サヨナラ乳腺炎 | 痛い授乳中の白斑としこりの治し方

授乳中の痛い白斑としこりを治す方法をお伝えします。乳腺炎になる原因にはさまざまありますが、白斑としこりができる詳しい原因や予防方法、食事の仕方やマッサージ方法など、いろんな角度から白斑としこりを取り除きましょう。そして、楽しい快適な授乳ライフを送りましょう!

乳腺炎の検査方法とは?マンモグラフィー検診するの?

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痛くてつらい乳腺炎。なんと妊婦さんのおよそ4人に1人が発症するほど、たくさんの人が悩む症状です。誰かに助けてほしいけど、小さな赤ちゃんを連れて病院へ行くのはとても苦労しますよね。なるべく自力で母乳の詰まりを治したい。でももし病院へ行くとしたら、どんな検査方法で乳腺炎を調べるのでしょうか?

 

乳腺炎の種類

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乳腺炎といっても、実は乳腺炎には2種類あります。細菌が乳首から侵入したことで起こる“急性化膿乳腺炎”と、母乳が詰まることで起こる“停滞性乳腺炎”があります。

 

急性化膿乳腺炎とその症状は?

急性化膿乳腺炎は、産後2~3週間を過ぎた人に多くみられるといわれる乳腺炎です。まだ授乳に慣れていない乳首が、授乳を開始したことで傷つき、その傷口から黄色ブドウ球菌や連鎖球菌などの細菌が侵入し、炎症を起こします。

急性化膿乳腺炎の症状は、おっぱいが赤く腫れて熱を持ち、しこりができ、痛みを伴います。また、おっぱいだけが腫れるのではなく、脇の下のリンパ節が腫れることもあります。

全身の症状としては悪寒や体の震えを伴う38℃~40℃の高熱が出ることもあり、炎症がひどくなると母乳に血や膿が混じることがあります。

 

停滞性乳腺炎とその症状は?

授乳中、たくさんのお母さんが悩まされる乳腺炎は、こちらの停滞性乳腺炎。乳首には約15~20本の乳管があり、そのうち5~6本ほどの乳管が授乳には活躍します。その乳管の開き具合が悪かったり、赤ちゃんの吸引力が弱いと母乳がうっ滞して炎症を起こします。

停滞性乳腺炎の具体的な症状は、おっぱいが全体的に赤く腫れて熱をもち、おっぱいが硬くなり、母乳の詰まった部位がしこりとなります。軽く触れただけでも非常に強い痛みを感じることがよくあります。
停滞性乳腺炎の場合でも熱を出すことはありますが、急性化膿乳腺炎のように高熱を出すことは少なく微熱程度で、全身症状としては急性化膿乳腺炎より軽いものがほとんどです。

 

乳腺炎の検査方法

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乳腺炎を確実に調べる方法ですが、その検査方法はいくつかあります。代表的なものとして、血液検査やレントゲン、マンモグラフィー、超音波検査(エコー検査)があります。

 

血液検査

乳腺炎における血液検査は、白血球の増加やCRP値の上昇を調べます。CRP値とは、炎症や感染症を調べる際に注目される数値。CRPは正常な血液の中にはほんの微量しか含まれない成分で、体内で炎症や組織細胞の破壊などが起こると肝臓で生産されて血液中に流れ出し増加。症状の程度に比例して数値が上昇するため、炎症や感染症の指標として用いられるほか、病状を把握するためにも有用です。

 

レントゲン(X線撮影)

レントゲンは、放射線を利用した画像検査法。レントゲンは放射線を一方向から照射し、フィルムに画像を焼き付ける検査です。一般的なレントゲンは、胸を調べるときにも使われます。

 

マンモグラフィ

マンモグラフィーとは乳房専用のX線撮影のことです。マンモグラフィーは乳がんをはじめ乳房にできる病気のほとんどをみつけることができます。特に、しこりとしては触れることのできない非常に早期の乳がんを発見できるのが大きな特徴。
ただし、診断に必要な良い写真を撮るために乳房を圧迫板で挟み、極力薄くした状態でレントゲン撮影を行う装置です。

 

超音波検査(エコー検査)

超音波検査とは人には聞こえない領域の音波を体内に発射してその反射を映像化する機械です。レントゲンと違って放射線を使わないので安全。最近の技術革新によって、より画像は鮮明になっています。

 

 

乳腺炎でまずおこなう検査方法は?

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医師によれば、授乳中の乳腺炎の診断は容易だそうです。乳腺炎の診断方法とは触診と問診。ほとんどの場合がこれで乳腺炎とわかるそうです。

血液検査やレントゲン、マンモグラフィー、超音波検査などは特別なことがない限りおこなわれません。おこなわれるとするなら、これらの検査方法は乳がんではないことを確認するためにおこなわれます。

 

授乳中でもマンモグラフィ検診するの?

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確実に乳腺炎であることがわかれば、もちろんマンモグラフィーをおこないません。しかし、乳がんの可能性が否定できないのであれば、授乳中であってもマンモグラフィーをおこなうことがあります。

 

痛みがひどくなる前に病院で診察を

痛みがひどくなったり高熱が出たりする前に、乳腺炎が疑わしい場合は病院で早めに診察を受けましょう。乳腺炎がひどくなると、おっぱいの中が膿んで、手術しなければならないケースもあります。実際に、乳腺炎をこじらせてしまい、手術を経験したママも少なくありません。自力で治せそうにないと思ったら、早めに受診してくださいね。