竹皮を脱ぎ青空に身を晒す

 

「雲の峰」2023年7月号青葉集掲載。

「竹皮を脱ぐ」は夏の季語。筍は伸びるにつれて下の節から順に皮を脱ぎ、それ以上は成長しない。竹の皮は自然に脱げる頃に採取し、物を包むのに用いる。皮を脱いで初めて竹としての姿を見せる。今まで隠れていた青い竹が、白日の下にさらされる。まだ色褪せない青い竹。それが青空のもとに現れているという新鮮さ、初々しさが眩しく見えて詠んだ句。

今は「若竹」と呼ばれる身。これから日に晒されて、若々しい青は日に日に薄くなり、黄色がかった色へと変化してくる事だろう。そうすると「古竹」と呼ばれ、親しまれる。若いうちは若いうちで魅力があり、年齢を経るにしたがって、違った魅力を見せる。人間にも当てはまるだろう。但し人は、単に年連を経るだけで、中身を伴わなければ魅力的ではない。自分自身が外面も内面も輝けるように、不断の努力をしなければならない。今、自分はそれが出来ているのか。最近疑問に感じている。変わらねば。

 

↓コチラも併せてご覧ください♪↓

コダマヒデキ~音楽と俳句の部屋~

 

俳句を始めませんか?

俳句結社「雲の峰」

 

 

人気ブログランキングでフォロー