小獅子の尾

芸術大学の通信教育部に通う20代女子の雑記

【古文書】崩し字の勉強法

最近仕事が落ち着いて来たので、某神社の古文書読解講座に通っています。

実は10代の頃から崩し字に興味があったのですが、結局都合が合わなかったりして勉強できず・・・
通信制大学を卒業式してようやく崩し字を学べる所までやって来れて感無量です。

人から聞いた勉強法や、私自身が試した方法を書いてみようと思います。


崩し字の学習歴と読解講座で思ったこと

長い間崩し字に興味があり、大学で崩し字読解の講義を発見した時は天にも昇る気持ちでしたが見本を見て自分で読解するシステムに不安を感じ、結局履修には至りませんでした。

初学者のほとんどは私と同じように、見本を参考に読むことに不安を感じるのではないかと思います。

古文書ごとに書き方の癖があったり、文字を繋げて書くことで見た目が変わったりしますからね・・・

それに、崩し字の崩し方には段階やパターンの違いがあって、崩し方の違いで全然違う見た目になっている事もあります。

特に良く使う文字ほど崩され、"候"なんかは句読点の"、"の様な形になる書かれる場合もあり、しかも他の崩し字と続けて書かれているので言われるまで解らないほどでした。

かな文字も異体字が沢山あり、昔と今で書き順が違う事もあるため、見本を片手に全ての文字を一つずつ探すのは非現実的な作業かなと思います。

教材を使った独習では、参考とする崩し字のパターンも限られますし、個人的には、初学者ほど対面の講座で学んだ方が効果が出る様に思いました。

ちなみに崩し字の読解講座は郷土資料館や神社、文化財関係の研究所などで開催される事が多いみたいです。

YouTubeにもいくつかビデオが転がっていますが、現段階ではチャンネル数が少なく、分野が限定されている印象です。

崩し字の独習方法

崩し字を読もうと決めてから、何度か図書館で崩し字の本も読みましたが、例が少ないため解ったような解らないような感じで、結局疑問が消えない感じでした。
書籍に関しては、もう少し予備知識のある方が対象な気がします。

もっと簡単な独習方法としては、崩し字読解講座で教えて貰った学習用アプリが一番手軽で効率的だと思います。

気軽にテストができたり、スマホでかな文字の一覧を出せたり・・・初学者にとっては心強い味方です。

この他に、細々と続けている書道の通信講座で学ぶ草書も意外と役に立っています。

書道で書き方を覚えて、崩し字講座でなぜそんな形に崩れるのかを学ぶという偶然の相乗効果が生まれて、双方に役立っている気がします。

書道は習わなくても、本屋さんにお手本が売っていたりするので、独習で書いてみるのも良いかも知れません。
崩し字を学ぶなら草書編ですかね。

すでに書いたYouTubeにも数は多くないものの崩し字講座のビデオが公開されていたりしますね。
私はあまり見ていないので感想は言えませんが・・・

そんな所で、勉強方法と言ってもアプリや書籍、書道、YouTubeなど、それほど多くは無いのですが、反復練習しながらボチボチ勉強しています。

崩し字はわりと基礎的な部分なので、徐々にマスターして行けたらと言う感じですね。