オーディオアンプに搭載のDACとPC用USB DACでハイレゾ音源の試聴をしてみて、CDとの違いは確認することができました。ハイレゾ音源は確かにCDとは名前の通りの”解像度”の違いはあるようです、僅かの差ながら。
しかし音源としての価格差(CDの1.5〜2倍)と、音源ファイルの容量の大きさ(1曲300MB前後)は爆発的な普及には障害になると思います。
思い返してみればハイレゾ音源は内容的にはSACDと同じで、1999年に発売されたものの20年後の今日ですら普及しているとはいい難いSACDをみれば、道のりが遠いのも当然かも知れません。

SACDとは違って明るい兆しがあるのは、現在は高性能な超小型コンピュータであるスマホが普及しており、最近はハイレゾ対応の機種もあることと、AppleとAmazonがスマホ向けの低価格なハイレゾ配信サービスを少し前に開始した事でしょう。

そこで今回は、スマホでハイレゾ音源を試聴してみることにします。
たまたま自分が最近購入したAndroidスマホのSHARP AQUOS sense4 liteはハイレゾ対応だということなので、これにハイレゾ音源に対応した音楽プレーヤーアプリとハイレゾ対応イヤホンを準備すれば良いだけです。
また、ハイレゾ音源が大容量で本体ストレージ(64GB)を圧迫するので、128GBのSDXCカードも装着することにしました。

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アルバム1枚が3GB程度なので、40枚ぐらいのアルバム、400曲ほどが収納できます。
また高速なWi-Fiや5Gがある環境なら、スマホにダウンロードしなくてもストリーミングで再生できるかも知れません。その意味では丁度良い時代に遭遇していると言えます。

次はハイレゾ音源再生用の音楽プレーヤーAndroidアプリの準備。今回はエレコムが無償で配布している”Hi-Res Music Player”を使用してみました。
moraの音源を使用する場合、moraのAndroidアプリもインストールが必要です。両方ともGoogle Play ストアで検索してインストールすればOKです。
1. moraアプリと音楽プレーヤーアプリをGoogle Playストアからインストールする
2. moraアカウントに接続して、購入済みのハイレゾ音源をスマホにダウンロードする
3. ダウンロードした音源をSDカードに移動する
以上でスマホ本体側の準備は完了です。

次はハイレゾ対応のイヤホンの購入ですが、色々見繕った結果価格の割に評価の良かったこれを購入してみました。


日頃iPod TouchとBOSEのワイヤレスイヤホンの組み合わせで聴いているのでワイヤレスの製品を探したところ、今はまだ選択肢があまりなく諦めました。
さてこれで一通り準備ができたので、前回と同じくダイアナ・クラールのアルバムを試聴。やはりCDに比べ明瞭感が際立ちます。さらにiPod TouchのAAC 128Kbpsとは差が歴然、困ったなこれは。
それともう一つ、イヤホンだとより感じるのはハイレゾ音源はたぶんリマスタリングの時にいじってますね。だから余計に差を感じるのか。評論家が聴いてもわからないというのは、いじっていない音源なのかも。
まあCDでもカマボコ型にいじるのは良くある話なので、ズルいともいえないか。