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2022年11月19日 | 読書
 だんだんと新しいモノゴトやヒトへの関心が薄れていくのは、脳の退化か。ここは意図的に直木賞作家やインフルエンサー?を読んでみようか。晩秋の夜から朝。


『夜に星を放つ』 (窪 美澄 文藝春秋)

 短編集だからということもあるのか、いやそれだけではない。実にすらすら読める。流れるような文体という言い方があるが、きっとリズムがいいのだと思う。(才能か秘訣か、興味あり)
 テーマそのものに強い個性があるとは感じなかった。しかし実際、直木賞の受賞作なので、読解力の弱い自分を露呈しただけかもしれないな。
 題名にあるように星や星座がモチーフや背景にある。描く風景は極めて私事、個別的な出来事といえる。ただ、それらと対照的に、あるいは饗応するように夜空に散らばる遠景を位置づけるような点が巧みでありますわな。



『人生が好転する100の言葉』 (ひろゆき 学研プラス)

 新着本棚に残っていたので、あまり期待もしないで手に取って借りてみた。
 モノマネ番組で知った「はいっ、論破」というフレーズに、論破をかつて授業で取り上げた者としては、やや茶化された印象を抱いていた。冒頭にそれは自分のセリフではないと記してあり、その他流布している語に関して正しく背景を説明している。
 2チャンネル、ニコニコ動画等を立ち上げた輝かしい業績があり、「頑張らずに楽しく生きる」という副題に添った、そのコツを示す本だった。「やりたいことをやりたいだけ」やるために、どんな工夫が必要か。
 年配者から見れば「ごまかし」と感じる考え方も少なくない。ただ一つ、これは共通思考だなと思ったのが「社会に出て一番役立つのは、頭のよさより、むしろ体力です」。これって、わたしの感想ですかね。


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