子育ての中で・・・
母親は、子どもが成長するにつれて、“離別感”を持つことが大切になってきます。
離別感とは、
「相手(子ども)と自分は違う人格や考えを持つ、別の人間」
という感覚のことです。
しかし、実際のところは・・・離別感とは真逆の“一体感”を持ち続けたまま
子育てをしている母親は少なくありません。
特に「障害」児の親御さんは気を付けてくださいねー--
すっごく・・・ここに陥ってる方多いですよー--
離別感を持った子育ては、子どもがのびのび育ちますが・・・
一体感を持った子育ては、子どもにいろんな弊害が出ることが多くなります。
離別感と一体感、あなたはどちらを持って子どもと接しているでしょうか?
一体感が子どもに及ぼす影響とはどんなことがあるでしょうか?
また、一体感を持つ親の特徴とは・・・どんなものか?
その反対に離別感を持つ親の特徴は?
「相手と自分は違う人格や考えを持つ、別の人間」という離別感に対し、
一体感とは、「相手は自分と同じ感覚・感情を持っていて当たり前だ」
「相手は自分の思う通りに動いてくれて当たり前だ」
と考えてしまう感覚のことをいいます。
本来は、乳幼児や幼少期の小さな子どもが母親に対して持つ感覚です。
これを心理学では“母子一体感”と言います。
たとえば、幼児期に、私が自分の用事をしていたら、
「これで読遊んで!」と、私のやってることを中断させて、
自分のやりたいことを押し付けてきます。
そして、こうして・・・ああして・・・と言ってきます。
言う通りにできないときは「それは違う!!」「そうじゃあない!!」って
すごく怒りだしたりします。
「ママは自分と同じ時間を一緒にこれで楽しむべき」
と思っているんですよねー--
これは、母子一体感からくる行動と言えます。
母子一体感は・・・
この時期の子どもが持つ分にはまったく問題のない健全な甘え
(依存ともいえるのかな?)
なのですが・・・
“一体感”をいい大人になってまで持っていれば・・・
これは結構・・・やっかいなことです。
たとえば会社の中での上司と部下の関係の場合、
上司の一体感が強いと・・・
部下が自分の望み通りの仕事をやってくれなかった場合、
期待に添わない部下に対して上司は激しく怒り出したり・・・
お付き合いをしているカップルの場合だと、
女性の一体感が強い場合・・・
男性が自分と同じ熱量で愛を注いでくれない!なんて思うと
「愛がない人」「冷たい人」と非難し詰ってくるなんてことも・・・
こんなことってよく耳にしたりしませんか?(笑)
母親が子どもに一体感を強く持ってしまった場合は・・・
「あなたのために」「あなたのことを思って」という言葉で・・・
親子愛という一方的な鎖で・・・
子どもを自分の思い通りにコントロールしようといたりします。
(結構「障害」児者のご相談に来る方には・・・多いかなー--)
いつまでも一体感を持って育てられた子どもは・・・
常に母親の顔色を見て行動するようになり・・
生きるのに窮屈さを感じるようになります。
(かつての子どもの頃の私がそうでしたからねー--)
自分の考えや決断に自信が持てず、自立心が育たなくなります。
(全くなかったなー--)
母親と子どもは、おなかの中で、へその緒でつながっていて・・・
本来はひとつだった・・・
底を思えば・・・一体感が生まれるのは当然と言えば当然のことなのですが・・・
それをずーーーっと・・・持ち続けたままの子育ては
他ならぬ自分の子どもを苦しめることになるのです。
「あなたのために、どれだけのことを今までしてあげたと思ってるの?」
「親の言うように生きないなんて、不幸になるだけよ」
「私の言ってる通りにしていれば間違いないの・・・」
このようなことを子どものころから親に言われ続けて・・・
苦しんできた人を、私を含め何人も見てきました。
離別感を持つということは・・・
「相手は自分のために生まれてきたのではない」
「私とは一緒ではない別人格」という考えを持つことだと思います。
そして自分自身も・・・また、
「誰かのために生まれてきたのではない」ということなのです。
(個々のところにトラウマがある方も・・・)
もし、一体感を持った子育ての傾向が強いと自分で感じたなら
少しずつでいいので手放していきましょう。
離別感を持った子育てにシフトしていくこと・・・
それが私も子どもも各々の【幸せ】を見つけていくことができる
ステップだと思いますよ・・・