日経225先物 月(期近)20220617_month
いつも通り月足から。今週は「やはり」こうなってしまうのかと思わせられる週となり、巻き込まれたトレーダーも多くいる事だろう。それほど先物トレードとは人の認知を狂わせる値動きをする。余程の規律と確固たるシナリオを持って挑まなければ簡単に「死」へ追い込まれるほどの正負両方のパワーがあることを改めて認識して置きたい。

先週の木曜夜間で直近高値付近の28350円から売られ、翌日中は27850円で引け。金曜日夜間も売られ、月曜は更に弱含みとなり27200円で寄り、金曜日日中引けからは約600円ギャップダウンと言う波乱のスタートとなった。この後も徹底的に売られ続け、26240円まで到達。やはり以前からここでも書いていた通り27000円→26250円のレンジラインは未だに意識されていた様だ。ここでFOMCを迎えることになり、例のごとく発表後は買いとなり、それまで抑えられていた26550円、600円のレンジを突破。翌朝ギャップアップスタートから10:15頃に26900円、日足5MAにタッチする所まで上昇。今度はここから相場はゆっくりと反転。午後にかけてギャップも埋め、更に26380円まで売り進んで行った。そして更に夜間セッションは26210円でのギャップダウンスタート。それをきっかけにクラッシュする様に25640円まで10分ほどで到達底抜けした形に。結局安値は25550円となり、5/9の週の安値とほぼ同じ。その後セッションで売られ過ぎから少し戻りを見せたが25960円で引けた。

25MAは26830円付近にあり、完全に陰線で割り込む形となり、長い期間続いていたサポートが陥落。残り取引日数や現状を踏まえると、この状況を月内で巻き返すのは難しいと思われる。これでもし来月も陰線になる様な事だと今回の下落とは比較にならない位のクラッシュが起こる可能性も否定はできない状態。今月は、明日から20日となり方向性が出難い期間となるが月末、月初に動きをしっかり注視し、大きな相場の転換点を捉え莫大な利益へ繋げるシナリオを想定しておきたい所。

25MAは(まだ上向き)26830円付近、5MAも28890円付近となり乖離は大きい。2月安値が25590円、4月が25970円(金曜引けとほぼ同じ)、5月安値が25540円と今回の下落の安値を意識されているラインがはっきりと分かり、これをブレイクすると月足レベルでは3月安値の24550円しかない。またBB-1σも同レベルになり、もう一段下に動いた場合はこの当たりがターゲットになってくるだろう。




■日経225先物(週足チャート:日通し)(期近)   20220617_week
あの上げから、一瞬で強烈な週足陰線となった。BB-2σ(25500円付近)でピタッと止まりギリギリでWトップ完成、ショルダー突破を防いでいるがここで止められるほどの要因があるのかは疑問。もしここを割れBBのエクスパンドが始まると週足レベルでのバンドウォークに入り、相場は更に勢いを増す可能性を示唆している。逆に一旦戻りがありボリンジャーバンドの収縮が進み次の相場への移行期間となる事もあり得る。また移動平均線も5MAが26830円、25MAが27000円付近と乖離もある為、少し時間は必要な場面かもしれない。


■日経225先物(日足チャート:日通し)(期近)20220617_day
日足BB-2σが26750円となっており(直近安値は26550円)、そこを割って同圏内に戻ったセオリー的な形となっている。ボリンジャーバンドはかなり広がった状態のまま下落してきているとから、このままの状態で日足のバンドウォークが発生することは考えにくい。また移動平均線を見ると25MAが75MAの上にありデットクロスすらしていない。パーフェクトオーダーになる前にこれだけ売られたと言うことになり、如何に一気に売られた一週間だったのかが分かる。やはりこの一段下に行くにはもう少し時間が必要になりそうだ。BB-2σが25700円付近、日足5MAが26220円、
BB-1σが26380円付近となっている。

金曜夜間の高値が26100円となっており、26100円26380円(6/15の日足までだと26220円)の窓がありその領域へ入っていくことが出来ていない。そこを突破し、5MA上に乗れば、レンジブレイクラインと重なることもあり、一時的な戻りの可能性があり、木曜夜間で空けたギャップ埋め(26380円付近、BB-1σが26380円と重なる)へ向かう。しかしこの2か所は戻り売りポイントとして狙われやすい所でもあるのでしっかりと注視したい。


■日経225先物(日足チャート:日中)(期近)20220617_dayday

窓が空いている価格帯は以下。(期近チャート基準含む)
赤字は今回の下げで空けた窓。

29090円→29170円

28000円28180円

27220円27740円

26100円26380円(6/15の日足までだと26220円)

25610円→25600円(10円埋まってない)

25220円→25200円


24540円→24390円(週足窓でもある)

23860円→23850円

23530円→23350円
(日本が休場明けに空いた窓)


■日経VI 週足20220617_145week


■日経VI 日足20220617_145


■日経225先物(4時間足)jp225cash-h4-tradexfin-limited


■日経225先物(1時間足)jp225cash-h1-tradexfin-limited

■今後節目となり得る価格帯は以下の通り。

27200円
(先月の上昇が確定的となったブレイクライン)

27000円
(26250円~27000円のレンジ上限となるライン。日足25MAが27050円付近)

26900円
(FOMCの担ぎ上げ後の高値。木曜の下落が全戻しとなるライン。日足75MA、週足5MAが26800円付近にあり、最大限この辺りまで戻るシナリオも想定して置きべき。)

26650円
(FOMC前のレンジ高値で、FOMC発表時にはここをブレイクして26900円まで上昇したライン)

26500円

26380円付近
(木曜夜間に起きたクラッシュは全戻しとなる。日足BB-1σ。26220円付近と合わせて戻り売りポイントにもなり得る

26220円
(木曜夜間での寄り付き。ここから26380円付近までギャップが空いたままで5MAとも重なる。ここを抜けれ支えが出来れば短期的な戻りとなり得る。但し26380円付近と合わせて戻り売りポイントにもなり得る)

26100円
金曜夜間の高値、26100円26380円(6/15の日足までだと26220円)の窓埋めに入る)

■25960円(先週金曜夜間の終値)

25800円
(ここを割ると売り有利に。直近安値はチャレンジへ)

25650円
(木曜夜間のクラッシュ時の安値。
25610円→25600円の窓が日中では到達していない。

25550円
(週足BB-2σ付近、5月安値付近。ここを明確に割れると更なる下落相場となり、今年最安値の24550円、またそれ以上の下落になる可能性がある)

25400円付近

25150円付近
(ここから25400円付近まで5月の底値付近でレンジを形成している)

25000円付近

24800円付近

24550円
(今年の最安値)

24180円付近

24000円

23750円付近
(2020年の米大統領選絡みの上げでブレイクしたライン。ここまで来るとコロナ上げが全てお帰りとなる。24550円を割ってきた場合、年内の最安値ターゲットになり得る位置)