風俗嬢を辞めてから

私の人生は楽しくなかった。だから私は自分の人生を創造したの。

風俗卒業と愛人生活を終えて

 

結果からいうとKさんとの愛人関係は、一年足らずで終止符を打ちました。

 

風俗嬢から愛人へ③ - 風俗嬢を辞めてから

 

 

一年間過ごしていくうちにKさんの精神状態は良くなったり悪くなったりで自分でもコントロールが効かなく、傍から見ていてもそれは充分に感じていました。

 

もともと患っていた精神疾患が関係していたと思います。

 

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それと同時に私に凄く依存していくようになりました。

会う頻度が増えたり、私にくれるプレゼントの数も多くなってきました。

 

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Kさんと過ごすときはホテルなどではなく、お買い物やご飯をご馳走になることが多くなっていました。

 

色んな話もしましたし、お互いのことをよく知れたと思っています。

 

しかしお金をいただいてる以上、楽しくしなければという気持ちで過ごしていたので

心からKさんとの時間を楽しめたかと言われたら…それは複雑な気持ちでした。

 

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私は昔、お金があって欲しいものが手に入るほど幸福なことはないと思っていたけれど、実際はそうでなかったという絶望感を抱き始めていました。

 

そして何よりブランド品や高級なお店がとてつもなく自分に不似合いなことに気付き、

そのイライラからもKさんの好意に冷たく当たってしまうようになりました。

 

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私もKさんも病んでいたのだと思います。

お金で成立している関係こそ不安定で、そこには何の信頼関係もなく、蓋を空ければ赤の他人ということに改めて気付きました。

 

ましてや私にはKさんに対する恋愛感情が全くなく、その事に後ろめたさを感じていました。

 

 

そのような状態が続き、出会ってから一年頃にKさんから連絡があり実質愛人関係は終止符を打ちました。

 

メールの内容は

会社が上手くいっていないこと

自分の精神状態が良くないこと

私のことを本気で好きだということ

 

後半はお金はなくても会って欲しい、といった内容が少なからず書かれていました。

 

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確かにKさんには本当に感謝しているし、会い続けるという選択もありました。

 

しかし、会い続けても良くはならないことを私はこの段階で気付いていたので返信はせずにそっと携帯を閉じました。

 

Kさんのメールの内容が本当だったのか今となっては分かりません。

けれどKさんは最後まできちんとお金を渡してくれて、とても律儀な方でした。

 

会わない選択をとった理由としてKさんに恋愛感情を抱いておらず、私の中で金銭の援助をしてくれる人だったということを自分自身で再確認しました。

 

残酷だけど、内にこういった感情をもつ自分がいることを認めざるを得ませんでした。

 

愛人関係でお金を受け取っていた側として、利用していたとしか思われないけれど

常に心はいつもポッカリ穴が空いていたように思います。

 

私は貢ぐ貢がられるといった男女関係は否定も肯定も出来ないけれど、

それ以前にバランスを保って関係を続けることの難しさを知りました。

 

お金は湧いて出るものではないし、少なからずどちらかに限界はきます。

それが金銭面なのか精神面なのかは分かりませんが…

 

 

最後に言いたいことはひとつだけです。

 

お金は人を幸せにする道具の一つだけど、

お金が人を幸せにはしてくれません。

 

自分の幸せを見つけて生きていきたいですね

 

fin