サヨナラ乳腺炎 | 痛い授乳中の白斑としこりの治し方

授乳中の痛い白斑としこりを治す方法をお伝えします。乳腺炎になる原因にはさまざまありますが、白斑としこりができる詳しい原因や予防方法、食事の仕方やマッサージ方法など、いろんな角度から白斑としこりを取り除きましょう。そして、楽しい快適な授乳ライフを送りましょう!

乳腺炎とは?乳腺炎と乳腺症の違いって?

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乳腺炎と乳腺症。言葉がよく似ている2つですが、当ブログ運営者はその違いがよく分っていませんでした。調べてみると2つはまったく別のものということが判明。では、乳腺炎と乳腺症の違いを詳しく解説していきます。

 

乳腺炎と乳腺症の違い

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乳腺炎と乳腺症、この2つの決定的な違いは『炎』と『症』が現しています。『炎』とは、これは“炎症”のことで急性疾患であり病気の1つ。『症』とは、“痛みや症状”をあらわす言葉で病気ではありません。

 

乳腺炎とは? 

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乳腺炎とは、乳腺に細菌などによる影響、もしくは母乳が溜まっておっぱいが赤くなったり熱が出たり、痛みを伴ったりします。「抗生物質」や「切開排膿」などが必要となる場合があります。

 

乳腺炎の種類は3つ

乳腺炎には3種類あり、“うっ滞性乳腺炎”、“化膿性乳腺炎”、“乳輪下膿瘍”があります。ほとんどが最初の2つで、3つ目に挙げた化膿性乳腺炎は比較的珍しい乳腺炎だそうです。それでは、それぞれの乳腺炎について説明していきますね。

 

うっ滞性乳腺炎

うっ滞性乳腺炎は、母乳が出始めたころのお母さんに起こりやすい乳腺炎。当ブログ運営者もこちらに何度もなりました。

母乳は胸の内部の乳腺という部分で作られ、そのまま乳頭から外に出るようになっています。もし、赤ちゃんが十分に乳首を吸うことができない、陥没乳頭など元々の乳頭の形で母乳の出口が狭くなっている、といった場合には乳管が詰まり、胸の中に母乳がたまりやすくなってしまいます。

授乳の初期に乳腺炎が起こることはよく知られているかもしれませんが、授乳をやめる卒乳のタイミングにもこのようなトラブルが起こりやすいので注意が必要です。


化膿性乳腺炎

化膿性乳腺炎は、他の2つの乳腺炎とちがって赤ちゃんが原因で起こる乳腺炎。乳頭から細菌感染をおこす病気で、強い炎症を引き起こします。たとえば、授乳中に赤ちゃんの前歯が生えてはじめて、乳頭に傷がついてしまい、その傷口から細菌感染を起こします。
この乳腺炎は、乳腺炎後の授乳をどうするのか?授乳を終えることができるのか?今後の授乳プランによって治療の方針や薬の選択肢などが大きくかわってきます。乳幼児の年齢や育児の方針に合わせて治療をおこなっていきます。


乳輪下乳腺炎(膿瘍)

乳輪下膿瘍は化膿性乳腺炎が進行し、ひどくなった状態。乳輪の下に膿がたまり、できものができてしまう乳腺炎です。感染が拡大し炎症が進むことで、組織が壊され白血球が蓄積、膿が溜まってしまいます。

また、授乳をしていないのに赤みや膿などの炎症がある場合はほとんどがこれにあたり、陥没乳頭を伴うことが多いです。

乳輪下膿瘍になると切開を施すことで膿を出し、きれいに洗い流すことで症状が治まります。

 

 乳腺症とは?

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女性ホルモンの変化によって起こる痛みなどで、病気ではありません。赤みや膿などが無く、見た目は正常。

みなさん生理前におっぱいがが張ったり、少し痛みを伴ったりした経験があるかもしれません。生理のときには、乳腺や子宮が退縮し、おっぱいの張りが取れ、子宮の粘膜がはがれ落ちます。これが生理による出血。これを繰り返す中で、乳腺の線維化が起こり、おっぱいの一部が硬くなったように感じます。

病気ではないので、抗生物質や切開なども必要なく、特別な治療法もありません。30代後半から50代前半の年齢層に多く、乳腺の線維化による、しこり感や痛みなどが症状の代表的なものです 。 

 

授乳中なら乳腺症でなく乳腺炎?

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授乳をしている人がおっぱいに違和感を感じたとき、そのほとんどが乳腺炎かもしれません。当ブログ運営者が経験した乳腺炎は、乳腺炎のなかでも毎回うっ滞性乳腺炎でした。

このタイプの乳腺炎になると、乳首の先に白斑と呼ばれる白い点ができます。この白斑が乳管に栓をしている状態で、つくり続けられる母乳が胸にたまってしまいます。

乳腺炎でも3つのタイプがありますが、 授乳中の人が胸にしこりや痛みを感じた場合、一度乳首をチェックしてみてください。