愛着障害 ~私と母の愛着スタイルについて~

生きづらさや親子関係のことについて悩み、これまでにも本を読んだりインターネット上の情報を調べたりしてきました。

アダルトチルドレン毒親関連、心理学など様々です。

そうした中で、私が感じているこのつらさは愛着スタイルに問題があるからなのでは?と思うようになりました。

 

年末に岡田尊司さんの『回避性愛着障害 絆が希薄な人たち』を読みました。

こちらの本には愛着障害の特徴や原因、特に回避型のことについて詳しく説明されています。

(2013年12月に発行された本ですので、これ以降に新しい説が出たり変更箇所があるかもしれません)

 

 

巻末にある「愛着スタイル診断テスト」の結果は以下のようになりました。

 

 安定型  ・・・ 2点

 不安型  ・・・ 14点

 回避型  ・・・ 19点

 未解決型 ・・・ 6点

 

私の場合は「回避型」が一番高くなっています。

15点以上の場合はその傾向が非常に強い、10点以上の場合には強いと判定されるそうですので、2番目に高い「不安型」も無視できません。

回避型、不安型ともに強い場合は「恐れ・回避型」に分類され、私はこちらに当てはまるのではないかと思います。

 

親の愛着スタイルは不明ですが、おそらく母は「不安型」、実父・義父は少なくとも「安定型」ではないと思います。

 

愛着スタイルの決定には遺伝要因が4分の1だそうで、環境要因の方が大きく影響します。

特に1歳半までの環境が重要で、その傾向は成人した時点でも3分の2の人で変わらず認められる、とありました。

実際に私が生まれ育った環境を考えると、安定型になることはまずあり得ないと思います。

せいぜい2歳までが安定した愛着を育むタイムリミットらしいので、私と母との間には安定した愛着が育めなかったのでしょう。

 

環境要因には学校や社会における対人関係や、恋人や配偶者といったパートナーからの影響もあるそうです。

もしかしたら中学生のころに受けたいじめの影響も少しはあるのかもしれません。

 

 

回避型となる主な要因として、「ネグレクト」、「過保護・過干渉などの過剰な支配」、「両親の不仲」、「持続的なストレス状況」などがあります。

過保護・過干渉が原因となるのは少し意外でしたが、子どもに対して関わる量は十分でも、子どもの欲求や感情を無視しているという点で質に問題があり、言うなれば精神的なネグレクトが原因となるようです。

 

母も過保護・過干渉タイプで、私はいつも母のことが重いと感じていました。

不安型の人の子育てには「自分の感情に気を取られて相手のことを冷静にみられない」「子どもの気持ちに応じて見守ることができない」「自分が見捨てられると思い自立を阻んでしまう」といった傾向があるようです。

確かに母にもそういった傾向があり、私がどう思っているかを考えて接するというよりも、母自身が「私の不安を解消して!私を安心させて!」と心の中で叫んでいるように見えていました。

 

安定した愛着を育むためには「安全で安心できる環境であること」「相手が求めれば答えるという応答性」「相手の立場になって気持ちを汲むという共感性」が必要とされます。

母は過保護・過干渉、義父はいつ暴れだすかわからないという状況では、私の愛着スタイルが安定しなかったのは当然のことだと思えます。

 

 

ただ、環境要因が4分の3あるということは、この先私が安定型に変われる可能性もあるということではないでしょうか。

今現在、母とほぼ絶縁状態になっていることも、回避型という愛着スタイルが影響しているのであれば、それをなんとかして安定型に変えることで解決できるのかもしれません。

母自身が自分の愛着スタイルを変えようと思ってくれる可能性はあまり期待できません。

ですが、私自身のことであれば希望はあると思っています。