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2022-01-28 | 翻訳物

 



アーサー・コナン・ドイル
訳:小林司/東山あかね
[注・解説:C・ローデン 訳:高田寛]
『シャーロック・ホームズ全集④ シャーロック・ホームズの思い出』★★★

 

本を手に取ることなくお正月が過ぎ・・
仕事始めでばたばた、週末はボードやらでこれまた本に触れず・・
やっと読み終わりました~

こちらも『シャーロック・ホームズの冒険』に次ぐ大容量!全681P
同じく12作品を纏めた短編集
読み応えたっぷり(^▽^)/

初めて出版されたのは、1893年
既にシャーロック・ホームズの生みの親として、有名作家となっていたアーサー・コナン・ドイル
色々な苦悩の末、ラストの『最後の事件』でシャーロック・ホームズに死が訪れる。
え!?って感じでしょ ホームズって死ぬの?

 

--------(抜粋)

 

学生時代のホームズや探偵初期のエピソードなど、ホームズを知る上で欠かせない物語満載
宿敵モリアーティ教授との対決を描き「最高の出来」と言われた《最後の事件》を含む、必読の第二短編集

日本を代表するシャーロッキアンによる新訳全集
全12編を、「ストランド・マガジン」に掲載された初出の順番どおりに初めて収録
精緻かつ権威あるオックスフォード大学版の「注釈・解説」を完訳して付し、シドニー・パジットのイラストすべてを復刻掲載

 

--------

 

 

15作目
・白銀号事件 ★★★★(私的に最初から盛り上がった!)

  聞いたことがあるような?それでも新鮮さがある。

 

 

16作目
・ボール箱

  耳

 

17作目
・黄色い顔 

  人種差別がまかり通っていた時代を彷彿させるお話

---

 

「ねえ、ワトスン」と彼は言った。「これから、ぼくが自分の能力を過信した時や、事件解決の努力を怠っているようなことがあったら、ぼくの耳もとで『ノーベリ』とささやいてくれたまえ。そうしてもらえれば、ぼくは君に大いに恩義を感じるよ」

 

---

 

18作目
・株式仲買店員

  トレーダーとか横文字じゃないのが時代を感じさせる。
  どこへ連れてゆかれるのか?ナゾがナゾを呼ぶけど、ホームズにはお手のものです(^▽^)/

 

 

19作目
・グロリア・スコット号

  ホームズ初めての事件「ぼくが、生まれて初めて解決した事件だからさ」

  学生時代にトレヴァーというお友達がいたらしい。
  愛犬のブルテリアがホームズに嚙みついたのが知り合うきっかけとなった。がうがう

 

 

20作目
・マスグレーブ家の儀式

  前の事件に続く過去の回顧録(『思い出』ですから?)
  ホームズにも下積み時代があったのです。


 

21作目
・ライゲイトの大地主

  休養先で起こる事件
  ホームズの演技が冴える!?

 

 

22作目
・曲がった男

  ベイカー街遊撃隊 小さなストリート・チャイルド登場

 

 

23作目
・入院患者

---

 

「そう。あなたへの助言は、まず、真実をお話しなさい、ということです」

 

---

 

 

24作目
・ギリシャ語通訳

  ホームズに兄弟がいた!(親族情報はあまり明かされていないから初耳!)
  それも徒歩圏内に住んでいたとは意外だった。

---

 

マイクロフト・ホームズはシャーロックよりかなり大がらで、体格もよかった。
体は肥満していたが、大きい顔の中に、弟に特有の、あの鋭い顔つきを思わせるものがあった。奇妙に明るい、うす灰色の目には、もてる力をすべて使いきって捜査をしているときの、シャーロックの目の中でしか見たことがない、もの思いにふけりつつ遠くを見つめている、内省的な目つきとよく似ていた。

 

---

 

 

25作目
・海軍条約文書事件

  ホームズの洒落っ気がおもしろく、ウケた。
  本人曰く「ぼくはいつもドラマティックな味付けがしたくなるたちでしてね」

 

 

26作目 この短編集最後!
・最後の事件

  見開きの挿絵が何を物語っているのか・・決闘からの死!?
 

  モリアーティ教授と言うか「モリアーティ」はこのホームズで知っている。

 

  今回は本家本元のモリアーティ(元)教授に対面!
  逃走劇が中心で詳細が何だか分からぬままの最後・・(ドイル投げやり?やる気ないな・・(苦笑))
  やっつけ仕事に思えたのはわたしだけ?
  どう思います?

 

---

 

「たぶん、モリアーティ教授のことは聞いたことがないだろうね?」彼は言った。
「ないね」
「ああ、そこがこの事件の特質であり、不思議な点だ!」彼は叫んだ。「この男はロンドンで幅をきかせているというのに、誰も彼のことは聞いたことがない。それだから、彼は犯罪史上最高峰に立つことになるのだ。ワトスン、ぼくは真剣だ。もし彼を打ち負かすことができたら、もし彼を社会から追い出すことができたら、ぼく自身の経歴は頂点に達したと感じるべきであって、もっと落ち着いた暮らしに変わろうかと思っている。ここだけの話だが、スカンディナヴィアの王室やフランス共和国を助けた最近の事件のおかげで、ぼくの性分に合った穏やかな暮らしを送り、化学の研究に専念できるだけのものは手に入った。でも、ワトスン、ぼくは休んでなといられない。モリアーティ教授のような男が、なんの問題にもされないまま、ロンドンの街を歩いていると思ったら、椅子にのんびろと座ってなどいられないのだ」

 

---

 

突如伏線もないまま現れたモリアーティ教授・・(・・?

違和感しかない。

 

 

 

前作の短編集に続くシャーロック・ホームズを取り巻く事件の数々でした。

 

やはり解説は、ドイルの私生活とリンク(^▽^;)ドキ
心情、内情何でもあり!
何とか平行で読み進めたけど。
ドイルはあまりにも有名になり一人歩きし始めたホームズに嫌気がさし、
死へと追いやるぐらい、上記に記した通り投げやり感半端ない。
「病んでたのかな?」

シャーロック・ホームズ
やはり独立系として単純に楽しみたい。
それ以上それ以下でもなく。

 

お次は中編『バスカヴィル家の犬』です。わんわん
ドイル復活!


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