姿をそれをみた人々の前で宣言することになる。

ゴルゴダの丘に到着したイエスは、衣を脱がされ十字架の上に転がされ、両手両足を釘で打たれる。そして十字架に掲げられた。

イエスの足元にいるのは、母マリア、マグダラのマリアなど女性の弟子。男性の弟子はヨハネのみ。

十字架にかけられたイエスを民衆や、兵士たちが笑う。「他人を救ったが自分自身を救うことはできない」と。

イエスは神に請う。「父よ。彼らをお赦しください。していることが分からないのです。」

息を引き取る寸前、「我が神よ、なぜ私をお見捨てになったのですか」と叫ぶイエス。

空には暗雲が立ち込める。

「御業は成し遂げられた」と呟き、「父よ、我が魂を御手に委ねます」といい息を引き取った。

カイアファが祈るエルサレムの神殿は崩壊し、エルサレム一帯、地震の響きでうごめく。

十字架から降ろされたイエスを抱く母マリア、寄り添うマグダラのマリア、そしてヨハネ。

イエスの復活

イエスの遺体を母マリアと弟子たちが清める。彼らと伴にいるのは、ニコデモとアリマタヤのヨセフ。ニコデモもアリマタヤのヨセフもユダヤ最高法院の議員。

その3日後、マグダラのマリヤはイエスの墓の扉が開き、遺体がないのに気付く。

マリアの前に現れたのは、復活したイエスだった。

イエスを失いうなだれる弟子たちの元に急ぐマリア。師が復活したと訴えるが、他の弟子たちは信じない。

ペテロとヨハネは墓に誰もいないことを確認する。

弟子たちの前にその姿をみせるイエス。

しかし、唯一トマスだけは、まだイエスの復活が信じられなかった(トマスの不信)

イエスは、トマスに「疑いを捨てろ」と言い、釘で穴の開いた自分の手のひらをトマスに差し出す。そして「信じる者になれ」と言う。

その後、イエスは40日合間かけて弟子たちに教えを解く。

最後に、「全世界へ行き、すべての創造物に福音を伝えなさい」と伝え、天へ昇る。

ペテロを中心に弟子たちは世界へキリストの教えを広めにいく。