名主逝き桜を遺す家屋敷

 

「雲の峰」2023年6月号課題俳句佳作の句。俳誌「雲の峰」には課題俳句というものがあり、毎月出される兼題について2句投句する事になっている。この時の兼題は桜。親戚にかつての名主がいた。農地改革で田畑を取られた後も、600坪の屋敷に住んでいた。そのお宅には子がいなかった。時が過ぎ、高齢のご主人は他界。施設に入っていた奥さんも亡くなった。残ったのは大きな家だけ。その家に桜があったかどうかは、実は定かではなく、想像の世界になってしまうが、主がいなくなった家というものを身近に感じて詠んだ句。

私には兄弟がいない。両親が他界してひとり暮らし。父方、母方の伯母も高齢。いとこはいるので、身寄りが誰も居ないという事はないが、この句で表現したような事が、これからリアルに起こりうるのは確かな話だ。先週誕生日を迎え、お陰様で53歳を迎えた。まだまだそんな事を考える年齢ではないと思っていたが、あっという間に50を超えたという事を考えると、あまり悠長に構えていられない。幸い私には吹奏楽や俳句を通して得た仲間がいる。最終的にはひとりだが、いざという時には頼ってもいいのかなと、最近考えている。あまり悲観的に考えたくはないが、そろそろそういう事も考えねばと、最近思う。

 

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