桜並木摂津を前に途切れけり

 

「方円」2022年6月号円象集掲載。

私の住む京都府京田辺市は、大阪府枚方市に隣接している。私の住む地域を通る道のひとつに、その枚方に直結している道がある。そこまで辛夷や桜など、春に花開く並木が続いているが、枚方へ繋がる道路にはそれがない。大阪府は昔で言えば摂津。こちらは山城。ちょうど国の境目で花並木が途切れているように見える。厳密に言えば違うかもしれないが、花の途切れたところが国の端のように見えて、それぞれの地域の違いを見たような気がして詠んだ句。

先程まで、昔のドキュメンタリー番組を見ていた。ある国の民族同士の争い。メディアが扇動して、一般市民が加害者にも被害者にもなる現実。恐ろしかった。これは別に遠い世界の話ではない。生粋の京都人はいけずで、他の地域の人を「ウチらとは違う人やさかい」などと下に見ているなどと揶揄される事が多い。ある面では的を得ているかもしれないが、それを100パーセント信じるのか信じないのかはその人次第。しかし他からの情報という要素もある。真実を見抜く目を養うのは、そう簡単ではなさそうだ。

 

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