未亡人という言葉に対する嫌悪感と語源

死別後の葛藤

こんにちは。ハワイ在住のMichiyoです。

前の夫を亡くした後、未亡人と呼ばれることに大きな嫌悪感がありました。

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当時は深く考えなかったのですが、「未亡人」って、「まだ亡くなっていない人」という意味になるんじゃないかと考えだしたら、「不幸そうな感じ」程度の話ではないなと気になって、今さらですが語源を調べてみました。

ご存知の方も多いとは思うのですが、語源から分かったのは、やはり、「まだ亡くなっていない人」という意味でした。

かつて中国では、夫が亡くなったときは妻も命を絶つ『殉葬(じゅんそう)』という習わしがあり、この習慣に背いて生きる女性は、自分のことを「夫が死んだのにまだ生きています」という意味で未亡人と言ったそうです。

本来、他人が呼ぶべき言葉ではなく、夫を亡くした本人が謙遜して使う言葉だったようです。

語源を知ってしまうと、未亡人という言葉が普通に使われていることに怖ささえ感じてしまいました。

言葉は変化していくものなので、現在では夫を亡くして再婚していない女性という意味で、悪い意味ではなく他人に対しても使われているというのは感覚として分かります。

ちなみに、三省堂国語辞典8版では、未亡人という言葉について「失礼な言い方」と明記されているそうです。

悪意をもって使う方はいないとは思いますが、パートナーを亡くした人に対して、ほかの誰かが使うのは避けた方がいいのではないかとあらためて思います。

それと同時に、語源や本来の意味を分からないまま気軽に言葉を使って誰かを傷つけてしまっていることがあるかもしれないと私自身考えさせられました。

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下記、引用、または参考にさせていただいたサイトです。

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