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2022-05-25 | 作家別諸々(た行)

 

田中雄一
『ノモンハン 責任なき戦い』


戦場日記と同時進行で読む。
今回は2019年に書かれた新しめの書籍を手に取ってみた。

 

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真珠湾攻撃、太平洋戦争開戦の2年前の1939年、満州国とソビエト連邦の国境地帯で発生した「ノモンハン事件」
見渡す限りの草原地帯で、関東軍とソビエト軍が大規模な軍事衝突に発展、双方あわせて4万5000人以上の犠牲を出した。
関東軍を率いたのは、弱冠37歳の青年参謀・辻政信と、その上司・服部卓四郎
大本営や昭和天皇が無謀な挑発を厳しく戒めるのをよそに、「寄らば斬る」と大見得を切った辻によって、日本軍は想定外の「戦争」へと突入していった――。

事件から80年、いまも装甲車や塹壕が放置され、人骨が散在するノモンハンの現場を徹底調査、さらにアメリカに残る旧軍人らのインタビューテープを発掘して、事件の深層を立体的に浮かび上がらせた同名番組を書籍化

 

第二次大戦日本軍大敗北の「序曲」が、ここにある。村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』のモチーフになった満州北辺の戦争
「作戦の神様」「陸軍きっての秀才」と謳われた参謀・辻政信に率いられた関東軍は、なぜソ連・モンゴル軍に大敗を喫したのか。この悲惨な敗戦から、なぜ何も学ばなかったのか。
NHKスペシャル放送時から話題沸騰の名作!辻政信が書き残した「遺書」の内容とは。

 

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司馬遼太郎はノモンハン事件を「昭和を読み解く鍵」と考え、10年以上に渡り調査したそう。

 

 

 

 

 

 

『絶対悪』
それは人それぞれの意見かと思うけど、そう言わしめるなりの「理由」がある。

 

 

「自決勧告」

 

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ノモンハン事件の時代になると、捕虜を恥とする感覚は一兵卒にまで広がっていた。ノモンハン事件の生存者も、インタビューで捕虜になることへの嫌悪を口にした。
「捕虜になったら恥ずかしいと、村に帰れないと、そういう気持ちは全員が持っておりました。」

自決用にあらかじめ上官から手榴弾を渡されたと語る。

 

捕虜の運命については、その多くは知られていない。

 

「生きて虜囚の辱めを受けず」
国民心理に強い影響を与えた訓令

沖縄戦に象徴されるように、戦争末期になると、軍人にとどまらず多くの民間人、幼い子供たちが自決の道を選び、あるいは強要され、命を落とした。

 

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それは「戦死扱い」自決を促された現実

 

 

 

‘’大和魂‘’ともてはやされた日本軍の精神主義

 

日本「つよがりの時代」(いやホント読んでいてゾッとする空恐ろしい時代だわ)

 

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日本陸軍はノモンハン事件の教訓を、「特殊戦」という論理にすり替え、軍の近代化に踏み切きれなかった。

 

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目先の利益を優先するあまり大局を見失う。

責任の擦り付けとでもいう態度「くだらん戦争」

 

 

 

ガダルカナル・・有名ですがそこに辻がいたとは・・

 

 

 

 

 

 

 

 

次作ノモンハン関連は『失敗の本質』あたりを読もうと思う。














お洗濯日和(^▽^)/風もあってシーツが乾く。
今はこんなに平和な日本です。


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