2023年は混乱した22年を引きずる年になりそうです。20年1月に始まったコロナ感染が、23年1月になってもまだ感染力は衰えず、大流行が続いているなどと想像した人はいないはずです。今ウクライナで起こっている戦争も、どこで終わるのか判断するのは難しいです。

 

 そのため今世界中で起こっているインフレも、どこの時点で上昇が収まるか予測が難しいです。インフレを収めるために、各国中央銀行が金利を引き上げることで物価上昇は止まります。同時に、経済の成長力も金利上昇によって削がれてしまう危険性を抱えています。

 

 好景気を優先するか、物価上昇阻止を優先するか、どちらを取るかの問題です。日本の場合、他の国と違い20年以上に渡って物価上昇が起こらずにきました。そのため内在する上昇圧力は相当強くなっています。他国の上昇は収まっても、日本だけがダラダラと上昇の続くことも考えられます。

 

 その上に、現在も日銀と投資家との間で国債の投機売りの攻防が続いています。下手をしますと日銀が債務超過に陥る可能性がでてきています。万が一日銀の経営がおかしくなりますと、日本の金融機関の経営基盤が揺らぎますから、日本発の金融不安が発生します。

 

 万が一とはいいながら、実際は百が一くらいの確率のような気もします。今から不測の事態が起こっても慌てないように、対策を考えておいた方がよいです。このような状態のなかでは、フランチャイズ加盟も少しタイミングをづらした方がよいと思います。

 

【ひとり言】

 これまで経験した大不況、90年代の金融危機やリーマンションでは、企業倒産と失業問題がセットで大きな影響を与えていました。これからの場合も、今は余裕があっても経営者が狼狽することで倒産や失業が急に増えます。そのとき慌てなくてもよいように事前に最悪の状態を考えておくことが大事です。

 


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