中学受験では過去問演習はとても重要なことであることはいうまでもない。
各校の特徴を掴んで、入試でどのように対応するかをじっくり考えねばならない。
また、相性もみて出願等の検討をせねばならないことも多いだろう。
しかし、過去問演習で間違って認識してはいけないことがある。それは・・・
過去問演習でのスコアは参考程度にしかならないこと
読者の方の中にもいると思うんですよね。過去問演習で想定外の良いスコアが取れて、思わず夢みてしまうことが。
過去問の中には、既にテキストなどで取り上げられていて、初見ではない問題もあるかもしれません。また、試験会場でガチ雰囲気でやるのと、自宅でやるのとでは、条件が違いすぎます。過去問の合格点を超えていたからといって、当日合格出来るとは言えないものです。
逆に、過去問演習で想定外にスコアが取れないこともあります。これで青ざめてしまうお母様もいらっしゃるのですが。
またそれも必要以上に心配することはないでしょう。形式慣れしていないだけかもしれません。慣れてこればスコアは上昇するかもしれません。
過去問のスコアから言えることは、
良ければ実力通りの力を出せる可能性が高い(実力以上にやれるわけではなく)
悪ければ注意して対策する必要がある
ということだけです。
スコアよりも内容を注視する必要があります。どの科目のどの問題で、どのくらい踏ん張る必要があるか。そのために何を補強せねばならないか。
もうこの時期ですし、入試問題すべてに対処することは不可能ですし、その必要はありません。瑣末的なことに気を取られて、全体的な対応が疎かになってはいけません。
目標は、入試当日に合格最低点を1点でも上回ることです。
過去問演習は、そういった意味で総合作戦会議の一環です。
いくた